【土木工学科】1年生が千曲川堤防工事の見学を行いました

【土木工学科】1年生が千曲川堤防工事の見学を行いました

 

11月24日(金)に1年生が校外研修として中部電力(株)様と(株)鹿熊組様を訪問し、技術者の方々より業界の役割や地域における企業の使命、および、実際に展開しているお仕事の様子に説明いただき、それぞれの専門技術の現状や将来の展望ついて学びました。

午前は長野市吉田にあります中部電力(株)様の長野水力センターを訪問しました。はじめに、電力会社が担う社会における役割や、生活に欠かせない電力がどんな手段で発電され、どのような経路で利用者に届けられるのか。そのなかで土木技術者はどのような活躍をしているか説明を受けました。その後、グループに分かれ、地域にある水力発電をコントロールする制御室の見学や、現場で活躍する技術者の方と懇談し、電力に関わる仕事について幅広く学びました。

 

(写真1)ライフラインである電力業界の役割について説明

(写真2)技術者の方々と座談会

 

午後は、中野市の千曲川堤防脇の現場に(株)鹿熊組を訪問しました。ここでは、小布施町、須坂市、中野市にかけて堤防を整備する工事が進められており、工事の様子とともに先進的な施工技術について設営していただきました。

現場は、令和元年台風19号豪雨災害にて大きな被害をうけた地域で、一級河川である千曲川を管理する国が復旧対策とともに増水時に氾濫しないように堤防の補強改修を進めています。広範囲に、かつ、数年にわたり工事が行われている整備事業なので、地元の建設会社も区画を分けながら何社も担当するスケールの大きい工事現場です。

はじめに、地域の安全な暮らしを守り、自然災害に対し被害を少なくするために減災・防災を目的として整備に取り組んでいる補強改修工事について説明がありました。同時に、地域の安全安心な環境づくりを支える土木の仕事や建設会社の役割と使命、そこで働くさまざまな専門性をもった土木技術者の活躍について話がありました。説明者の中には本校OBもおり、緊張しながらも堂々と説明する先輩の姿を見ることができました。

各工事の説明に続き、近年、土木工事のICT化が進められるなか、各現場に導入されている技術や機材について体験を通して学べるようにといいいうことで、「3Dスキャナ体験」「ドローン操縦体験」、「ICT掘削施工シミュレーター体験」の3つの体験をしました。初めて体験でしたが、技術者の方から操作方法を教わり、貴重な体験をすることができました。

地域の暮らしを守るために行われているスケールの大きな仕事について触れることの出来た見学であり、学校での学びの先にある土木の社会的な役割の重要性について学ぶことの出来た見学でした。

(写真3)土木分野の仕事および工事について説明

(写真4)3Dスキャナ体験

(写真5)ドローンの説明

(写真6)ドローンの操作を体験

(写真7)情報化施工の建設機械について説明

(写真8)情報化施工の建設機械の操作をシミュレーター体験