【土木工学科】3年生が裾花小学校5年生と交流体験を行いました

【土木工学科】3年生が裾花小学校5年生と交流体験を行いました

昨年に続き本年度も3年生8名が裾花小学校5年1組の児童の皆さんと交流体験学習をおこないました。
土木の分野は、わたしたちが安全で快適な生活を送るために必要なさまざまな施設や構造物を整備しています(橋、トンネル、鉄道、道路、堤防、空港、港湾、ダム、上水道、下水道、他)。しかし、身近にありながらその存在に注目したり、構造やしくみ、どのような材料が使われているかなど知る機会は多くありません。児童には、ふだん使うことのない道具に触れ、初めて見る材料を使い、コンクリートの練り混ぜや鉄筋の組み立て、木材やレンガを組み合わせた橋の模型づくりなど初めての体験を通じ、「五感」で土木の世界を学んでもらいました。高校生は地元の児童との交流を通じて、自分たちの専門的な学びを振り返るとともに、限られた時間内に児童に分かりやすく伝え、安全を確保しながら作業を進める経験から他者に教える方法や工夫、広い視野と細かい配慮など、社会性を育む機会となりました。
交流は4つのテーマ(グループ)に分かれ、二週間でグループを交代しながら体験しました。各テーマで高校生と一緒に作業し組み立て、自分たちの手でつくったものに乗ったり、ぶら下がり、実際にその強さを体験することで、構造の持つ強さを利用した技術に触れ、土木の面白さを知る機会としました。

(写真1)身近にあるコンクリートの紹介とその作り方を説明します

 

(写真2)セメント、水、砂、石を混ぜてコンクリートを練ります

 

(写真3)コテを使って表面を平らにしています

 

(写真4)手のひらを押しつけて手形をつけています

 

二日後に型から外して完成です。32名の児童と担任の先生のコンクリートタイルができました。

(写真5)小学生が手作りした手形のコンクリートタイル

レンガをアーチ状に並べ、土台を外して円弧状のアーチ橋を手作りしました。

レンガを並べただけの構造に心配ですが、重いレンガを丁寧に並べています。

(写真6)レンガアーチ橋をみんなで協力してつくっています

 

おそるおそる渡っていますが、レンガの隙間に湿った砂を入れただけの橋が、強いことにびっくり。

(写真7)レンガアーチ橋は乗っても大丈夫な強さにびっくり

 

アーチ形で支える「ダビンチの橋」も組み立てました。

(写真8)棒材を組み合わせただけなのにぶら下がっても大丈夫な強さにびっくり

棒を三角形に組み合わせたトラス橋について、三角形に組む前と後で強さの違いを体験してくらべます。

板状の構造は真ん中が大きくたわみます。

(写真8)トラス状に組む前のやわらかさを渡って確かめます

 

自分の背よりも長い部品を皆で声をかけながら支え合って組み立てます。見る間にトラス橋となります

(写真9)協力してトラス橋を組み立てます

 

棒の部品を三角形状に組んだだけなのに、真ん中のたわみがなく、丈夫になりました。

(写真10)トラス状に組むことで強くなったことを渡って確かめました

 

土木構造物の主要な素材として鉄筋コンクリートがありますが、コンクリートの中に埋め込まれた鉄筋の存在は外から観察することは出来ません。そこで、鉄筋の組み立て体験を通じて、鉄筋に触れてもらいました。

(写真11)ハッカーという専用の道具の使い方を習いました

(写真11)鉄筋の結束に苦戦しながらも、部品を組み上げます

(写真12)みんなで協力し、組み上がりました。完成!