高校生ものづくりコンテスト北信越大会化学分析部門で優勝しました!

その日は、夏の爽やかな暁風の音が蝉の声と交響する、そんな何かを予感させるとてもすがすがしい朝でした。

去る8月5日(火)・6日(水)、2日間にわたって第25回高校生ものづくりコンテスト北信越大会化学分析部門が富山県立富山北部高等学校を会場に開催されました。この大会は、専門学科で基本技術を修得した生徒が、実際にものづくりの技術を競うことにより、日本の誇るものづくりの技術技能を継承する優秀な人材の育成に資することを趣旨として開催されるものです。北信越の各県から代表2名が参加し、計10名の選手で競技が行われました。

北信越大会化学分析部門の競技課題は、長野県大会と同じ「キレート滴定法により試料水のカルシウムおよびマグネシウムの定量を行うことで、試料水中の各硬度を求め、測定結果報告書を提出する」というものです。今大会には、本校物質化学班に所属する2人の物質化学科3年生の選手が県大会を勝ち進んで出場しました。競技課題は長野県大会と全く同じなのですが、準備されている実験器具が若干異なり、使用できる器具が県大会より多く設定されていました。大抵の選手は大した差ではないと感じたと思いますが、本校ではその器具の使用が勝敗を分けると当初から考えており、県大会と大きく手法を変えて練習に取り組んできました。

実験器具の種類が多く用意されているということは、分析を行う上で有利に働くと思うかもしれませんが、競技においてはむしろ逆です。使用できる器具が限られていれば、行える操作も必然的に限られてくるため、本番を予測した練習パターンもそこまで多くありませんが、使用できる器具が多くなるとそれに伴ってできる操作の組み合わせや計算方法が相乗的に多くなるため、練習すべきパターンが飛躍的に多くなってしまいます。練習はこれまでより大変になりましたが、一つひとつの手順を確認しながら、予想される硬度ごとに分析を場合分けし練習を積み重ねました。

そして大会結果は・・・。

本校物質化学班の中野さんが最優秀賞、久保さんが奨励賞に輝きました!

《大会結果》

最優秀賞:中野 響(物質化学科3年)

奨励賞:久保 航太(物質化学科3年)

最優秀賞を獲得した中野さんは、11月8日(土)・9日(日)に愛媛県立松山工業高等学校にて開催される全国大会に進出します。全国大会においても本校の選手が大活躍してくれることを心から期待しています。

長野県大会の様子は以下をクリック↓

https://www.nagano-c.ed.jp/choko/index.php/2025/07/11/kagakubunseki-2/