長野県須坂園芸高等学校
明るい学園美しい心
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School of inspired learning

農業経済科

農業近代化に即応し、農産物の生産、加工、流通経済および情報処理に関する基礎的な知識と技術を習得させ、サービス経済社会の進展に対応することができる産業人を育成する。

F 流通経済コース

簿記の学習を柱に、日本農業の基本である水稲栽培を行い、経営の視点から見た農業のあり方を考えていきます。

資格取得では、日商簿記検定2級取得を目指して学習を進めます。昨年度は卒業時に全員が全経簿記2級を取得すると同時に、日商簿記検定2級の合格者も出ています。 また、2年生はすでに全経簿記検定2級に合格し、日商簿記検定2級に取り組んでいます。

研究プロジェクトでは、その題材として水稲を取り上げるのはもちろんのこと、ホワイトアスパラガス等その時々の新品目にも取り組みます。 農業技術だけではなく、経済的視点から研究を行い、長野県農業振興論文コンクールにおいて4年連続で優秀賞以上を受賞しています。

G 情報会計コース

今日ある農業の諸問題について興味を持ち、考えさせ、課題解決能力や企業での実践力を身につけることを目標としています。

小麦を教材とした作物栽培研究を学習の柱に、簿記会計・統計処理・情報活用の基礎知識を身につけます。

簿記会計では日商簿記検定3級レベルの学習をします。また、日商PC検定データ活用を教材として、実務に即したデータ活用力を身につけます。こららの学習に加え、基礎的な統計学を学び、論理的な研究論文をまとめる力を養います。

一連の学習を通して、社会で即戦力となるような人材の育成を目指しています。

主な発表

2013/ 7/20 北陸作物学会報 第50号

水稲多収要因について〜主に水田土壌特性の比較から〜
(小森孝将・田中耀介・今井健太郎・倉科忠比古・竹元幸一)

ケイ酸施肥が小麦の生育・収量に及ぼす影響
(田中瑠美・上田理子・小山衿菜・竹元幸一・柳澤瑞樹)

    

2014/ 7/19 北陸作物学会報 第51号  

「風さやか」の生育収量に対するケイ酸・発酵竹粉・鉄肥料の効果について
(塩川祐美花・北澤涼介・宮崎明日香・佐藤素澄・佐藤瑞季・川浦翔太郎田中秀典・倉科忠比古・竹元幸一)

ケイ酸施肥が小麦の生育・収量に及ぼす影響
(阿部遥香・魚野未奈子・須田航介・柳澤琢夢・山田雄大・竹元幸一・柳澤瑞樹)

  
  

 今年も日商簿記検定で2級・3級に合格する      2016年6月20日(月) (農業経済科)         

園芸高校3年の生徒は全員農業科です。「くくり募集」で入学して、2年次からは自分に合った、あるいは、自分の志すコースを専攻します。 その10コースの中で、農業経済科[流通経済コース・情報会計コース]を選択した生徒達は、日々の実習で米や麦の生育の実習や研究をする一方で、 放課後には日商簿記検定に挑戦しています。 今週の初め、第143回の検定結果がでて、今年も日商簿記2級に1名、日商簿記3級に6名が合格しました。合格証書はまだ届いていませんが、喜びの7名で記念撮影をしました。  日商簿記検定2級の合格は、安藤さん(3年)
 日商簿記検定3級の合格は、荻原さん(3年)、手塚くん(3年)、宮尾さん(3年)、登川くん(3年)、永井くん(3年)、矢野くん(3年) です。
 商業科の生徒でも取得は難しい資格ですから、先ずは、合格の喜びに浸って下さい。合格おめでとう。まだまだ高校生活は続くので、 秋の検定で更に上の資格にチャレンジしてほしいものです。
 さて、この6月から、2級の試験内容が大きく変わりました。今後、試験範囲の変更は、平成30年までの3年間をかけて段階的に行われます。 その初回とあって、これまでの「傾向と対策」だけでは、合格点を超えるのは難しかった今回の検定での合格は、先生から見ても立派な成果でした。 2級の平均合格率は29.5%(過去の最高合格率は47.6%(第133回)、最低合格率は5.7%(第107回)、今回第143回の全国平均は25%、 長野商工会議所での合格率は17.3%です。 受験勉強をした人だけが受けているのに、この合格率です。難しい!!
 今後、実務に就いてからの研鑽も必要ですが、取得した資格は一生ものです。合格したみなさん、本当に良かったですね。不合格になってしまった人達も、秋にリベンジしましょう。

  

 『PROJECT3 コットン』北信濃コットンプロジェクト (経営情報クラブ Gコース)               2016年 4月27日〜9月1日

2016.9.1 草を取って、支柱をたて、トンボを捕って!?  
 台風一過青空が広がった8/31、須園キャンパス内にあるコットン圃場へ行くと棉が花を咲かせていました。 雨をもらった雑草は勢力を増していたので、まず、生徒達は除草から。この除草はオーガニックコットン栽培における管理作業最大の課題といってもいいでしょう。 マルチングが一定の役割を果たしていて、株下の雑草発生は抑えられています。しかし、通路についてはまだまだ工夫が必要です。
 この時期、棉は丈を伸ばし、コットンボールも形成されることから、地上部の重量は増大しています。倒れないように支柱を立てました。 これも栽培上の課題です。
 「この指とまれ!」は何かのおまじない?・・。おまじないではありません。トンボを指にとまらせようとしているのです。 支柱や棉で一休みするトンボは秋がそこまで近づいていることを思わせます。収穫の秋にむけて、作物や学業の成果もあがるといいですね。
 なお、草は上手に取れましたが、トンボは捕れなかったようです。

2016.6.24 草取りの Before after 
 オーガニックコットンを須坂高山地域(耕作放棄地を含む)に定着させる取り組みが進められています。 先週末の校内綿花圃場には、たくさんの雑草が生えていました。これではいけないと6/21(火)に除草しました。
 オーガニックということで除草剤や殺虫剤の使用は大きく制限されます。必然的に手で物理的に雑草の始末をしました。 狭い面積の除草にも多くの労力がかかります。
 写真にもあるとおり、マルチング(ビニールフィルムで土を覆うこと)は雑草対策の有効な手段です。 それにもかかわらず土が露出しているところには雑草がはびこります。アブラムシなど病気を運ぶ害虫もついていました。 栽培上の課題ですが、試行錯誤しながら解決に向け研究を進めていきます。

2016.5.26 失敗は成功のもと 
 正門をくぐり一番奥にすすんだところに人目をはばかるようにコットン試験圃場があります。そこではGコースの生徒による栽培試験が着々と進められていました。
 マルチが張られた8本の畝には先日蒔いた綿が50cm間隔で顔を出しています。さらに圃場の片隅には鉢が並べられ、その各々には「白」などのラベルが貼られており、 何か区別している様子。
 実験を担当する生徒達によれば、本校と高山村とでの綿の生育比較をして、標高差と摘心位置の関係も調べるそうです。 これらは、北信濃でのコットン栽培の貴重な資料になるでしょう。
 では、ポットでは何をしているのか気になるところ。なんでも昨年の失敗を逆手にとって色目の面白いコットンボールを創るんだとか。失敗に思えることも実は既成概念を変える新しい事実であるなんてことも、世の中にはたくさんあります。 いろんなことにチャレンジする姿に期待です。

2016.5.9 苗半作 
 5月6日、信州大学繊維学部茅野先生と現地生産法人の山本先生をお招きし綿の播種を実施しました。 播種の前に教室で茅野先生より講義をしていただき、綿についての理解を深めました。場所を屋外に移し、ポットへ綿を播種しました。 苗半作という言葉があります。これは苗の良否が栽培の半分を左右するという意味で、すべての作物に共通することです。 苗の良否は播種に始まりその後の管理によります。講師の先生方のアドバイスのもと、まずは安定した出芽をめざし実習が進められました。 今後の生長が楽しみです。講師の先生方ありがとうございました。

2016.4.25 プロジェクト始動 
 雲行きが怪しい4月25日午前中、須園キャンパス校内にある圃場では綿花栽培の準備が進められました。 北信濃コットンプロジェクトは産・学・官の連携のもと、高山村や須坂市に綿花栽培を根付かせ地域の発展につなげる取り組みです。 須坂園芸高校経営情報クラブ(3Gコース)、須坂創成高校農業科作物クラブ(Cコース)は、栽培研究と製品企画を担当しています。 今日は、栽培試験圃場の準備をしました。計画にそって畝(うね)たて・マルチングを実施し、コットンが生活する舞台が整いました。 コットンの苗は、ポットで育てられある程度大きくなってから今日の場所に植付けられます(定植)。 北信濃にはどんな品種や栽培法が適するのか?など、ほとんどが謎のベールにつつまれているのでこれからが楽しみです。

  

 『PROJECT2 麦』「ゆめかおり・ゆめきらり」はじめました (経営情報クラブ Gコース)               2016年 4月27日〜9月7日

2016.9.7 須坂生まれの「麦」もイイ! どらりん販売 
「本日は、アンケートにご協力いただけるという事で、今日の商品は、利益が無い価格設定になっております。」
長野市のホテルで私達が開発した「どらりん」のプレゼンをすると、会場は会議に出席された方達の笑いに包まれました。
 この「どらりん」は、長野県農業試験場で育種された「ゆめきらり」(小麦)を原料とするどら焼きです。 私たちが栽培した「ゆめきらり」を生地に、そして、あんには地域の特産品であるリンゴをいれました。 形状もワッフル状とし、他には無いどら焼きに仕上がりました。 須坂老舗和菓子屋さんと共同で開発した、今一押しの商品です。
 これだけ聞いていると商業科の取り組みと同じだと、思われるかもしれませんね。 しかし、私達の取り組みの背景には、地元須坂の農業試験場で生まれた小麦を耕作放棄地で栽培して、そのような耕作放棄地を減らしていくという目的があります。 それに、自らが原料を生み出すことは農業科にしかできないことでしょう! 生産→加工製造→企画販売の一連のフローの中で、この「どらりん」の商品開発と販売は、その出口の部分を担うものです。
 さて、プレゼンの後は、販売実習をさせていただきました。会場では好評にお買い上げ頂きました。 購入して頂いた皆様、そして、アンケートに協力して頂いた皆様ありがとうございました。
2016.7.25 小麦の収量調査 
先週末、小麦の収量サンプルを長野県農業試験場(作物・育種部)に持ち込み収量調査を実施しました。 試験場の先生からあいさつをいただき、実習に取りかかりました。
 まずは、脱穀から。機械を使うので安全第一の慎重作業。脱穀を終えた小麦には麦わらやゴミが混入しています。それらを取り除くために唐箕にかけました。 この工程を終えても中身がない子実があるので、更に篩にかけて除きます。そして網の上に残った子実の重量を量って収量としました。 重量測定したサンプルを屋内にはこび、千粒重と容積重を測定し今日の収量調査は終了。
 試験場の先生はいつも優しく、しかも、わかりやすく説明をしてくれます。そのおかげでいつも実習はスムーズに進みます。 試験場の皆様、本日もありがとうございました。
2016.6.27 小麦 調整中です 
 先週、収穫を無事終えた小麦は、今は乾燥機の中にあります。収穫した時にカラカラに乾いているように見えた小麦ですが、測ってみると結構水分を含んでいました。 今現在は、適正な水分に達するまで乾燥調整しています。
 だいたいの収量は乾燥機についている目盛りでわかりますが、昨年に比べると収穫高はよさそうです。
 感想調整中の「ユメカオリ」というこの品種は、パン用の硬質小麦です。「見た目で濃い茶色が品質的によい」とされていますが、 後日予定されている農業試験場での収量調査の結果がどう出るかが楽しみです。
2016.6.22 鳥の分はもういいよね、小麦を収穫しちゃいます 
 今年の天候は作物の生育を早めているように思います。小麦も例年に無く収穫時期が早まりました。
 昨日、鳥よけの網を外して鳥にもすこしおこぼれをあげたので、今日はいよいよ収穫です。
 まずは試験区の坪刈りから。処理区毎に収量調査に必要なサンプルを刈り取りました。 梅雨の晴れ間らしいじっとしていても額に汗がながれる不快な環境の中黙々と作業が続きます。 処理区それぞれ小麦の姿が違い結果が楽しみです。全体的に今年の出来はなかなかのようです。
 坪刈りが終わると、今度はコンバインで収穫。初めて乗るじゃじゃ馬?を生徒達はなんなく乗りこなしていました。
 こうして収穫した小麦をどんな姿に変えてゆくのか。皆さんの発想に期待します。
2016.4.27 「ゆめかおり・ゆめきらり」はじめました 
 本校で栽培された小麦「ゆめかおり・ゆめきらり」からできた小麦粉の出荷がはじまりました。 「ゆめかおり・ゆめきらり」両品種ともに長野県農業試験場で誕生したパン用、麺用の小麦です。 パンや麺以外にもお菓子などでも問題なく使える優れた品種です。昨年作物クラブが企画したどら焼きにも使われています。 二人が持っている商品は5月2日の園芸フェアでも販売予定です。地粉はなかなか手に入らないものですので是非お買い求めください。 小麦は地域でも問題になっている耕作放棄地を減らすための作目として栽培をはじめたものです。 いくら作っても行き先がなければ問題は解決しません。小麦粉やパンなどの商品はいわば出口にもあたるものです。 私たちは生産から販売までを見据えた取り組みをしています。

  

 『PROJECT1 米』ひろめよう風さやかプロジェクト (作物クラブ Fコース)               2016年 4月27日〜9月8日

2016.9.8 縁起がいい日    ひろめよう風さやかプロジェクト
ちょっと早いですが秋晴れという言葉がぴったりの天気の今日、私たちは中野方面にサンプリングに向かいました。
 先ずは、「風さやか」のサンプリング(写真上半分)。水田や用水にはもう水が無く、見上げた空は少し前より遠くなり、収穫が近いことを感じました。 調査してみると、草丈や穂数は前回とほぼ同じで変化がありませんでした。風さやかのサンプリングを終えてから、すぐ近くにある農家先生の圃場へと向かいました。 遠くまで伸びる農道を歩いて行くと、目的地付近に人影があり、近づくとそれが農家先生であることに気付きました。 挨拶をかわすと、先生は「今日は佳い日です。今日は何月何日ですか?」と私たちに問いかけてきます(写真下半分)。 9/9、なんでも月と日が同じ数字の日は、節句で縁起のいい日なんだそうです。しかも、農作業はお休みの日。 教科書には書かれていないことを知ることが出来て良かったですが、こんな日にもかかわらず、私達の為に来ていただいてありがとうございます。
 講義の後、コシヒカリのサンプリング。草丈の割に近くの圃場でみられたような目立った倒伏はなく、しかも、よく見ると止葉はみえるのですが穂はその下に隠れて見えづらい。 これも、春先に施したおまじないの効果かな?と考えています。それにしても、農家先生の水田はよく管理されています。 来週には収穫を予定しているそうです。収量調査の結果が今から楽しみもなった今日の中野サンプリングツアーでした。 2016.9.8 垂れる    ひろめよう風さやかプロジェクト
須坂市塩川にある実習田にサンプリングに向かいました。現場に着くと、北の方からの涼しい風が稲穂を揺らしていました。
 出穂から今まで好天が続いたせいか、例年より稲穂が立派に見えました。 「風さやか」の草丈や茎数を継続して調査していますが、稲穂が重みを増して頭を垂れた今でも草丈は短く、倒伏する気配もありません。
 一方、コシヒカリは1mの物差しを継ぎ足さないと草丈ははかれない状況です。
 このデータだけでも、「風さやか」の優れた栽培特性を示す指標になります。
 さて、生徒達は稲の硬い葉とそれらの間を飛び交うイナゴ、そして、長靴に張り付くヒルと戦いながら、無事にサンプリングを終えることが出来ました。 もう少しでお米の収穫です。頭を垂れ金色に輝く稲穂のように、生徒達の毎日の高校生活でも実りが多いことを願います。
2016.7.7 提案   ひろめよう風さやかプロジェクト
 「風さやかは中食にも合うかもしれない。」
 これまで「風さやか」を実際に自分たちで栽培し、口にして感じたことです。そう考えた私たちは、風さやかを使った中食向け商品開発を行っています。 これまでどんなものがいいのか検討を重ねて来ました。
いよいよ具現化するために、先週末、地域の企業に伺って、検討したものを提案させて頂きました。企業の方からは、「高校生らしいくておもしろいかもね。」 とか、「これはちょっとねぇ。」という厳しい判断など、多くの率直な意見を頂く事が出来ました。 おぼろげだった商品のカタチが鮮明になり、プロジェクトの目標達成にまた一歩近づくことができました。これも地域企業の皆様のおかげです。 いつもありがとうございます。
 2016.8.31 企画って難しいね   ひろめよう風さやかプロジェクト
 来る9/17(土)・18(日)に長野市のとあるホテルで私たちが商品化した『風さやかの3合パック』を販売します。
 高校生マルシェと銘打ったイベントでの販売実習です。県下高校からの選りすぐりの商品が並ぶはずです。 その中で、私たちのつくった『風さやかの3合パック』をPRし、「風さやか」の売上につなげられるかは企画にかかっています。 いま私たちは原価計算を終えてラベルやポップを企画しています。
 「これはいいかも」、でも「面白くないね」。「これじゃー、誰でも思いつくかも。」
 多くのアイデアが浮かんでは消えていきます。販売する場所によってお客様の層は違います。それに合わせて、その都度、販売方法は企画され直さなければいけません。
 企画の難しさを改めて実感しつつ、販売実習の成功を目指し活動しています。

  2016.8.23 決めた!農業クラブ全国大会出場  ひろめよう風さやかプロジェクト
 私たち作物クラブは去る8月19日富山県富山市(富山市民プラザ)で開催された農業クラブ北信越ブロック大会プロジェクト発表会(T類) に出場しました。 北信越ブロックの各県大会を勝ち上がってきた代表間で競われたこの大会において、私たちの「風さやかがおこす稲作の新しい風」 は最優秀賞を受賞し10月に開催される全国大会(大阪)への切符を手にしました。
 これも地域の皆様のご指導とご支援のおかげです。本当にありがとうございました。全国大会では農業クラブ員約9万人の頂点を目指し、 新しい風を起こしてきたいと思います。これからもよろしくお願いします。
 2016.8.12 県庁に行ってきました  ひろめよう風さやかプロジェクト
 8/10、作物クラブ員3名は風さやか推進協議会の会議に出席するため長野県庁に行ってきました。
会議会場に入り見渡すと、名だたる有名企業の方、大規模生産者、そしてJAや長野県農政部の方々が出席されていました。指定された席に着いたとたんに私たちには冷や汗が...。
 高校生の私達が取り組む大好きな風さやかを、「私たちの出来る事」というより、「私たちだから出来る方法」で推進していくことを、会議を通じて心に刻みました。 会議後には、生産者の方から「頑張ってね」と声をかけて頂き、元気が湧いてきました。
 地元長野県が生んだ水稲品種「風さやか」の今後に、そして、長野県農業にも貢献できるように私たちは活動を続けていきます。
 2016.8.8 炎天下でもsamplingは続く  ひろめよう風さやかプロジェクト
8/8、中野の2圃場と須坂圃場あわせて3圃場のサンプリングに行ってきました。うだる暑さの下、汗をタオルで拭いながら草丈と茎数を調べ、サンプルを採取しました。
 中野1圃場目、風さやかは明日にも出穂という状況でした。草丈は低いが穂は大きめの印象でした。 中野の2圃場目では農家先生から状況をお聞きすると共に差し入れまで頂きました。 研究圃場に使わせて頂いているうえに、説明の時間を割いていただいて、本当にありがとうございます。 圃場の管理が行き届いていて無効茎が少ない印象をうけました。品種はコシヒカリですがじっくり育っているという言葉が当てはまる稲の姿でした。
 須坂圃場では、餅米が出穂していました。風さやかは、あと2日後にも出穂という状況でした。 中野の風さやかに比べ草丈は10cm程度高く、収穫が楽しみです。
 ここまでくると疲れはマックスに。けれど持ち前のチームワークでなんとか乗り切ることが出来ました。 暑くても寒くても、雨が降ろうが学校が休みだろうが、生き物は生長を続けます。成長にあわせて、私たちの取り組みも続きます。
 2016.7.28 samplingは続く  ひろめよう風さやかプロジェクト
 暑い。湿気を帯びた熱風が容赦なく私たちの体力を奪っていきました。夏期休業中の今日、中野圃場と須坂圃場のサンプリングツアーを実施しました。
 同日に2圃場を回ってみると稲の生育差に気づきます。この原因はどこから来るのか?疑問はつきません。 現場で実物を観察していなければ課題が何か?すら分からない。インターネットで何でも視聴できる今日、 音楽・絵画・etc・・・。足を運んで実物・本物を見聞きすることが大切だと思うのは私だけでしょうか。
 2016.7.25 samplingと商品開発  ひろめよう風さやかプロジェクト 
夏らしい天気が続いた先週の末、須坂圃場と中野圃場のサンプリングをしました。 水田は強い日差しを遮るものがなく夏場は全身汗だくの実習が定番です。ちょうど稲は栄養生長から生殖生長に転換するステージにあります。 葉しょうに守られるように幼穂原器が現れる時期です。須坂圃場の風さやかの生育は今のところ順調です。
 一方の中野圃場。現地につくと水田に全く水がありません。現地の用水は中干し期間中結構ながい期間水がこないのです。 稲の姿をみて毎年心配になります。
 中野圃場のサンプリングと同時並行で長野県農業試験場では風さやかをつかった商品のアドバイスを頂きました。 試験場の先生から論文を紹介していただきました。今後の活動に生かしていきます。
 私たちの取り組みを全面的にバックアップしていただいている県農業試験場並びに農政部の皆様いつもありがとうございます。
 2016.7.15-16 『北陸作物・育種学会』で一般研究者に交じって学会発表  ひろめよう風さやかプロジェクト 
 




新潟、富山、石川、福井、長野の5県の農業の発展をめざして広く作物に関する研究をすすめ、その成果の普及をはかることを目的として活動している『陸作物・育種学会』 で本校の作物クラブが講演するのは、今年で6度目になります。
 初日には、公開シンポジウムを拝聴し、北陸地域における農業の現状と課題について学びました。専門用語が飛び交う中、生徒達のメモをとる熱心な姿が見られました。 様々な農業関連機関の連携がこれからの地域農業には必要であると感じました。そして、本校もその一端を担えるよう活動を進めていきます。
 初日シンポジウムの終わりに、情報会計クラブが長野県農業試験場で育種された小麦や地域の特産品で商品開発した”ゆめラスク”と”どらりん”を紹介し、遠路よりお越しの皆様に試食して頂きました。
 2日目、いよいよ作物クラブの講演です。演題は「水稲品種 風さやか の栽培法について」です。発表が近づくとクラブ員の緊張はマックスに。けれど始まってしまうと臆することなく堂々と発表できました。 専門家からの質問にも適切に答えていました。
 大人の前で、しかも、その道の専門家の前でプレゼンテーションすることは、普通の高校生にはなかなかできないことです。このような機会を与えてくださった 北陸作物・育種学会、長野県農政部、農業試験場の皆様、ならびに生徒派遣にご配慮頂いたPTAに感謝いたします。ありがとうございました。今回、学会の経験を積んだ生徒達は来春には卒業してしまいますが、 学会に向けて調査をしたりプレゼンの準備をしたりする3年生の姿を見てきた後輩たちが、この経験を引き継いでくれます。学校へ戻って明日から更に研究を深めて行きたいと思っています。

2016.7.14 何を作っているのかな  ひろめよう風さやかプロジェクト 
右の写真は何かわかりますか?これは地域の伝統野菜八町キュウリです。八町キュウリと言えば、野菜クラブですが、このページは作物クラブ。 お米のこのページで、なぜキュウリなのか不思議ですよね。クラブ員達が作っているのは、キュウリの浅漬とぬか漬(風さやかのぬか使用)の2種類。 これが作物クラブに関係あるあるモノの中身になるようです。骨の髄まで・・・のように、研究対象の『風さやか』について、米ぬかまでも徹底的に・・・って事ですよね。
 今日もクラブ員がぬか床作りをしていました。何ができるのか楽しみです。

2016.6.29 作物の一番の肥やしは人の足音  ひろめよう風さやかプロジェクト 
中野市の農家様にご協力を頂き研究を行っています。発酵竹粉とケイ酸・鉄肥料が水稲の生育収量に及ぼす効果を実証しようとする取り組みです。 中野市といっても普段サンプリングをしている圃場とは違う場所です。
 バスを降りて、両サイドに水田がひろがる農道を歩いていくと、所有者が違うのでしょうか、田んぼは田んぼでも一枚一枚それぞれ個性がみられます。 しばらくして、試験田に到着。よく管理されたその水田を眼前に、農家先生から、地域農業の歴史や現状と課題、水田の立地条件、 経営等についてご自身の幼少時のエピソードを交えながら講義をしていただきました。
 試験田と近隣の水田とを比較してみると、試験田には藻があまりみられず土がみえた(写真中)のに対し、他の圃場では藻が田面を覆っていました(写真右)。 これは環境クラブが実施した、ポット試験における発酵竹粉の効果と一致します。足を踏み入れ稲の生育をみても茎の数や体つきが他に勝っていました。 検証を必要としますが、ケイ酸や鉄の効果がでているものと推察されます。
 農家先生は研究熱心です。毎日圃場に足を運び様子をみながら課題をみつけ、その解決策を探っています。 効率化が叫ばれる現代農業にあっても忘れてはならない農業技術者の姿をみた、そんな実習でした。それにしても、この農家先生、どこかでお見かけしたような・・・。

2016.6.21 調べる-3   ひろめよう風さやかプロジェクト 
「先生、タニシ元気ですか?」
「元気ですよ!」
 先生はまだ幼い自分の子供のためにタニシを自宅で育てているそうです。今日のサンプリングは、こんな会話から始まりました。
 小雨がぱらつく「中野圃場」には、「32本ね」「35cm!」計った数値を記録者に伝える生徒達の声が響きます。
 今、稲は栄養生長期にあり、指数的に生長しています。幅広に見えていた株と株の間も今は狭く感じます。 足を踏み入れるとブチブチと根の切れる音がして、地下部も生長していることがわかります。
 雨をもらったせいかオタマジャクシも元気に足下を動き回っていた今日のサンプリングでした。

2016.6.21 調べる-2   ひろめよう風さやかプロジェクト 
冷たいものが空からふってきた朝。サンプリングができるか心配しましたが、時折、太陽が雲の隙間からのぞく天気となり予定通りの実施となりました。 調査はチームプレーで、測定する人と記録する人の息が合わないとうまくいきません。なかなかのコンビネーションで無事調査終了。 田植えから4週間程経った稲は、茎の数が田植え時の3倍程度に増えていて、生長の度合いが大きいことを感じさせました。

2016.6.1 調べる-1 ひろめよう風さやかプロジェクト 
学校バスに揺られること30分。もう一つの圃場「中野圃場」に着いた一同は、昨日との気温差にまずは驚きました。 なんでも、この時期としては今世紀最大の寒波が日本上空に来ているとかで、北風が冷たく、半袖では厳しい陽気のなか調査を始めました。
 稲は葉が立ちはじめて根張りが進んでいる状況でした。田んぼに張られた水に手を入れると、生徒からは「わぁ、暖かい。」 と気温とのギャップに驚いていました。こうした体験で、水は気温変動の緩衝役を果たしていることを身を以て実感できた実習でした。 保温折衷苗代、幼穂形成期の深水管理はこの現象を利用した技術です。今後定期的に調査が行われます。 移りゆく季節ともに変わりゆく稲の姿をつぶさに観察していってほしいものです。

2016.5.25 植える  ひろめよう風さやかプロジェクト 
 週間予報では雨だった今日。心配だった雨もなく予定通り田植えが行われました。
 田んぼに足を踏み入れると伝わってくる独特な感触に「キャー」、
 次は、跳ねるカエルに「ギャー」・・・
こんな奇声の中、田植えが始まりました。
 慣れない手つきで、泥に足を取られながら少しずつ苗を植えていきました。普通教科の先生も途中参戦し、田植えレース?はヒートアップ。
 試験区の設定は先輩と後輩とペアで実施。こうして様々なことが後輩へと引き継がれていきます。 田植えも終わりに近づくと、植える姿もサマになり、奇声が噴出した開始直後に頭をよぎった「今日中に終わるのかな?」 という心配は杞憂に終わりました。 みんなの協力で無事田植えが終わりました。これで『さなぶり』を迎えられます。皆さんお疲れ様でした。

2016.5.23 こねる ひろめよう風さやかプロジェクト 
 コース週間初日の今日。水が湛えられた圃場に作物クラブ員は向かいました。今日のメニューは代掻きです。 苗を植えやすくする、肥料を水に親和させる、漏水を防ぐ など、代掻きは多くの役割を持つ技術です。
 ちょっと水が多めだったので、どこまで代掻きをしたのかわかりにくかったけれど、目標をさだめトラクタをまっすぐ進ませました。 北海道ではGPSを使って代掻きするので、こんな悩みはないのですが・・・。GPSにも負けないテクニックで作業をおわらせました。
 それでも、トラクタが旋回する部分はでこぼこになるので、最後は人力で仕上げ。 上手な田植えは、それ以前の作業にかかっています。
 二日後には移植が控えています。田植えの良否はいかに。楽しみです。

2016.5.17 施肥 今度は須坂! ひろめよう風さやかプロジェクト 
 予報通り朝方からの雨。今日中に須坂圃場の施肥をしなければ日程的に厳しくなります。やきもきしながら時間だけが過ぎていきます。 願いが通じたのか午後には雨が上がり(これも予報通りですが・・・)、水田に向かいました。 昨日までの暑さは息を潜め上着がなければ肌寒い、そんな中での実習でした。 巻き尺とポールを使って区画し、そこに決められた量の肥料をまきました。 3枚のうち、一番小さな水田にはちょっとしたおまじないをしてみました。効果ははいかに、こうご期待あれ。 段取りよく実習を終えた一行は20分ほどかけて徒歩で帰校。車からは見えない沿道に咲く花をながめながら歩くのもたまにはいいものです。

2016.5.12 施肥 ひろめよう風さやかプロジェクト 
 雲ひとつ無くすがすがしい陽気になった今日、学校から車で20分ほど北に位置する中野圃場で施肥を行いました。 巻き尺をはり区画をつくり、所定の場所に昨日用意しておいた肥料を施肥しました。ときおり顔を出すカエルや大空を舞い鋭い視線で獲物を探すトンビに驚きながらの実習でした。 昨年この圃場で収穫された風さやか。その評価は非常に高く、今年も昨年以上を目指して研究を進めていきます。 それにしても、雄大な山々を望みながらの実習は気持ちいい!

2016.5.12 量る ひろめよう風さやかプロジェクト 
 5月12日作物クラブはプロジェクト研究用の肥料を量りとりました。2ヶ月ほどかけて立てた計画をもとに、はかりとにらめっこしながら間違いの無いように作業が行われました。 ある肥料には特別なにおいがあって、生徒達はちょっと渋い顔をしながらそれを扱っていました。 風さやかは長野県が生んだ新しい水稲品種です。この品種がもつ特性を生かした栽培方法、特に施肥法を私たちは追求しています。 それに数年前から研究対象と注目しているある成分があります。今年はどうなるかたのしみです。 地域の稲作に少しでも貢献したい、そんな思いで研究を進めていきます。

2016.5.9 「さなぶり」にむけて ひろめよう風さやかプロジェクト 
 「さなぶり」は東北や関東地方で行われる、田植えが無事終わったことを祝う風習です。 数年前から長野県農業試験場(須坂市)で育種された風さやかにスポットを当て、その普及をめざし研究が進められています。 今年もいよいよ田植えの準備がスタートしました。5月6日、学校から少し離れた水田にバスで向かい実習を行いました。 ねずみなどの小動物に穴を開けられた畦を補習し、逆に土砂や枯れ草で埋まった水路や水の入り口(水口)、出口(水尻)を掘り起こしました。 単純ですが一作の管理のしやすさのために省くことができない重要な作業です。 ときおり顔を出す、ミミズや蛙にびっくりしながら、 また先の管理のことまで考えながらの実習でした。休憩時には四つ葉のクローバー探しに夢中になる姿も・・・いいことあるかな?。 そして整備された圃場や私たちは「さなぶり」がむかえられる日を待ちわびています。 なお、機材のない私たちに畦塗機を貸与してくださった農業試験場様には本当に感謝しています。いつもありがとうございます。

  

 日商簿記検定2級に、今年度も合格しました               2015年 6月22日

日本商工会議所主催簿記検定(6月4日)の合格発表が本日ありました。昨年度の塩川さん(卒)に続き、流通経済コース3年の竹内さんが見事、 2級に合格しました。この検定は過去数年の平均合格率が30.2%で、難易度が高い検定です。
 合格の知らせを受けた竹内さんは、「やったー! うれしい!」と喜びをあらわにしていました。側にいた友人も「私も涙がでてきた」と 自分のことのように喜んでいました。合格おめでとう。
 合格した本人も、それを称える友人も立派。さすが園芸生です。「えっ、園芸生?」 そうです、合格したのは農業科の生徒です。普通は育たない環境におかれた種も努力すればやがて花開き実を結ぶ、そんなことを竹内さんは 示してくれたのではないでしょうか。
 検定に向けて課外時間と家庭学習での勉強の成果が実って、他にも同検定3級には同じコース生6名が合格しています。年度内は今後も受験のチャンスがあります。まだまだ頑張ってほしいです。

  

 水稲のサンプリング その2<中野圃場>  == 流通経済コース(作物クラブ)==               2015年 6月17日

クラブ員の生徒が『水稲のサンプリング』の実施報告をします。
「今にも雨が落ちてきそうな曇天のもと、中野圃場のサンプリングに行きました。中野圃場は中野市の農家さんからお借りしているものです。
  数年前から、長野県の新しい水稲品種「風さやか」を栽培しています。
 稲は元気に育っていて、須坂圃場の稲よりも緑色が濃いような気がしました。サンプリングは一昨日も経験しているのでスムーズに進みました。
これからどのように生長していくかしっかり見ていきたいです。おいしいお米をたくさん作って農家さんが喜んでくれたら、私たちもうれしい!です」(流通経済コース3年 小林奈緒)

  

 水稲のサンプリング           == 流通経済コース(作物クラブ)==               2015年 6月15日

クラブ員の生徒が『水稲のサンプリング』の実施報告をします。
「真夏を思わせる気温となった今日、私たちは学校から少し離れた実習田に向かいました。目的はサンプリング。5月下旬に田植えを終えた稲が「大きくなってるかな?」など、 期待と不安を胸にバスに揺られ目的地を目指しました。  圃場に着くと、弱々しかった稲がしゃんとしていて、みんな笑顔に!とてもうれしかったです。  私たちは試験区ごと10株を対象として草丈と茎数を継続調査しています。水田全体をよく見ると試験区毎に色の濃淡があったり、丈が少し違ったりしていました。 この違いを数字で示すのがサンプリングの狙いです。今後の変化や生長に期待です。」(流通経済コース3年 小林奈緒)

  

 日商簿記検定2級に合格しました| 2015年 3月 2日


先週日商簿記検定があり、本校からは28名の生徒が受検しました。本日結果が発表され、2級1名、3級12名が合格しました。 これまでおしくも数点で2級に不合格だった生徒が、今回見事合格できたことは大変喜ばしいです。 朝や夕方も学校に残って努力してきたことが結果につながりました。後輩たちもぜひ先輩たちに続いて頑張ってほしいと思います。

 「税に関する高校生の作文コンクール」表彰| 2014年12月12日


農業経営の授業では毎年、「税に関する高校生の作文コンクール」に応募するため、税務署のご協力をいただいて社会人講師による講演会を実施しています。 今年は25名の生徒がこのコンクールに応募したところ、3年阿部遥香さんが「未来の日本が豊かで安心して暮らせる国であるように」というタイトルで一般社団法人長野法人会長賞を受賞しました。 来年から社会人になる3年生には税の知識を身につけ、納税をきちんとしてもらいたいと思います。

話は少しかわりますが、日本の消費税は1989年竹下内閣によって導入され、税率3%でスタートしました。 1997年、橋本内閣では3%から5%へ引き上げられ、安部内閣時に2014年4月から8%へ引き上げられました。 10%への引き上げは2015年10月を予定として検討されています。

 「米多収への挑戦」に鳥取県からの視察 流通経済コース(作物クラブ)| 2014年 9月 4日


本校では課題研究としてお米の『多収量へ挑戦』に長年取り組んでいます。今日は遠路はるばる鳥取県から18名の農家のみなさんが見学にみえました。 実習時間ではなかったので生徒の実習の様子はご覧いただけませんでしたが、担当の竹元先生から説明があり、実際の稲の生育状況を手に取って確認されていました。 今日お見えの鳥取県のみなさんは日頃から果敢に稲作に取り組んでおられるそうですが、本校の収量、実践の数々にたいへん感心され、多くの質問がなされて、その返答にうなずいておられました。

 農業魅力発見セミナー「綿栽培農家視察」 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2014年 8月25日


2年生の総合実習において長野農業改良普及センターが支援していただいている「高校生の農業魅力発見セミナー」を実施しました。 当日は、地域の耕作放棄地解消策として綿に期待し、栽培研究されている山本様にお世話になりました。 圃場見学をさせていただきながら、山本様に綿栽培研究への想い、高校生に期待する想いを熱く語っていただきました。 生徒は山本様の熱意あふれる話に耳を傾けながら、綿の種類や栽培技術の知識を深めているようでした。 また、生産した綿からどのような成果を出すのか、今後のプロジェクトのあり方に意欲がわいてきた様子です。 指導者にとっても改めて農業のおもしろさや可能性を実感させていただく機会となりました。

 仙台農業研修二日目 農業経済科 | 2014年 8月21日


二日目は昨年もお世話になりました(株)舞台ファーム様での視察研修を実施しました。 この日は関連会社の(株)舞台アグリイノベーション様で、針生社長様の講演と巨大な精米工場を見させていただきました。 工場は宮城県亘理町にあり、隣には町の仮設住宅が建っていました。7月29日より稼働している工場のその大きさにびっくりしました。 このような巨大な精米工場はあまり例がないと思います。その規模には針生社長様のこんな想いが込められていると感じました。 「被災地の農業を復活・再生していくためには農家が元気にならなければならない。土地改良されて整備された土地から大量の米が生産され、それが大規模に精米・流通・販売されれば、必ず農家に返ってくる。 精米工場は復興のシンボルとなっていく。」(株)アイリスオーヤマ様との共同出資によって開始した事業が本格稼働していくのはこれからです。 さて、工場の中は自動化されたシステムと衛生・品質管理が徹底された最新鋭のものでした。 安全・安心を保証する数々の検査体制が整っており、すばらしい分析などがありました。私たちは数々の感動を覚え、宮城県亘理町をあとにしました。

最後に、本研修にお世話になりました皆様方に深く感謝申し上げます。

 仙台農業研修一日目 農業経済科 | 2014年 8月20日


昨年に引き続き、今年も農業経済科の2年生が宮城県仙台市へ農業研修に参加することができました。 関係者の皆様にまずもって御礼申し上げます。1泊2日の旅程でしたが、内容の濃い身になる学習をしてきました。 まず初日は宮城県農業高校での作物研究の情報交換、そして名取市閖上地区の視察です。宮城県農業高校でお世話になった佐藤先生とは一年ぶりの再会でした。 (もちろん生徒は初めてですが・・・)あいかわらずお元気にご指導されていて、この日の午前中も水田の草刈実習を炎天下されていたそうです。 作物専攻班2年生の皆さんがスイカでおもてなしをしてくださいました。見学させていただいた水田圃場では12種類ものお米が作付され、移植栽培や直播栽培の研究をされていました。 水田規模や種類の多さに私たちはびっくりしました。

その後、名取市閖上地区を視察しました。14人が犠牲となった閖上中学校、高台となっている閖上湊神社を訪れました。 一年たった今もこの地は原野のままで、思うように復興が進んでいない現実を目の当たりにしました。 悲痛な想いと、私たちが当たり前の生活を送れていることに感謝の念がわきました。

 長野県農業試験場作物部・育種部で実習 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2014年 8月 7日


情報会計コース3年生の夏休みのコース実習では、市内にある長野県農業試験場作物部・育種部の施設をお借りして実習をさせていただきました。 収穫した小麦のサンプルを脱穀し、収量を算出します。また、子実タンパク質の測定や容積重、千粒重などを量らせていただきました。 高価な機械を丁寧に扱いながら、自分たちの試験研究の成果を数値として出していきます。 慣れない実習でしたが、事故もなく、無事に終わりました。今年の成果はどうであったのか、このデータを今後集計し、分析していきます。

 北陸作物・育種学会に参加 農業経済科 | 2014年 7月19日


今回で5回目となる北陸作物・育種学会への参加。これまで先輩方が積み重ねてきた研究活動の成果がこのような学習の機会に繋がっています。 本年度は富山市での開催でした。初日の公開シンポジウムから参加させていただき、たっぷり勉強ができました。 「攻めの農林水産業」に応える農業技術〜北陸地域が目指す方向とは〜」と題された公開シンポジウムでは、国が進めていこうとする「攻めの農業」が実際の現場でどのように展開されていくのか、 期待と不安について考えさせられる機会となりました。生徒は昨年の夏、仙台市での農業研修で(株)舞台ファームの社長様から熱いお話を聞いているので、内容についてはよく理解しているようでした。 校外に出て勉強してきたことがきちんと身になっている様子で、大変頼もしく感じました。

2日目は、約3時間の一般公開に参加しました。本校の作物クラブ、経営情報クラブの2報告とたくさんの研究報告を拝聴させていただきました。研究の内容、発表の仕方(スライドの作り方)、要旨のまとめ方などたくさんのことが勉強になりました。 今後、課題研究のまとめにこれらの学習が活きてくることと思います。このような学習の機会をいただけたことに生徒ともども感謝しています。

 小麦の防鳥対策 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2014年 5月27日


5月26日から、コース週間が始まりました。3年生は5日間、コース学習を通じて専門性を高めます。一日中実習をする日もあるのでので、忍耐力も養います。

さて、本コースでは秋に播いた小麦が5月初旬に出穂しました。毎年、このコース週間を使って鳥よけの網を張ります。 今年は省力化の観点から防鳥網ではなく「強力テグス」を一部張り巡らすことにしました。手間を省く予定でしたが、支柱の本数が想像以上に多く、意外にも手間がかかってしまいました。 井上圃場は防鳥網と強力テグスの比較をしてみたいと思います。

 園芸フェア パンの販売実習 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2014年 5月 2日


恒例の園芸フェアでのパンの販売実習もだいぶ定着していました。本校産小麦粉を使ったパンを市民の皆さまに知ってもらう目的で販売実習をしています。 今年は、野菜の苗購入を目的としたお客様が待っているところにテントを設置し、対面販売させていただきました。

そのおかげで予定していた時間よりも大幅に早く完売しました。お客様にはパン消費に関わるアンケートをとらせていただき、今後の販売実習の改善に結びつけようと思います。

 税に関する高校生の作文 表彰 農業経済科 | 2013年12月10日


国税庁で毎年行っている「税に関する高校生の作文」。これは、次代を担う高校生が、学校教育の中で学習したことや自分自身の経験・体験などを通して、税について考えたことを作文の形で発表し、これを機会に税に対する関心を一層深めていただきたいという趣旨で、昭和37年度から毎年実施しているものです。 本校でも農業経済科の3年生が、「農業経営」の授業の一環で7月に租税教室を行い長野税務署税務広報官の池田聡様より税金の使い道などを学びました。また、講演会においては、一般社団法人長野法人会様より紹介をいただいた、株式会社ダイコク代表取締役中澤善智様より講演をしていただき、社会人になるための心構えなどの講演をしていただきました。 生徒は今回の租税教室や講演会などを参考にし、消費税の事やアルバイトの事など自分の経験を踏まえた作文を作成し、「税に関する高校生の作文」に応募ました。本年度は一般社団法人長野法人会長賞を3年生島田真衣さんが受賞し、12月10日に本校校長室において、会長の山浦愛幸様より表彰状をいただきましたた。

 もりもり給食DAYに参加 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2013年12月 6日


須坂市子ども課・農林課主催の「もりもり給食DAY給食交流会」に、今年も3年生の3名が参加してきました。地元産食材100%で作られた献立はとてもおいしそうです。今回、本校からは小麦粉とタマネギを提供させていただきました。食農教育という視点から小麦からパンになるまでの過程を紙芝居風にまとめ、年長さんにお話をさせていただきました。 真剣な眼差しに、私たちも熱がこもりました。後でいただいた給食はとてもおいしく、元気がでました。以下生徒の感想文です。

・今回初めて保育園児に小麦のことを教えに行きました。私が想像していたよりも、子どもたちは栄養の分類などのことをよく知っていて驚きました。そして、真剣に話を聞いてくれ、お昼のごはんも「おいしい!」と全部残さず食べて、とてもうれしかったです。この日のことを忘れずに、これからも大きく育っていってくれたらと思います。

・小麦から小麦粉ができ、パンになるという説明は幼児には難しかったかもしれませんが、皆さんが真剣な表情で話を聞いてくれてよかったです。園児の皆さんも実際の給食パンを見て、色が違うことなどに気づいてもらえてよかったです。発表したかいがありました。

・今回の食農教育活動を通じて、どういう過程で小麦がパンになるのか、子どもたちに教えていくことができてよかったです。給食を一緒にいただく際にも、園児は「いつものパンよりおいしい!」、「いつものパンと色が違う」など、普段食べているものの変化に気づいてくれて、よい経験ができました。

 農業の魅力発見セミナー開催 高田洋一氏講演会  農業経済科・園芸科 | 2013年12月 2日


今年も農業改良普及センターのご協力をいただいて「農業の魅力発見セミナー」を開催することができました。 農業経済科2年生及び園芸科果樹科学コース2年生が拝聴致しました。 この度は、須坂市で果樹農家を営んでいる高田洋一氏をお招きし、夢ある農業経営と地域農業のあり方についてご講話いただきました。 生徒は、もの作りに対するこだわりや高校生活の経験が社会に出て必ず活きることなど多くのことを感じた様子でした。

 全国農業高校収穫祭での販売実習 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2013年11月16日・17日


11月16日(土)17日(日)の2日間、東京駅に隣接した大丸松坂屋百貨店東京店で行われた「2013全国農業高校収穫祭」に参加しました。

須坂園芸高校で作ったリンゴ、ジャム、食パンなどの販売をし、都市部での消費動向についての市場調査(アンケート)を行うことを目的に参加しました。

開会式の後、接客についての諸注意を確認しました。日頃から心がけているお客様に対する言葉遣いや接客の為のマナーなどを再確認することができました。生徒は販売実習を2年生から行っているので、その成果がでたのか、閉会式の折に、特別賞をいただくことができました。 今回の経験を生かしさらに商品開発や表示方法を工夫して、今後も販売実習を行っていきたいと思います。

 産業フェアin善光寺平での販売実習 情報会計コース(経営情報クラブ) | 2013年10月26日


長野市ビッグハットにて今年も産業フェアin善光寺平が25日・26日の2日間開催されました。 25日には産業見学を目的に2年生の就職希望者が、各企業のブース見学をさせてもらい、地元の企業活動について学習しました。 26日は、須坂市様の協力を得て、ブースを設けさせてもらい、本コース代表6名がパンの販売実習を行いました。 当日の天気は台風の影響もあり、朝から雨。お客さんの出足が遅く、当初はきちんと売れるか心配でした。 昼ごろには会場内にたくさんのお客さんが入り、見学や試食、購買をしている様子でした。 今年は長野市の農業祭も同時開催とあって大盛況になってきました。 ところが、パンのコーナーには人が少なく、思うようにパンが売れません。 組んでいた当番も白紙に戻し、全員態勢でPRしました。 このようなイベントにおいて対面販売をすることの難しさを感じた一日でした。

 お米プロジェクト 中野圃場坪刈実習 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 9月17日


台風一過、雲ひとつない青空の下、中野圃場の坪刈を実施しました。処理区あたり100株を根付で採取しました。 サンプルを抜き取り、数を数えながら、次々とバケツリレーで畦畔に運び、20株でひとくくりにしました。 稲に根についた土の重さが加わり、ひとくくりも相当な重さでした。 今日採取したサンプルをもとに収量が判明します。たわわに実った稲穂をみていると結果が楽しみです。

 お米プロジェクト 農機具車庫での実習 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 9月 9日


収穫を控え、久々に晴れ間を見た今日、稲の収穫準備をしました。収穫したもみを乾燥させる機械を最新のガラスハウスを横目に、本校車庫に設置しました。 車庫って?と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お米の調整ができる場所はここしかないのです。 まずは、土で覆われた床を掃き、収穫やその後の調整をする際に使う資材を確認しました。その後、今では見ることが難しい平型の乾燥機を二つ組み立てました。 一つは付属のヒーターがありますが、もう一つはありません。うまく段取りをしないと調整は進みません。みんなで協力し、今日の実習の目的を果たすことができました。 単収も品質・食味も日本一を目指す私たちは、毎年この時期に行う車庫での実習にさみしさを覚えます。

 お米プロジェクト 須坂サンプリング 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 9月 6日


ゲリラ豪雨そして小雨が続きサンプリングができずにいました。予定より少し遅くなったけれど、本日、須坂圃場にてサンプリングを実施しました。

今年は例年に比べて収穫期が早まりそうです。稲穂は重たげに頭を垂れ、籾は緑色から茶色にだいぶ変化していました。収穫が迫っている証です。 それと同時にサンプリングも終盤を迎え、クラブ員の手つきや要領は5月に比べ格段に良くなりました。習うより慣れろとよく言われますが、その通りかもしれませんね。 さて、これからの天候が心配ですが、イネも私たちもラストスパートをかけて、ゴールに向かいます。

 お米プロジェクト 雨ニモ負ケズ 中野サンプリング 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 8月30日


調査に向かうバスに乗り込むとき、北から冷たい風が吹いていました。いやな予感が的中し、中野圃場につくと雨が降り出し、次第に強さを増していきました。 そんな状況下で、私たちは一つの約束事を守るべくいつも以上に団結しました。約束事は、効率よくサンプリングするということでした。 横殴りの雨にも負けず、サンプリングを首尾よく終えた私たち。びしょ濡れになった体をいたわり帰路につきました。 学校につくと、今さっきまでは一体何だったのかというくらいの青空と強い日差しがありました。 意地悪だなと思うと同時に、非常時の一致団結ぶりは見事だったなと小さい高揚感を覚えた私たちでした。

 仙台農業復興研修A 株式会社舞台ファーム、みちさき視察・針生社長様の講話 農業経済科 | 2013年 8月24日


2日目、朝8時に宿舎を出て、8時半から株式会社舞台ファームで勉強をさせてもらいました。 朝一番にも関わらず、針生社長様より1時間にわたる熱い講話をいただきました。 針生社長は宮城農業高校の出身であり、同じ農業高校生に期待する想いが人一倍強いなと感じました。 「君たち高校生はまだ人生の3%しか、開花していない。残りの97%はこれからつくられていく。 大きな夢を持って前に進みなさい。ただし、一人では大きな夢は叶えられない。 多くの人と連携することが大切だ。そのためには挨拶ができ、笑顔で人付き合いができる人間力が必要だ。 人間性を高めていきなさい。」 舞台ファームの取り組みやこれからの日本の農業のあり方など幅広い角度からお話をいただきました。 お話いただいた場所は震災時復興支援者の寝泊りの場所となった仮設の建物でした。 想い出深い場所で私たちは夢のある話を聞かせてもらいました。

次にバスから被災地の仮設住宅を見ながら、水田に移動しました。 水田や施設園芸の解説は、経営企画室の伊藤様と農場長の加藤様にしていただきました。 本年度私たちは、この舞台ファームと水稲の共同研究をさせていただいています。 その縁があって今回の仙台研修が実現したのです。 約18aの圃場を使った試験研究では、多収をねらった施肥設計をしています。 明らかに隣の水田と違う点があります。それは葉が直立的に立ち、青々していることです。 「倒伏にならないことを期待する・・・」と加藤農場長がおっしゃっていました。

最後に、水田から株式会社みちさきの施設園芸の現場へ歩を進めました。 葉菜類、イチゴ、トマトの水耕栽培を展開・拡大している施設は仙台市のし尿処理場の近くに建てられ、 処理場で発生する廃熱を利用して運用していくそうです。 エネルギーの再利用を農業にきちんと取り入れることは、まさに21世紀の農業手法だと感じます。 今回特別に、建設中のオランダの技術を導入したハウス内をみさせていただきました。 日本で初めての技術導入になるようですから、高校生として初めてこのハウスに入ったことになるでしょう。 そんな珍しい施設を見させていただきながら、水耕栽培のメリット・デメリットを学習しました。 社長様をはじめ、多くの方々に貴重な時間をいただきながら私たちにお付き合いしていただきました。 特に伊藤様には事前の打ち合わせから大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。 仙台への研修から私たちは多くのことを感じ、これからの生き方の糧につながっていくことと思います。

 仙台農業復興研修@ 宮城農業高校での情報交換・名取市閖上視察 農業経済科 | 2013年 8月23日


2011年3月11日、東日本大震災及び原子力発電所の事故が起きて2年半が経ちました。 2年半という時間は、私たちから衝撃的な出来事の記憶を徐々に奪い、過去の歴史的な事象に形を変えていこうとしています。

そんな中、農業経済科の2年生25名は縁あって、宮城県仙台市・名取市での農業研修に参加する機会を得ました。 1泊2日の日程で、宮城県農業高校作物専攻班との情報交換、被災地の視察、株式会社舞台ファーム・みちさきの視察を行いました。 1日目、朝7時に学校を出発し、仙台に向けて北上しました。 時折降る雨は、夏の暑さを癒してくれるようでした。 午後2時すぎに宮城県農業高校に着きました。 出迎えてくれた佐藤先生に案内され、宮城県園芸試験場のグラウンド内に立てられた仮設校舎に歩を進めました。 2学期の平常授業が始まっているのにも関わらず、白石校長先生をはじめ、先生方・生徒の皆さんに私たちは歓迎されました。 作物班担当の佐藤先生に学校の敷地を案内していただき、水田を見せていただきました。 水田は約6haと私たちの圃場からは考えられないくらい大きな面積でした。 全校での田植えや環境保全米への取り組みなど、被災した状況を感じられないほど意欲的に米生産に取り組んでいる様子でした。 「鉄コーティング種子の直播」は被災地の復興や高齢化に対応するための柱となっている研究活動のようです。 圃場見学をすませた後、寮の集会所をお借りして、作物専攻班の2,3年生と情報交換させていただきました。 本校からは情報会計コースの代表生徒が学校紹介と先輩方が取り組んできた研究活動の発表を、流通経済コースからは水稲多収技術について発表しました。 作物生産に欠かせない「鉄」という共通のキーワードが話題になり、情報交換会は活発になりました。 これからも情報を共有しながら、農業高校間のネットワークを強化していきたいと思います。 作物専攻班をはじめとする宮城県農業高校の皆様、貴重な時間を共有していただき誠にありがとうございました。

宮城県農業高校をあとにして、私たちは名取市閖上に足を運びました。 少し時間が押している関係で1箇所に場所をしぼりました。 閖上の町の中でも少し高台になっている閖上湊神社です。 この高台のさらに2m上まで津波が達したと言われています。 すなわち、このあたりはすべて津波に飲み込まれてしまいました。 活気のあった港町もすべて失われ、そして千名以上の方が命を落としています。 2年半経った今、多くのがれきは取り除かれたものの、未だに何もない原野の景色は変わりません。 復興が思うように進んでいない現実を目の当たりにしました。

 お米プロジェクト 飯綱町からの視察とサンプリング 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 8月20日


曇天も久しぶりの今日、飯綱町から農業生産者10名が本校水田を視察にきました。多収技術に対して意識の高い方たちでした。 サンプリングした稲をみて、みなさん驚いているようでした。須坂圃場で視察団の皆さんとわかれて、私たちは中野圃場に向かいました。 田植えが須坂に比べ早かったせいか、稲穂を触ってみるとだいぶ厚みを増していました。一部鳥に食べられた跡がありました。それもそのはず。 まだ青いもみをつぶすと乳白色の液体がでてきて、一番鳥が好んで食べる状態だったからです。 少しは鳥にも、分け前を与えるとして(あまりおおく食べないでね)収穫に向かい歩み続ける私たちでした。

 お米プロジェクト 出穂期サンプリング 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 8月12日


暦の上では秋ですが田園は真夏でした。今日は中野、須坂圃場のサンプリング。全圃場のイネは出穂していました。 たいていの人はみることのないイネの開花を確かめながら調査に臨みました。出穂しているので、採取したイネは茎葉部と穂部に分解してそれぞれ乾燥し重さを量ります。 まだ完全に穂が出ていないものは、中から穂を取り出して茎から分離しました。これがまたひと手間になりますが、一度やれば皆お手の物で、効率よく調整を進め午前中にはサンプリングを終えることができました。 それにしても、大きく成長しました。多収が期待されます。

 お米プロジェクト 新潟圃場サンプリング視察 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 8月 5日


米所を象徴するような高温、高湿度のなか、共同プロジェクトを実施していただいている新潟県の生産法人の所へに行ってきました。 目的は生産法人の現場について学習することと、稲の生育調査を行うことでした。まず、地域公会堂において生産法人の方々から、生の現場のお話を聞きました。 分かりやすく説明していただき、今後の学習に非常に役立つ講話でした。昼食をはさみ、午後は圃場を視察し、調査を実施しました。 新潟県といえばコシヒカリが有名で、この品種で多収を得ることが生産法人及び私たちの目標です。 ほかの圃場のコシヒカリとは全然異なる姿をしていて、稈長は一般的なのですが、止め葉がとにかく大きいのです。 この姿は多収を連想させるものです。茎数も狙った通り確保できていました。 今のところ、新潟におけるプロジェクトは順調であると安堵するとともに、収穫までこのまま順調にいってほしいと願い、私たちは帰路につきました。 今回お世話になった、生産法人の皆さまありがとうございました。

 お米プロジェクト 須坂・中野圃場サンプリング 流通経済コース(作物クラブ) | 2013年 8月 2日


学校は夏季休業に入りました。作物クラブ2年生が、半日をかけて2圃場を回り、サンプリングを行いました。 中野圃場に到着して調査を始めると同時に雨が落ちてきて、みんなずぶ濡れに・・・。たまたま持ち合わせた傘をさしながらの調査になりました。 稲は体内に穂を抱いていて茎が膨らんでいました。その様子から今の生育ステージを穂ばらみ期と呼んでいます。 雨があがり、まだ衣服が半乾きの状態で須坂圃場へ移動。中野と同じく須坂の稲も穂ばらんでいました。 コシヒカリの草丈が長く、この先倒れないか心配です。調査を終えると、今度は用水に住む小動物の捕獲作戦に!?敵もさる者、そう簡単にはつかまりません。 忙しい毎日ですが、ちょっと足を止めて回りを観察することをお勧めします。意外な発見がありますよ。    

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