【土木工学科】土木工学科の課題研究発表会を開催しました

【土木工学科】土木工学科の課題研究発表会を開催しました

12月21日(木)に3年生が取り組んできた「課題研究」について、お互いの学習の成果を発表しあう土木工学科の発表会が開催されました。土木分野に関するテーマについて、6つのグループが7つの取り組みを発表しました。3年間の専門学習に関しての集大成でもある発表会ですので、3年生は全員スーツに身を包み、参観する2年生の前に立ち緊張した面持ちで発表に臨みました。コロナ感染症が感染対策上5類に移行後、はじめての発表会となった今回は、コロナ禍前の取り組み同様に、学習活動でご指導、ご協力いただいた企業・団体の外部関係者の方も9名来校いただき参観されました。

参観者は、3年生が取り組んだ多種多様な取り組みについて、学習の成果はもちろん、進める際の苦労や失敗、工夫や課題解決に向けての様子に耳を傾けていました。また、下級生達は、内容の伝え方、表現方法、話し方、発表者の動作や姿勢などにも注目し、自分たちの今後の学習に活かそうという視点でも見つめていました。

3年生においては、お互いの取り組みや成果を認め合う場にもなりました。自分の成果や経験について、他者に伝え評価してもらう術を身に付けた学習となり、4月からの新生活に活かしていきたいと取り組みを振り返っていました。

 

建設技術実践プロジェクト 施工班 「裾花川ウォーキングロード施工」

裾花川右岸側(川の西側)ウォーキングロードを昨年設計班が測量設計をして、それを今年度は施工班が、産官学の飯島建設、長野県、長野工業高校、のうち官(長野県長野建設事務所)が主導で施工業者と一緒に本校の生徒がウォーキングロードを作ってく過程や、技術を学び、工事の全体の流れや内容をよく学び、施工の方法や新しい技術を体験しました。

 

高大連携プロジェクト「長野おける水害時『逃げ遅れゼロ』達成のための方法の研究」

令和元年台風19号による被災の経験から、人命の安全確保が最優先課題であることを再認識しました。そこで、人命を損なう要因として、人々の避難行動が大きく影響していることを学びました。その中で、逃げ遅れが命にかかわることの重大性をしり、『逃げ遅れゼロ』を目指すことが被害を最小限にするために大切だと築きました。避難行動のアンケート調査を生徒に実施し、その集計結果から具体的対策を検討した。

①文化祭大型模型制作(4連アーチ橋)  ②渡り廊下制作

①文化祭の大型模型として、4連アーチ橋を制作しました。全長約15m、幅約1mで、単管で橋台を作り、コンパネと2×4材でアーチ橋を作りました。

②機械実習棟北側の渡り廊下から、クラブ練習室を経由して合宿所までの区間で、コンクリートによって渡り廊下を制作しました。

 

建設技術実践プロジェクト 設計班  「裾花川ウォーキングロード設計」

裾花川左岸(長安橋~JR橋の間)の下流側200m区間において、ウォーキングロードの測量設計を行った。昨年度の終点から先の設計である。同じ河川のウォーキングロードのため右岸側の設計条件等確認を行いながら、左岸側の状況に応じてルートの選定、設計、比較を行った。

 

専門探究「3次元座標の計算と構造物の3次元データの取得」

校舎内に打ってある測点の3次元の座標データの収集に取り組んだ。その方法は、GNSSによってあらかじめ計測した測点2つを基準点として、トータルステーションを用いた閉合トラバース測量によってXY座標の計算を行い、レベルを用いてZ座標の計算を行った。

計算によって得られた座標を用いて3Dスキャナーで校舎全体のスキャニング作業を行い、学校の敷地全体の3次元化に取り組んだ。

 

地域連携 「裾花小学校との体験交流学習および校内環境整備」

裾花小学校の児童と土木分野に関する体験交流を行った。中庭の整備活動をはじめ、コンクリートタイル作りや、トラス模型橋づくり、レンガアーチ橋づくり、鉄筋の組み立てなど、専門性を活かして指導した。併せて、トラスとアーチの構造的な強さについて橋の模型を作り体験的に学び、土木に触れる機会とした。