鮎(あゆ)など魚を捕まえるのに使っていた簗(やな)という物。 簗は河川の一定水域を竹でつくった簀の子(すのこ)などで魚を誘導し、漁獲する仕掛けの漁具。簗の発明は古くは奈良時代の『古事記』『日本書紀』以前のことと考えられている。 本校に保管されていることから、千曲川での漁業で使われていたと思われる。千曲川では魚の種類、習性、季節などによって漁法を工夫していたそうです。
参考文献 国史大辞典編集委員会(1993)『国史大辞典 第十四巻』市川健夫(2003)『定本 千曲川―母なる川―その悠久の歴史と文化』