■　編集後記

新聞作製に取り掛かること早二ヶ月。この二ヶ月は怒濤の様に過ぎ去った。制作に取り掛かるのが遅く、仕事はなかなか進まないのに時間ばかりが経過した。その時私は気付かされた。「時間は常に流れているのだ」と。清陵祭のカウントダウンを見る度、日に日に焦りが生まれた。どうしてもっと早く仕事に取り掛からなかったのかと後悔の念にさいなまれた。しかし、いくら過ぎ去った日を想っても、失われた時間が戻るわけではない。

私は多少の時間を失いはしたが、それに匹敵する時間を過ごすことも出来たと思っている。高校生活の中で、自分の生きた証を残せる者はさほど多くないと思われる。私はその証を、この清陵新聞によって残すことが出来たのだ。挫折した時支えてくれる友がいた。相談に乗ってくれる友がいた。私はそんな人達に出会えたことを幸せに思う。

最後に、満足のいく新聞を共に作った素晴らしいスタッフに。協力して下さった生徒・先生方に。そしてこの新聞を手に取り読んで下さったあなたに。本当にありがとうございました。

二〇〇〇年七月