学校長挨拶
長野県池田工業高等学校は、松本市から大町市や白馬村方面に向かい、25kmほど進んだところの北安曇郡池田町にあります。本校から西方を望めば、白馬岳から常念岳・蝶ケ岳まで北アルプスの雄大なパノラマが広がります。
風光明媚な地にある本校は、大正10年(1919年)に設立された町立池田実業補習学校を母体とし、北安曇農業高等学校時代の昭和23年に定時制課程を設置し、昭和38年に長野県池田工業高等学校として現在に至っています。一昨年度、学校創立100年記念式典を挙行し、本年度は102年目を迎えました。
これまで百年余り、地域の産業振興に大きく貢献し、地元の皆様には「池工」として親しまれてきました。全日制工業科では、 平成18年度から、本校生徒が年間を通じて地域の企業等で研修を行う「池工版デュアルシステム」を県下の高校で初めて開講しました。 また、平成22年度から、入学生が個人の希望や適性に合わせた学科選択を可能とする「くくり募集」を実施するなど、時代の変化に合わせた専門教育をすすめています。 今の2学年から、全日制は、機械・電気学科(機械専攻、電気情報専攻)、建築学科(建築専攻)に生まれ変わりました。 現在、定時制は普通科1学級を擁しており、この地区で唯一の全日制工業科、定時制普通科を設置する学校です。
新学習指導要領の年次進行と合わせ、主体的・探究的な学びを通じて生きた技術をさらに育むため、下記の「5つの探究活動」を幹にして地域の課題に取り組む探究活動を一層進め、産業界と一体となって地域産業界を支える職業人材の育成を行ってまいります。
- 探究の在り方を学び、地域をフィールドとして産業や職業を探る「総合的な探究の時間」
- プロの現場で知識と技を研く「池工版デュアルシステム」
- 新しい技術を学び、社会の問題解決に取り組む「高大連携探究」
- 校内連携を強化し、工業の広い視点から生きた学びをする「校内実践探究」
- 匠から高度な技を授かり、生かす「課外探究」
本年度から学校再編統合が本格的に始まる中、本校は長野県教育委員会の「学校と社会をつなぐ連携コーディネーター研究校」に野沢北高校とともに指定されました。本校では、従来の地元企業との連携に加え、自治体や近隣他校を巻き込んだ新たなコンソーシアムの共有を検討するために連携コーディネーターが先行配置されます。この取り組み通して新たな学校と地域の魅力づくりを行い、その成果を将来的に長野県下の高等学校へ拡げてまいりたいと存じます。
池田工業高等学校は、未来を担う人材の育成という崇高な使命を掲げ、「想像は創造に変わる“池工”君が明日のマイスター」を合言葉に、これからも地域の産業振興のために大きく貢献する高校を目指してまいります。
令和5年(2023年)4月1日
第32代学校長 武居 正憲
教育目標
教育目標
自らの力で問題を解決する実践力と地域に貢献できる創造力豊かな人づくりを目指す
教育方針
- 学び・考え・成し遂げる習慣を育む
- 勤労を尊び、創造力に富んだ個性を伸ばす力を育む
- スポーツ・文化活動を通じ、心身共に健康的な人間を育成する
指導方針
- 生徒指導方針 基本的な生活習慣を養い、安心・安全な学校づくりと相談体制の充実を目指す
- 進路指導方針 継続的な指導体制のもと、主体的な進路実現ができるよう支援する
- 生徒会指導方針 主体的な活力ある生徒会活動を支援する
重点目標
- 生徒一人ひとりの人権を尊重し、いじめのない安全で安心な学校づくりに向けた取り組みの充実を図る
- 各教科の指導、進路学習や就業体験等を通して、自己実現に向けたキャリア教育の充実を図る
- 基礎知識の定着、資格取得、生徒会や部活動などの指導の充実を図る
- 長期休業や放課後などに学習支援を行い、教科指導の充実を図る
- 学校評価、授業評価のアンケート結果を生かし、授業改善と授業力の向上を図る
3つの方針・グランドデザイン
沿革
校訓 養氣
氣とは天地間に充満している大きなエネルギーを指し、すべての生物を養い育てている。 それが人間に宿り、何事にも屈しない氣となる。
本校ではやる気・負けん気・根気の三気を養うことを旨としている。
校章
昭和38年4月に長野県池田工業高等学校となった当時の学校長 折井一先生のアイディアによる。
万物の根源は原子であり、原子は核をとりまく電子の楕円軌道からなる。 この原子軌道とアルプスの花とを結びつけ図案化したものである。
校歌
校歌は本校創立60周年記念事業の一環として、学校・同窓会・PTAより、仁科惇氏に作詞、飯沼信義氏に作曲を依頼した作品で、昭和58年11月10日の記念式典で発表された。