来たる七月三十日、大阪で第三十回全国高校ギター・マンドリンフェスティバルが開催される。我が校の古典ギター部はその大会に出場することとなった。
放課後、教室から聴こえてくる美しい調べ。練習の成果を充分に発揮し、会場の聴衆を魅了することだろう。彼らの健闘を祈りたい。そこで、部長にインタビューをした。
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今、部員は何人ですか? |
部長: |
十八人です。 |
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構成はどうですか? |
部長: |
男子は一人です。彼は頑張ってくれてます。 |
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一、二年生はどのような感じでしょうか? |
部長: |
二年生はすごい真面目でもの静かな感じ。一年生も真面目なんだけど、明るく元気なコが多い。 |
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技術的な面ではどうですか? |
部長: |
三年生は、三年間やっているし、去年の長野大会ですごく練習したので、三年生の実力はあると思う。すばらしいよ。二年生は、覚えが早い。新しい曲をやっても、何も教えなくてもいつの間にか弾けてるって感じ。一年生は初心者が多くて、ちょっと苦労しているけど、みんな頑張ってやっています。 |
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練習に来ていらした先生はどなたですか? |
部長: |
諏訪でギター教室を開いている先生なんだけど、ほんと昔からボランティアのように講師として来てくれていて。代々お世話になっている。お名前は唐沢正紀先生です。 |
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県内の他のギター部は何校ですか? |
部長: |
ギターのみの学校は清陵と飯田高校の二校だけなんだ。あとは、マンドリンとギターの部。 |
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全国大会の下には何大会があるんですか? |
部長: |
大会は二つしかない。長野大会で何校か選ばれるんだけど選ばれたら、全国大会に行ける。 |
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県内マンドリンとギター合わせて何校あるんですか? |
部長: |
十〜二十ぐらい。 |
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その中から選ばれるのは何校ですか? |
部長: |
決まっているとは思うけど、出来によって違うと思う。数えた事がないから。 |
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近年の大会への参加はどうですか? |
部長: |
長野大会には毎年とにかく出場する。選ばれて大阪(全国大会の開催地)に行けたり、行けなかったり。去年は駄目だった。 |
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今年の曲は何ですか? |
部長: |
バッハのブランデンブルク協奏曲第六番。 |
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難しそうな曲なんですが。 |
部長: |
難しい。すごいやりごたえのある曲だから。でも、その分いい曲だから。 |
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どういう所が難しいのですか? |
部長: |
いいようもない難しさだ。音域が広くてネックの移動がある。 |
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全国大会へのいきごみはどうですか? |
部長: |
今年は大阪に行くために長野大会の曲はすごい頑張ってて、三分ぐらいの曲を三時間とか。全国大会へは、練習量はそれに負けてないと思う。大会では、とにかく自分の力を出し切って悔いだけは、残さないようにして、どんな結果が出ても満足できるような発表がしたい。 |
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古典ギターの魅力は何ですか? |
部長: |
暖かく包み込むような音。ピックじゃなく自分の手で弾くものだから、微妙な弾き具合いによって音が違ってきちゃう。イライラする時は音が硬くなったり、燃えてる時は調子良く弾けたり。合奏になるとその微妙な音が、目立っちゃって。(古典ギターは)音のつくりがいのある楽器。柔かく弾こうとしてもなかなかでできなかったりする。でも練習して完成されてきた音っていうのは、本当にきれい。そういう時に合奏ができたら、ああきれいな合奏ができたって思う。 |
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最後にPRをお願いします。 |
部長: |
来い。(笑)部員がみんな変。明るく楽しい部活です。前向きな人はすごく前向きに取り組んでくれる。今年は人数が多いせいもあるけど、一人くじけそうになっても、誰かがやる気を出してくれる。やる気がなくなった時に、そういう人を見ると、あっ頑張んなきやって思う。曲が少しうまくいかなくて、いらいらしててもちょっと冗談言えばみんな笑ってくれて。それで気が晴れてまたやったり。本当和やかで元気でいい部活です。 |