昔、木島平村でも発見された赤い土器。顔料はすべてベンガラ(酸化第二鉄)で、赤くする技法の「スリップ・赤磨き技法」は、大陸から伝来し、遠くオリエントに起源をもち、この技法を使った土器は日本各地に見られ、赤色の濃さや磨き方など地域差があるそうです。信濃国(しなののくに)では、東北信地域で真っ赤に彩(いろどられた)土器が用いられるため、「赤い土器のクニ」とよぶことがあるそうです。
参考文献 川崎 保 編集(2008)『「赤い土器の国」の考古学』
室正 一 執筆・編集(2019)『県指定遺跡・根塚遺跡』