この金属製の花瓶を見た時にとても大きくて逞しく感じました。花瓶も黒色で月と木が入っていてとても綺麗でした。花瓶は、昭和3(1928)年の本校卒業生の記念品でした。当時のことを本校『百年の歩み』で調べると卒業生の写真に軍人さんが写っていました。さらに調べると、大正15(1926)年7月13日軍事教官として、歩兵中尉の渋谷三郎氏が松本五十聠隊より着任し、昭和2(1927)年7月には事教練用狭窄射撃場が本校北側に設置され、8月には岳北九ヶ村青年聠合教練が瑞穂村運動場で行われていたことがわかりました。下高井農林高等学校が、かつて軍事教練用狭窄射撃場に使われていた事にびっくりしました。
参考文献
創立百周年記念実行委員会編(2007)『百年の歩み』
長野県下高井農林高等学校創立七十周年記念事業期成同盟会編(1976)『七十年の歩み』