りんどう祭で龍を作り始めたのは、昭和42年(1967年)である。
文化祭の係に所属しておらず仕事がない生徒を集めて、当時の生徒会顧問の藤田顕先生が屋上に作らせたのが始まりである。
最初は首から上の部分のみであり、当初はほとんど見向きもされなかったようである。生徒会誌「龍胆」を見ても、龍のことが記事として出てくるのは作り始めてから数年後からである。しかし龍の制作はその後も続けられており、昭和50年からは体育北側に建立されるようになった。以降、胴体や腕がつけられるようになり、年々成長していった。
現在の龍の骨格は、昭和48年に当時の物理教師の高木先生が生徒とともに
設計したものが原型である。高木先生は、巨大な龍の建立に際しての危険性を考慮して設計をされ、それが現在に至るまで基本の骨格となっている。令和3年度(2021年)からの龍は骨組みに竹を使用し、軽量化と制作時間の短縮といった工夫がなされている。