むかーし、昔あったってやな「なあ 村のしょう(衆)、まっと(もっと)田ほしいよなぁ」で始まる、木島平村に伝わる民話「上堰物語」は、困難を極めた用水開削をめぐる指揮をとった庄八とそれを支えた妻カヨの物語です。
昨年度、地域資源活用コースの生徒(令和4年度卒業)は、語り部の指導を受け、木島平村立木島平小学校の5・6年生に同物語の語りを披露しました。今年度、語りを引き継いだ同コース3年生は、この物語を本にするプロジェクトを課題研究のテーマとして取り組んできました。「木島平村の小学生に物語を知ってもらいたい。手軽に手に取ってもらえる本を作って配布したい」という思いに端を発し、同村教育委員会生涯学習係や語り部の皆さんと協働し作業を進め、寄贈の日を迎えることができました。
12月18日(月)同小学校校長室にて、生徒は「読んでもらえたら嬉しい」と図書委員の代表児童の皆さんに本を手渡しました。 地域に残る物語が、手段は違えど、次の世代へと引き継がれていくといいですね。