武装という割には優しい顔の埴輪です。腹の部分が割れていたので接合しました。この埴輪は帝室博物館の陳列品で、名古屋市中區南武平町で作られて現在の埼玉県北西部、武蔵国大里郡大寄村大字上敷免で発掘されたものでした。
ところで、埴輪も土偶も、ともに粘土で作られた土製品ですが、全く異なるものです。土偶が作られたのは、約16000年前~2400年前の縄文時代ですが、埴輪が作られたのは、3世紀後半から6世紀末の古墳時代です。
参考文献 若狭徹監修(2121)『はにわ』