スーパーサイエンスハイスクールとは
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)は未来を担う科学技術系人材育成のために先進的な理数教育を行う文部科学省の指定校です。本校は平成14年度に最初に指定された26校の一つで、指定9年目を迎えます。理数教育のさらなる充実を図り、将来世界レベルで科学技術分野の発展に貢献できる資質を育むことを目指しています。
理系SSHコース
2年次より理系S講座40名を編成します。一般理系より理数科目の授業が多く、課題探求・科学セミナー・科学英語入門等、研究者として欠かせない知識や国際性の育成の時間があります。下記の大学・企業等と連携して多くの講座を受講します。課題探求の成果は清陵祭や各種学会で発表します。
大学や企業との連携
信州大学、諏訪東京理科大学、セイコーエプソンの研究者、技術者による授業を行っています。また、アラスカ大学での研修「海外科学セミナー」を実施しています。
海外科学セミナー
2年次にアメリカ合衆国アラスカ州フェアバンクスでオーロラ観測をはじめとする極地観測、実験を行い、アラスカ大学国際北極圏研究センターなどで研修を行っています。
サイエンスフォーラムの開催
全校生徒を対象に、著名な研究者、技術者の招聘し、講演会やシンポジウムを開いています。一般の方々もご参加いただけます。
最近の講師陣
第29回 小池康博氏(慶應大教授)「私にとってのファンダメンタルズ」
第30回 由井啓之氏(タイムドメイン社長)「新しいオーディオとその開発」
第31回 山崎健二氏(東京女子医科大教授)「高度先進心臓外科治療」
第32回 有賀寛芳氏(北海道大学大学院教授)「癌とパーキンソン病」
第33回 管野米蔵氏(アイプラスプラス社長)「知的探求心と社会的使命」
第34回 吉田直紀氏(東大数物連携宇宙研究機構特任准教授)
「暗黒宇宙に生まれる星、銀河、ブラックホール」
第35回 篠原菊紀氏(諏訪東京理科大教授)「お勉強の仕方&脳のだまし方」
第36回 遠藤守信氏(信州大学工学部教授)「創造力を育む」 → ポスター
第37回 山田哲哉氏(JAXA 宇宙科学研究所准教授)
「小惑星探査機『はやぶさ』の帰還」 → ポスター
その他に、広中平祐、養老孟司、白川英樹、的川泰宣の各氏など多数の方をお招きしました。
トピックス(最近の活動の記録等)
2S課題探究発表会
2月19日(日)、2年SSH課題探究発表会が諏訪市文化センターで行われました。ホールでのステージ発表に引き続き、ロビーにてポスター発表。各パネルの前では、来場者からの質問にもしっかりと答え、半年前からは比べようもないほど研究は深まり、生徒たちは成長しました。
第10回三澤文庫講座
1月20日(金)、講師に沖野 外輝夫氏(信州大学名誉教授 元理学部付属臨湖実験所長)を迎えて三澤文庫講座が行われました。本校SSH生徒も多数参加し、翌21日(土)には信州大学山地水環境教育研究センターを案内していただきました。諏訪湖を研究しているこんな施設がありながら、その存在があまり知られておらず、その研究成果にふれる機会もほとんどないのは残念なことです。2日間ともあいにくの雪でしたが、参加者は時の経つのも忘れて熱心に沖野先生の話に聞き入っていました。
沖の先生の講演
センターにて
水槽をのぞき込む
資料調整室
機器分析室
実験室
第9回三澤文庫講座フィールドワーク
1月15日(日)、講師に逢沢浩明氏(車山ビジターセンター職員)を迎え、車山高原スキー場(車山ビジターセンター)にてフィールドワークが行われました。今回からSSHも共催ということで、生徒3名も参加し、「宿泊研修→土曜講座→フィールドワーク」と超ハードなスケジュールではありましたが、自然に接し、良い研修になりました。
自然への接し方の話
赤松の幼木からわかること
唐松の種からわかること

わずか2時間でしたが、同じ景色が全く違うものに見えるようになりました。
アラスカ海外セミナー事前宿泊研修


1月13日(金)、アラスカ海外セミナーへ向けての事前宿泊研修が清陵会館(合宿所)で行われました。自然写真家牛山俊男氏の指導で夜間撮影の実習の後、東工大大学院特任助教片岡龍峰氏によるオーロラの原理やオーロラ観測方法についての説明をうけました。実習では、持ちよった各自のコンパクトカメラで肉眼でも見えない星まで撮影でき、感動と驚きでした。
放射線講座

1月6日(金)、日本アイソトープ協会の安藤かおり氏、エネルギー環境教育情報センターの吉松正敏氏による科学セミナー「どこまで知ってる?放射線」が本校物理教室で行われました。最近、よく耳にするシーベルトやベクレルなど放射線についての基本的な話の後、放射線量を測定し、遮蔽実験などを行いました。今、話題のテーマでもあり、興味深く、実験も楽しめました。

三澤文庫講座

12月26日(月)、第9回三澤文庫講座が本校清陵会館で行われました。「諏訪の風土を学ぶ連続講座」と題した3回連続講座は、三澤文庫運営委員会がSSHと共催で計画したもので、今回はその第1回です。「霧ヶ峰高原の楽しみ方」という演題で、八島ビジターセンターの田口信氏氏、増田祐子氏、丹羽春菜氏が講演を行いました。一般の方が多数訪れ、約30名の参加者がありました。なお、この講演のフィールドワークが来年1/15(日)に車山高原スキー場で実施される予定です
認証式
12月26日(月)、来年度からSSH課程で履修することを選考の結果認められた新2Sの生徒31名の認証式が本校物理教室で行われました。遺伝子組換え実験や電子顕微鏡を使った分析化学実験など特別な経験ができるSSHに対する関心は高く、今年は40名近い志望者がありました。緊張した面持ちの生徒は、学校長の講話や課題探究についての説明を、目を輝かせながら聞いていました。
第2回2年課題探究中間発表会
12月6日(火)、第2回目の2年課題探究中間発表会が行われました。第1回目はほとんど研究テーマの発表だけで終わりましたが、今回は内容も深まり、発表・討議は第5時限(14:20)から日も暮れて真っ暗になる19:00まで、4時間半にもおよぶ長丁場でした。研究成果は良いものばかりでなく、むしろ具合の悪い結果が多く(研究というものはそういうものです)、混迷はますます深まって、「どうなることやら」というグループも幾つかあります。しかし、生徒たちは意見を出し合い、互いに高めあいながら、少しずつ前へ進んでいます。
○ 渋滞理論
→ シミュレーションプログラムの改良がさらに必要か。
○ 15ゲームとあみだくじ
→ 折り紙から変更。果たしてどう解明していくか。
○ 無理数の作図
→ アルベロスから変更。できることは解ったが、より美しい作図を模索中。
○ 鍾乳石の生成
→ まだ沈殿まで。そもそも、どうなったら鍾乳石?コンクリート鍾乳石でも調べてみようか。
○ 反応の本質を探る
→ 過酸化水素水からの酸素発生。理論値や本の内容と計算結果が合わない!
○ ルビーの生成
→ 炉での過熱・冷却に2日がかり。もっと時間がほしい!炉の中が見えないのももどかしい。
○ メントスコーラ
→ コーラとメントスとどちらが謎を解く鍵?発砲現象の何を調べるのか?
○ 生薬の抗生作用
→ 効能ではなく抗生作用に着目。抗生作用のあるなしだけでなく、数値化を。
○ ポインセチアの着色
→ 鍵は茎頂にありそう。でも季節は秋から冬へ。春とは違う結果に。条件設定もたいへん。
○ 粘菌
→ 粘菌ちゃんは勝手に動く。思い通りの結果にはなりません。想定外です。
○ スプライトの研究
→ やっと観測態勢が整ったところ。12月の天に運を任せる?
○ 流星の三次元観測
→ 2地点での共通した観測データがなかなかとれない。
○ コイルガンの最大効率
→ 多くの時間とお金をスイッチに費やし、最大効率を追求するも、実験効率悪し。
第1回2年課題探究中間発表会

7月30日(火)第5時限、2年課題探究中間発表会が行われました。3年生からは容赦なく、厳しい質問やアドバイスが出されました。来年度は、全国大会での発表があります。さらに内容を深めよりよい探究活動にしていきたいと思います。
発表された課題探究は次の通りです。
○ コイルガンの最大効率
→ コイルに電流を流して磁性体を発射。エネルギー効率は?
○ CaCO3 の生成速度
→ 鍾乳石が早く生成する条件は?… 人工鍾乳石、つくれないかなあ…
○ 反応の本質を探る
→ 化学反応ってそもそもどういうふうに起こるんだろう。まずは、反応速度から調べてみました。
○ ルビーの生成
→ 先輩たちの研究を引き継ぎ、でっかいルビーをつくりたい! 加熱速度・冷却速度を工夫したら…。
○ コカコーラの成分分析
→ 秘密にされると調べてみたくなるもの。メントスカイザーの実験にも興味あるし。
○ ポインセチアの紅葉
→ ポインセチアはどうして上の葉だけ赤くなるのだろう。
○ 生薬の菌に対する抗生作用
→ 漢方薬に抗菌作用、その根源を探ります。生薬ひとつひとつの性質は…?
○ 粘菌の性質
→ 粘菌は単細胞が集まって多細胞のごとく餌を感知し移動し捕食します。そのメカニズムを探ります。
○ スプライトの発生条件
→ スプライトとは雷雲上中間圏の謎の発光現象。高校生天文観測ネットワークと連携し、観測します。
○ 流星軌跡の三次元解析
→ 異なる2点からの観測により、流星群の軌跡を立体的に捉えます。
○ 折り紙と正方形の面積
→ 正方形の折り紙を折って、元の1/nの正方形をつくります。全てのnが可能か否か。
○ アルベロスの研究
→ 「歪んだアルベロスの等分」問題に挑戦! まずはアルベロスに関する知られている法則の理解から。
半導体講座
10月18日(火)、セイコーエプソン(株)コア技術開発センターの加藤樹里氏による科学セミナー「半導体の仕組み」が本校物理教室で行われました。半導体やMOSは難解でしたが、最先端の技術を目の当たりにし、その開発に長年携わった研究者本人の話を興味深く聞きました。
遺伝子操作体験実習
7月20・21日に本校で、教育目的の遺伝子組換え実験キットを用いて、プラスミドを利用して大腸菌にクラゲのGFPタンパク質(蛍光タンパク質)の遺伝子を導入する実習を行いました。
また、8月8・9日には信州大学ヒト環境科学研究支援センター生命科学分野遺伝子実験部門において、ヒト口内粘膜細胞を利用してALDH2遺伝子のDNAの抽出、精製およびPC法による遺伝子増幅および、プラスミドを利用した遺伝子のクローニングを実習しました。
授業ではなかなかできない体験に、生徒たちは興味津々。
課題研究粘菌班
2年Sクラスの粘菌研究班は、細胞性粘菌や真正粘菌の分布、培養条件、そして、生理的特徴を研究したいと考えています。
7月24日安曇野市烏川渓谷に真正粘菌や細胞性粘菌を採集に出かけました。現在は、学校で採集してきた粘菌の培養条件を検討したり、手に入れたモジホコリカビを培養してその生理的特徴を調べようとしています。


平成23年度 SSH 全国大会 in 神戸

8月10日から3日間、SSH生徒研究発表会がありました。
今年は震災の影響で会場を横浜から神戸国際展示場に移しての開催でしたが、外気の暑さと冷房が効きすぎている(?)屋内との気温差に体調も崩しがちで、関西も電力事情は厳しいだろうに、と思いました。
全国SSH校からのポスター発表は134点で、本校からも「おいしい高野豆腐をめざして(3)」を出品し、好評を博しました。
口頭発表では、大会10周年ということで中国・台湾・タイなど海外からの参加(もちろん英語での発表)もあり、24団体が6会場に別れ、それぞれ大変盛況でした。特に3日目は、代表3校が全体会場にてあらためて発表を行いましたが、研究内容、プレゼンのしかたなどレベルの高さを感じました。
さて、来年本校は新規SSHになって3年目、口頭発表の順番です。大会の様子など2S生徒らに伝え、高い意識を持ってこれに臨みたいと思います。
信州サイエンステクノロジーコンテスト優勝

8月7日、第一回信州サイエンステクノロジーコンテストが、諏訪東京理科大にて開催され、本校が見事優勝を果たし、全国大会出場を勝ち取りました。
このコンテストは、科学技術振興機構が本年度初めて開催する「科学の甲子園全国大会」の県予選として今年からはじまったもので、第一回の今回は県内9校が参加し、6人1チームで、理科・数学・情報の筆記課題と重力加速度を測定する実験課題に取り組みました。
全国大会は3月に兵庫県で行われます。
→ 教育委員会のHPに、現場報告がありましたので、ご覧ください。
「最近の出来事」にも記事があります。

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