諏訪東京理科大学との高大連携研究報告会(2024/2/14)

2月14日(水)に本年度の成果を発表する研究報告会がありました。この報告会はオンラインで大学と参加校を結び、発表、質疑をすべて教室からおこなうものでした。本校からは電気電子工学科と情報工学科が大学との研究成果を報告しました。対面での発表と異なり、スクリーンやディスプレイを見て、スピーカーから流れてくる音声を聞き、マイクで応答するスタイルはもはや距離という制約はなくなったとあらためて実感させられました。

長工の発表テーマは以下の通りです。(カッコ内は諏訪東京理科大学の学部と指導教授)
電気電子工学科3年 共鳴結合方式を用いたワイヤレス給電(工学部機械電気工学科 渡邊康之教授)
   同      ZVS回路を用いたワイヤレス給電(同学科 渡邊康之教授)
情報工学科3年   摩擦係数を推定するAIの開発(工学部情報応用工学科 橋本幸二郎先生)
   同      AIを活用したリンゴの出荷班別システムの開発(同学科 山田哲靖教授)
   同      画像分析AIによる脳腫瘍発券システムの製作(同学科 石井一夫教授)

画像は各教室にわかれて発表と質疑をおこなっている様子です。取材しながら発表を聞いていると、生徒だけではむずかしいテーマだなと思いましたが、大学の先生方がリードして質問やアドバイスをしていただき、発表会がぐっと締まった感がありました。3年生はあとは卒業式を待つだけです。長工で学んだことを次の進路に活かして社会に貢献してほしいと思います。そして諏訪東京理科大学の先生方、1年間、高校生の研究を支援して頂き、ありがとうございました。

信州大学高校生研究室体験プロジェクト発表会(2024/2/5)

2月5日(月)に本年度の成果を発表する研究報告会がありました。信州大学からは学部長ほか指導教官の先生方、大学院生の皆様にご参加いただき、1年間ご指導いただいたテーマの成果を3年生が発表しました。

はじめに工学部長の天野良彦先生よりご挨拶を頂きました。
天野先生は時代が大きく動いている今、学びの質が変わってきている。体験をふまえた学び、主体的な学びが求められている。高大連携の持つ意味は大きいとのことでした。

発表内容は以下の通りです。(発表順に掲載 後ろのカッコ内は信州大学の学科)
[物質化学科]  :アミノ酸ーAl錯体複合ゲルを用いるαアルミナの低温合成(工学部・物質化学科)
[電気電子工学科]:光で測る:電流センサ(同・電子情報システム工学科)
[情報工学科]  :ラズベリーパイを用いた無線タイマーの開発(同・電子情報システム工学科)
[土木工学科]  :長野における水害時逃げ遅れゼロ達成方法の研究(同・水環境・土木工学科)
[機械工学科]  :圧電アクチュエータの圧縮荷重による変位特性変化の調査(同・機械システム工学科)
[建築学科]   :日本における既存煉瓦建造物の耐震補強(同・建築学科)

3年生の発表の様子を一部ご紹介します。
(※スクリーンに投影された画像を撮影したため、画像が不鮮明ですみません。)

各科の発表の後に質疑がありました。信州大学の先生方は発表者に質問を投げかけながらも、実はさりげなくフォローをして頂き、生徒たちの今後にエールを送って頂きました。

土木工学科の発表を聞いて
各科の発表はどれも高いレベルのもので、さすがに大学との連携だと唸らされました。その中で、土木工学科の「災害時の逃げ遅れゼロ」の発表は能登半島地震が発生した直後だけに関心が集まりました。アンケート調査によって防災意識の変わり方を調査し、多変量解析を用いて分析する内容でしたが、発表後、指導教官の吉谷教授は「研究の結論には到達できたが、逃げ遅れゼロは達成できないこともわかった。土木の目的は災害のために人を死なせてはいけないことだ。そのためには土木は何でもやる。今回のテーマ設定はその一環でした」とコメントされました。まさに今、能登半島地震の脅威を目の当たりにして、防災知識と防災活動を多くの人が共有することで逃げ遅れゼロを実現する取り組みが必要だと感じました。発表生徒たちも身をもってそれを実感したことでしょう。

信州大学の先生方、1年間ほんとうにありがとうございました。長工生の諸君!大志を抱け。

信大工学部 高校生研究室体験プロジェクト 物質化学科3年生参加 

物質化学科3年生の生徒4名は信州大学工学部物質化学科の山口准教授よりご指導をいただいております。

5月上旬から始まり、学科紹介やテーマ説明、実験・分析などで研究室にはすでに7回お邪魔し、研究を進めています。6/12(月)には信州大学工学部にてプロジェクトの開講式に参加してきました。

大学の高度な先端技術研究に触れ、思考力や創造力を育み、実践力や技術力の向上を図るとともに、高校卒業後は、地域産業や社会に貢献できる技術者になって欲しいです。

高大連携(信州大学)の開会式が行われました。

6/12(月)、信州大学工学部で今年度の「高校生研究室体験プロジェクト」開講式があり、受講生21名と大学・高校の担当の先生が参加しました。

このプロジェクトは、高校生が大学の高度な先端技術研究に触れ、思考力や創造力を育み、実践力や技術力の向上と高校卒業後は、地域産業や社会に貢献できる、技術者として活躍する有意な人材の育成を目指す事を目標に平成18年度より実施されています。

受講生への実施前アンケート結果から、次の事がわかりました。

●プロジェクト参加理由
 ・進学等進路に有利だと思ったから(57.1%)
 ・大学の研究活動を知りたい(28.6%)

●プロジェクトへの期待事項(複数回答)
 ・専門的な知識を高める(34.2%)
 ・大学での研究を知る(31.6%)

●自由記述より
 ・貴重な経験なので、教えてもらう事を全て自分の進路に生かしたい。
 ・研究テーマが理解できるか不安があるが、頑張りたい。
 ・専門的な知識を深め、今後の学習の役に立てるようにしたい。

このプロジェクトは、多くの先生方、先輩方の大変なご尽力によりなされています。

高校生の皆さんの若い柔軟性のある視点で初めて見るもの感じた事などいろいろなものを吸収して、経験して、将来は技術者として社会で貢献し、地域で活躍される事が期待されています。

2月下旬の活動報告会・閉講式での高校生の皆さんの大きく成長した姿と発表を楽しみにしています。