飯山市でも石炭が採掘されていた事を知って、驚きました。 飯山市富倉地区で大正から昭和30年(1955年)代後半まで採掘されていた石炭が本校に保管されていたのです。
ガスバーナーを使用し燃やしてみると火が着きましたが煙と臭いが発生し、塩化ビニルを燃やしたときと臭いは似ていました。
他に長野市でも採掘されていました。これらの石炭は亜炭とよばれ、亜炭は発熱量が低い上に粉末になりやすいため製鉄業では、使用できません。 水分が多いので良く乾燥させないと燃えにくい性質です。でも炭層が浅いところにあるため採掘のための使用機材が少なくてすみました。
平成13年(2001年)1月末には日本国内の石炭鉱山全てが閉山されて国内から姿を消しました。 長野市内で亜炭を採掘した場所は昭和20年(1945年)に全て閉山しました。
良質な石炭は北海道や北九州などからしか採掘されないのに対して、亜炭は全国各地から採掘されていたそうです。
参考文献
『富倉の里写真集』編集委員会(2015)『富倉の里写真集』
地学研究会長野支部『長野の大地』編集委員会(2004)『長野の大地 ―見どころ100選―』