2024年入試に挑戦し,見事合格となった先輩方から皆さんへ向けていくつかのアドバイスをいただきました。自らの成功のために,参考にしてください。
信州大学 医学部 医学科 合格
大前提:受験勉強を始めるのは早ければ早いほど良い!
☆定期考査の扱いについて☆
自分は定期テストも大事にしていました。1年から3年の最後まで毎回総合1位を取れるように。
しかし自分は定期考査に傾倒しすぎて、問題の答えを覚えるくらい周回してしまっていたので、もう少し強度を落としても良かったなと思っています。(暗記科目以外に関して、答えを覚えるのは意味ないので)部活が忙しい人でも1,2年のうちは定期考査をベースに勉強するといいと思います。
(運動部の子でも総合1、2位を取るレベルの子がいました。化け物です。)
3年生中盤辺りからテスト範囲が全範囲になるので、3年生になってからの定期考査対策はしなくていいというか、受験勉強がテスト勉強を兼ねます。その逆も然りです。
☆模試について☆
模試は毎回受験本番だと思って受けよう!(自分は緊張しすぎてお腹痛かったこともあります)
志望校A判定出るに越したことはないけど、偏差値とかできなかった問題に目を向けたほうが次に繋がると思います。実際自分もA判定取ったことなく、最高でもB判定です。
注意していただきたいのは復習方法で、解説見て満足するのはだめです!!時間はかかるし面倒くさいけど、「解けなかった問題を自力でもう一回解いてみる→解説見る」のほうが絶対力つきます!!
☆まとめ☆
3年生になるまでに自分にあった勉強法、受験を勝ち抜くためのメンタル、志望校の情報をいっぱい身につけておきましょう!!!
暗記を早い段階で完璧に。学校教材を終わらせたうえで、市販教材手を出す方がモヤモヤしない。
わからない問題はその都度めんどくさがらず先生に質問する。模試の復習は自力で一回解いてみる。
わからない問題がなくなるまでその問題集を周回すること!
横浜市立大学 国際教養学部国際教養学科 合格
高校生活を振り返ってみると、本当に一瞬だったなと思います。1、2年生の頃は勉強時間はあまり取れませんでしたが、授業とテスト勉強、課題はしっかりやるように意識していました。そういう機会でしっかりと身につけられるような勉強をしておくと、後々楽になってくると思います。また、受験期になるとあまり自由な時間は取れないので1、2年生のうちに楽しめることは楽しむといいと思います。班活を引退してから本格的に受験勉強を始めました。班活から受験勉強に切り替えるにあたって、人生でたった半年だけだから全力で勉強に時間を費やそうという心意気を持つようにしました。私は6月くらいには志望校はなんとなく決まっていました。志望校が決まると対策も立てやすいし、やる気になるので、焦る必要はないけど早く決めるに越したことはないと思います。
私が勉強する上で意識していたことはいくつかありますが、その中でも大切にしたことを紹介します。まずは、分からないことは質問するということです。私は元々質問したりするのは苦手でしたが、自分で考えてみて分からないことは聞きに行くことを意識しました。授業のことでも進路のことでも数え切れないくらい何回も先生たちのところに行きました。どんなことでも先生たちは親身になって答えてくれるので本当に心強かったです。次に、ルーティーンを決めることです。私は学校と家が主な勉強場所でした。毎日の流れやルーティーンが決まっていると落ち着いて自分の勉強に集中できます。また、試験直前のルーティーンは緊張を和らげ、いつも通りの力を出すためにとても役立ちました。そして、心身を健康に保つことも大切です。日々の受験勉強はすごく大きなストレス溜まり、不安も募ります。しかし、自分の努力を自信にしていくためにも、毎日勉強し続けることは欠かせません。毎日の生活リズムを整え、大学に合格する!という強い気持ちを持つことがモチベーションとなるし、勉強し続ける上で重要なことだと感じました。
私は大学受験をするにあたって、本当に多くの人に支えられていることを何度も実感し、今振り返っても人生で1番応援された年だったと感じます。いつでも私のことを考え支えてくれた家族、どんな悩みや問題も一緒に考えてくれる先生方、一緒に勉強を頑張ってきた友達など周りの人がいなければ、受験当日までやっていくことはできなかったと思います。この感謝をこれからも忘れず、大学生活に活かしていきたいです。受験は先が見えないため、何度も心が折れそうになりましたが、合格した時の嬉しさはその不安を忘れるほどとてつもなく大きかったです。皆さんもこの喜びを味わえるように感謝を忘れずに勉強していってほしいです。皆さんの健闘をお祈りしています。
筑波大学 体育専門学群 早稲田大学 スポーツ科学部 合格
1. 自分の高校生活を振り返って
自分の高校生活は班活動中心の高校生活でした。
平日も休日も班活動が終わったら帰宅してご飯を食べて寝るという生活を繰り返していました。
当然成績はいいはずもなく、模試も共通テストリサーチはすべてE判定でした。スポーツで将来ご飯を食べていくつもりでない人で大学受験を考えている人は、特に勉強をしておいた方が良いです。多分、自分のように受験期に後悔します。
2. 受験に向かっての心構え
受験勉強を本格的に始めたのは高3の10月くらいで、受験生としてはかなり遅いスタートでした。
それまでは私立大学の総合型選抜の受験の準備をしていました。夏休みの勉強時間はほぼ0分に近かったです。結局、自分は総合型選抜に落ちて勉強しなくてはならなかったので、推薦や総合型選抜の受験を考えている人は、一般選抜との両立をしっかりした方が良いと思います。
3. 勉強方法
自分は共通テストまで時間がなかったので、とにかく置かれている状況の中で勉強量を確保するということを意識していました。しかし、いくら量を確保しても受験までに間に合わなかったので、分野を絞って勉強するようにしていました。1〜2年生はまだ時間があると思うのでまだ分野を絞る必要はないと思います。
自分はスマホが近くにあると気になってしまうタイプだったので、スマホは家に置いて学校に行っていました。スマホがなくても特に困ることはなかったのでやってみるといいと思います。
4. その他
自分がE判定から逆転して合格できたのは二次試験が実技で今まで班活動で積み上げてきたものがあったからだと思います。これを踏まえて受験でいちばん大事なのは問題を解くときの小手先のテクニックや効率の良い勉強方法より毎日地道にコツコツ頑張って力をつけることです。よくいろいろな人に言われることでもあり、当たり前のことでもありますがこれに尽きると思います。まずは小さなことからでもいいと思うので何かしら頑張ってみるといいと思います。
また、応援される人になることも大事かなと思います。受験はいろいろな人の支えがないと乗り越えることができないからです。応援される人になれば、いざ困ったときに助けてもらえたりします。常日頃から周囲の人たちへの感謝の気持ちを忘れず、応援される人になってください。そして自分の志望校の合格に向けて頑張ってください。
千葉大学 工学部 物質科学科 合格
私が受験勉強を始めたのは3年夏の文化祭終了後。逆にそれまでは受験勉強は0である。始めるタイミングは人それぞれであり、大事なのは勉強モードに切り替えるメリハリである。いつまでも娯楽から抜け出せず、勉強との狭間に狼狽している人は失敗する人が多い。そして、1度は誰しもが思うであろう、「そんな早くから勉強しても、どうせ覚えてられないんだから・・・」以前は私もそう思っていたが、私なりの答えを見つけた。単刀直入に言うと、勉強を早く始める効果は「勉強の習慣をつけるため」。極論を言えば、入試本番直前の1ヶ月で全て覚えられれば良い。しかしそんなことが出来たら苦労しない。本番直前に最大効率で頭に知識を入れるために早めに準備するのだ。もう1点ある。エビングハウスの忘却曲線というのをご存知だろうか。1度見ただけで完全に覚えるのは不可能だ。時の経過という敵に勝つことが出来ないからだ。しかし復習の回数を繰り返すほど記憶は完全体に近くなる。だから早めに勉強を始め、反復回数を増やす。私は夏から、毎日学校の自習室に行き勉強した。塾には行っていない。途中で怠けることなく、繰り返し続けたことが大きかったと思っている。
ここからは勉強法に触れていくが、まず大事にしてほしいのは、「色々な勉強法を取り入れすぎないこと」。取り入れすぎると、何を優先すればいいのか分からず、どんどん泥沼状態に陥る。最初に取り入れた勉強法が直感で良いと感じたら、それを信じれば良い。もし合わないと気づいたならきっぱり諦めて、違う方法を1つだけ試してみる。
あくまでも一例として私の勉強法を挙げる。私は学校で配布される教材以外はほとんど使っていない。なぜなら、学校で配布される教材は特に覚えておくべきものであり、それを先ず完璧にしようと考えたからである。自分で教材を買うと、中途半端な進捗で終わってしまうと思い、学校で配られたものに集中して取り組んだ。正直それが良かったのかは分からないが、確実に知識を定着させることが出来たと思う。
本番までに完璧に勉強できたと満足できる人はいない。とにかく不安を少しでも減らすために努力する。こうして、毎日の勉強が自信に繋がり、余裕を持って本番に臨み、合格を勝ち取ることができた。
この先こんなに勉強することはもう無いかもしれないが、粘り強く続ける根気という大きな財産を得られた。1度しかない人生、この経験を楽しんで味わってほしい。
埼玉大学 経済学部 合格
3年生になるまでに国数英はある程度固めておけという話をよく聞くと思います。私もそのつもりだったのですが結局ずっと国数英の点数が安定せず共テでかなり苦労したので数学の復習や国語や英語の単語系などは3年生までに頑張っておくべきでした。共テ前は学校でやった演習の復習や、家用の教材が配られている教科はそれを進めたりしていました。学校の教材だけでもかなりの演習ができると思いますが、私は特に苦手な科目だけ1冊ずつ追加して勉強していました。共テ対策で使っていて特に良かったと感じた参考書が1冊あります。それはKADOKAWAの『現代社会の点数が面白いほどとれる本』です。政経の授業をして下さっていた先生が勧めていたので使ってみたのですが、この1冊だけで共テはカバーできると思います。演習や模試の復習でこの参考書に書き込み、ちょっとした空き時間に苦手分野を読むなどして使っていました。
個別試験前は学校での二次試験対策の復習と過去問を主にしていました。特に英語の過去問は答え合わせまでした後に日本語訳と照らし合わせながらなるべく丁寧に復習をすることを意識していました。また、共テではあまり重要視していなかった文法がかなり問われていたのでvintageのイディオム、語彙の部分を何周もしました。私は英作文があり、英作文が苦手なことは自覚していたので共テ前から先生にお願いして添削して頂きました。数学は過去問5年分程しかやっておらず、苦手な分野を学校の教材で埋めていくという感じでした。
私は共テで思うように点が取れず、返ってきた3社分のリサーチは第1志望校がC判定かD判定でした。それでも個別試験で挽回するつもりで志望校を下げることなく出願しました。ただ、個別試験でかなり頑張らないと受からないことは分かっていたので試験の10日くらい前から精神的な余裕がなくなり泣きながら勉強したこともよくありました。そんな時でも色んな先生方に励まして頂き頑張ることができました。それだけでなく、毎日朝早くから、平日の放課後は夜遅くまで学校を開けて勉強できる環境を作って下さりありがとうございました。
来年度から共テが変わり今までよりも大変になると思うのでこの合格体験記がどのくらい役立つか分かりませんが応援しています。
金沢大学 総合教育部(文系一括入試)合格
私は元々は別の大学を志望していました。しかし、共通テストで失敗してしまい金沢大学を受けることになりました。失敗した科目は、得意な国語と苦手ながら安定していた数学でした。私は経済系の学部に行きたかったのですが、リサーチでA判定の出る国公立大学だと元々の志望校よりもかなりレベルを下げなければいけませんでした。(レベルという言い方があっているかわかりませんが)他に大学がないか探していると、金沢大学の文系一括入試というものを見つけました。この入試方法は、共通テストは英語と得意科目2つで良かったのでギリギリC判定でした。C判定は受験者の中ではかなり低い点数なので、二次試験で挽回する必要がありました。共通テストより二次試験の配点が高いため「頑張ればいけるだろう。」と思い挑戦しました。
しかし、いざ過去問を解いてみるととても不安になりました。文系一括入試の二次試験は英語と総合問題でした。まず英語ですが、単語も文法もとても難しかったです。二次対策の問題集より難しく感じました。解き終わってから1文ずつ日本語訳と見比べて、文法をチェックして書き込みました。英語は苦手だったため、時間をかけて丁寧に取り組みました。時間内に解ききるには慣れるしかないですが、英問英答方式はかなり珍しかったため、英語の先生に英問英答方式の大学を探すのを手伝ってもらいました。また、採点基準がわからなかったため先生に採点してもらいました。12月から共通テスト対策しかしておらず、英作文の能力が落ちているのを感じました。特に二次試験の配点が高い大学を目指している人は、12月に共通テスト対策だけしかしないのは危険だと思います。次に総合問題ですが小論文に、現代文の評論の要素が加わったものと感じました。総合問題は自力では絶対に無理なので、現代社会を教えてもらった先生に添削や解説をお願いしました。対策の前半は、①時間を気にせず書ききる、②添削、③同じ問題をもう一度解く、④添削といった感じでした。後半は、①時間配分を意識して時間内で解く、②添削を繰り返しました。小論文の参考書で正しい言葉を学んだりもしました。社会問題の知識を学ぶことも大切だと思います。
私は結果として元々の志望校とは別の大学に行くことになりましたが、「三年間国公立大学に行くために勉強していた」という思いが強かったため、諦めずに金沢大学に合格してとても嬉しかったです。「どうしても国公立大学に行きたい」という人は、共通テストで失敗しても諦めずに前を向くことを忘れないでほしいです。また、学校や塾の先生にたくさん頼ってください。教えてもらえることだけでなく、私は「先生の時間を使って教えてもらったんだからもっと頑張ろう」と心の支えにもなりました。
富山大学 医学部 看護学科 合格
私が志望校の合格を勝ち取ったのは日々の積み重ねです。私は部活動をやっていたので三年の引退まで受験のことはあまり考えていませんでした。その代わりに定期テストや小テストは手を抜かずに真剣に取り組みました。大会前と被っていてあまり勉強時間が確保できない時でも朝早く起きたり、授業間など隙間時間を有効に使いました。ただ、がむしゃらに勉強するのではなく自分の弱点や分かっていないところを把握し、そこを重点的にやることが大切だと思います。そして、部活を引退し受験モードに切り替わる時に私は後悔したことがあります。もっと早くから受験対策をしていればよかった、です。部活友達に「受験だから朝勉もしないとだよねー」と言ったところ「私は三年生になってすぐに朝勉してるからもっと朝勉の時間伸ばそうかな」と言ってました。私は部活を言い訳に勉強から逃げていましたが友達は部活があるにも関わらず、私より早くから受験と向き合っていたのです。私とその子の間には大きな差ができてしまっていました。なので早くから受験勉強を始めたかったです。
終わりに私が一番伝えたいことを伝えたいと思います。受験に最も大切だと思ったのが「休憩」です。ほんとにほんとに大事です。私は先程述べた通り、周りとの差がついてしまっていたのでとにかく差を詰めようと焦っていました。なので休憩をせずに5,6時間ぶっ通しで勉強をしたり、眠くても無理やり顔をビンタしたりめっちゃ強い目薬をしたりして目を覚ましていました。その結果、集中できなくなったり、いつもは解けてた問題が解けなくなったり明らかに勉強するにあたって悪い影響が出でしまいました。そのことを父に相談したところ「休憩しないとだめ。マラソンだってずっと全速力で走れないでしょ。ペースを落としたり、休憩を挟んでゴールできるんだよ」と言っていました。そこから私はしっかり休憩や仮眠を挟んでメリハリを付けて勉強しました。すると集中もでき、頭の回転も早くなり、質の高い勉強ができるようになりました。次第に焦りも軽減されリラックスして受験に向き合うことができました。今後もメリハリを付け日々の積み重ねをして将来の夢に向かい努力したいと思います。