遠 藤 守 信 先 生 創 立 百 周 年 記 念 講 演 会

※遠藤 守信先生:本校同窓生、物理学者・化学者 信州大学特別栄誉教授工業化に適した触媒気相法によるカーボンナノチューブの発見者・発明者である世界的権威

9月14日(木) 月末に開催される創立100周年記念式典に先立ち、本校卒業生で信州大学特別栄誉教授の遠藤守信先生による「創立100周年記念講演会」が本校体育館で開催されました。携帯電話やノートパソコンにはリチウムイオン電池の半分以上に遠藤先生が開発した“遠藤ファイバー(ナノファイバー)”が使用されています。この素材の大量合成法を開発した成果により、ノーベル賞候補に毎年挙げられていらっしゃいます。現在も研究の第一線で活躍を続けられ、近年では海水の淡水化技術に精力的に取り組まれています。

今回のご講演では「豊かな創造力で君の未来を拓く」と題し、ご自身の研究成果だけでなく地球温暖化等の環境問題や日本の経済的、学問的危機についてもお話しいただきました。そしてこのような問題を解決するのは君たち須坂高校生なのだ、という熱いメッセージをいただきました。

講演後の質疑応答は時間を延長して行うほど質問が絶えませんでした。質問内容は、遠藤先生の専門分野であるカーボンナノチューブに関する質問から、日本の同調的社会について、大学生としての勉学への取り組み方等幅広く、知的で本校生の底力を感じさせるものでした。

遠藤先生自身が知的好奇心が旺盛で、学問を楽しまれている様子が溢れ出る講演でした。講演の最後に先生がおっしゃられたNever never never never and never never give up!の精神を本校生がしっかりと受け取り、夢や希望の実現へとつなげていくことを願っています。
遠藤先生、ありがとうございました。