金属を知る前、人々は道具の材料として石を使っていました。どんな石でもいいわけではなく、用途ごとに適した石が使われていました。とくに「切る」「けずる」といった用途には、刃物の刃のように鋭く割れて、じょうぶな石が選ばれていました。
1.石錐(いしきり)石のきり。皮革などに穴をあける。
2.石匙(いしさじ)石のナイフ。樹木・動物の皮を剥ぐ、肉を切る。
3.石鏃(せきぞく)石のやじり。矢の先に紐で固定して飛ばした。射止めるもの。
参考文献小学館(1985)『日本大百科全書 2』小学館(1987)『日本大百科全書 13』