第238号

諏訪清陵高等学校新聞委員会

2000年7月

50th清陵祭 今、ここに開幕
 

 

清陵生に覇気を
インタビュー 正・副実行委員長
   
自反而縮雖千萬人吾往矣
 
会長 清陵を語る
テーマ 自治を語ろう
 
満足度100%の自信作
 ポスター制作者
 パンフレット表紙制作者
 
Mr.ダリウスの文化祭観
 
清陵祭回想録
   
清陵祭の思い出
清陵祭の思い出
「未発掘 清陵祭化石」
全国大会出場
古典ギター部
PICK UP 部活
音楽部
 
 
文学部
 
燃えた!!清陵勢
   
高体連結果報告
   
寄稿文
   
候補になって思ったこと
 
思うこと
 
清陵所感
   
雑記帳
   
庭を眺めながら
 
真夏の螢
   
清陵を語る
   
「清水ヶ丘」の思い出
   
論説
   
快楽追求者としての若者
   
その他
   
清陵弁
 
乙武洋匡さん所感
 
我らに地方会あり
 
伝統歌
 
 
編集後記
   

 


■ 清陵弁

六十五分はあれ程長かったのに一年がこれ程短かかったとは。早くも二度目の清陵祭を迎える。未だに自分が高校生だという実感はなく,テレビを見ては、全く今ドキの女子高生は、などとつぶやく一清陵生となった。同時に上下バキの兼用や階段に積もるほこり、投票率四十六%に何の疑問も持たなくなった。

現在の清陵に於いて改良すべき点は明確である。学友会正副会長選挙、事ある度に取り上げられている。課題はよくよくわかっているのに解決のきざしさえ見えない。日本の国と相違ない。

諸先輩方から、今ドキの清陵生は、と言われている。ではどの様な状態なのか?まず会員は無関心である。会員とは名ばかりで、本人達は自覚など無いに等しい。無関心だから総会に行かない。誰が会長か知らない。現況がどうであろうと何も思わない。そして学友会は不親切である。誤字脱字だらけのプリントを堂々と配布する。お友達同志で和気合々と盛り上がっているだけで、端から見ると何もわからない。

不親切な学友会は無関心な会員の気をひこうとするのだが、なにしろ無関心なので振り向くことは滅多にない。興味を持て、と言われて即夢中になれる程、人間の心理構造は単純でない。

無関心を解消するために学友会にはもっと魅せてほしい。長い間に多くの人が携わってきたのだから、誇れることはあるはずだ。そして親切になってほしい。今の学友会には関心を抱けたとしても何も出来ない。制度や総会は形式ばったもので神髄が見えない。だから再び無関心に戻ってしまった人が、過去にどれだけいたことか。これらを正し、会員が「会員」になることでやっと課題に取り組める。

いわゆる「自治の崩壊」については会員にばかり焦点があわせられがちだが、他方を見ることも時に必要だ。勿論現下の会員の態度は批判すべきものであり、元凶は一人一人にある。今迄に多くの人が嘆き、訴えてきたが何も変わらなかった以上、別の手段をとるしかない。道は一つではない。学友会長に某宗教団体代表の半分でもカリスマ性があったなら…と望むのは私のわがままだろうか。最高です、とは言えなくてもかまわない。会員が魅了されれば学友会は機能し、いにしえの様に清陵の名が世に轟くことだろう。

清陵生の意識の低下は全く情けない事だが、今ならまだ間に合う。多くの人が見捨てず、将来を案じているのだから。輝く自治の伝統をここで破滅させるのはあまりに惜しい。世界の海へ続く湖と理想の空に臨むこの道で、前進すべき時は今である。

   
   
   
   

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