機械・電気学科(機械専攻)

機械専攻は、機械に関する知識や技術を学び、広い分野の業務に従事することができる技術者の養成を目的としています。 座学と実習、製図の授業を通して、まず基礎理論を身につけ、その上で機械加工や制御技術などを学びます。 あらゆる高度な技術にも対応できるようマシニングセンターやNC旋盤、パソコン、3Dプリンタ等を設置しています。

また、普通旋盤・機械検査など各種技能士、ガス・アーク溶接、危険物取扱者試験など多くの資格取得にも力を入れています。

卒業生は、機械製造、電気機器製造、技術サービス、保守、その他サービス業、公務員等のあらゆる分野に就職し活躍しています。 進学では4年制大学、短期大学、各種専門学校にも多く進学しています。

機械・電気学科(機械専攻)専門科目
1年(通年) 工業技術基礎 旋盤 フライス盤 手仕上げ 溶接 表計算とプレゼンテーション
工業情報数理 コンピュータのしくみについて学習をします。Cプログラミングについても扱い、情報技術検定3級合格が目標です。
1年(後半) 機械製図 機械部品に関する図面を描きます。手書きによる図面の作成を行い、課題に取り組みます。
機械工作 機械材料について学習をします。
2年 機械実習 フライス盤 旋盤 マシニングセンタ 材料試験 CAD
機械製図 投影図、展開図、寸法記入法、公差について学習をし、図面を描きます。
機械工作 切削加工、鋳造、溶接、塑性加工、研削加工などについて学習をします。
機械設計 力、重心、運動、てこ、材料の強さなどについて学習をします。
生産技術 機械を動かすための電気に関する学習をします。
3年 機械実習 旋盤 フライス盤 マシニングセンタ CNC シーケンス制御
機械設計 梁に加わる荷重などの計算をします。歯車やリンク、カムなどの機構について学習をします。
機械工作 切削加工、鋳造、溶接、塑性加工、研削加工などについて学習をします。
機械製図 軸受、軸継手、歯車の設計をし図面を描きます。CADによる作図を行います。
課題研究 機械分野に関する課題を設定し、1年間かけて研究をして、その成果を発表します。

機械・電気学科(電気情報専攻)

電気情報専攻では、工業の基幹をなす電気に関する知識や技術を学び、電気及び情報に関する技術者の養成を目的としています。

1年次後半から電気回路、工業情報数理の科目を共通学習し、2・3年次には、電気コース、情報コースに分かれて学習します。 さらに先端技術に関する学習ができ、総合的な学習に取り組めるように、モータ、発電機、各種計測機器、コンピュータのネットワークシステムをはじめ、 パソコンによる各種の制御システム、プリント基板加工システム、3Dプリンタ等の環境を整え、学習をより効果的に支援できる体制としています。

卒業生は、電力系、製造業関係など幅広い分野に就職し活躍しています。また、4年制大学、短期大学、各種専門学校にも多くの生徒が進学し学習しています。

電気コースの科目を選択し所定の単位を修得した生徒は、卒業後に第二種電気工事士の筆記試験の免除と、第三種電気主任技術者試験の認定申請(実務経験が必要)を行うことができます。

機械・電気学科(電気情報専攻)専門科目
1年(通年) 工業技術基礎 文書作成 表計算 テスタ製作 電気工事 オームの法則 論理回路
工業情報数理 コンピュータのしくみについて学習をします。Cプログラミングについても扱い、情報技術検定3級合格が目標です。
1年(後半) 電気回路 直流回路について学習をします。
2年 電気実習 マイコン制御 表計算応用 電子部品の特性 オシロスコープ 電気工事 PLC制御 Cプログラミング 電力の測定
電気回路 交流回路について学習をします。
電子回路 電子部品や電子回路の設計について学習をします。
電気機器(電気コース) 直流機、変圧器について学習をします。
プログラミング技術(情報コース) コンピュータを用いてCプログラミングの学習をします。
3年 電気実習 オペアンプ 基板加工機を用いた基板製作 PLC制御 直流機 誘導機 IoT技術
電気製図 電気に関する図面を描きます。手書きとCADと両方で描けるように課題に取り組みます。
電子計測制御 信号機やエレベータなどに用いられているシーケンス制御について学習をします。
電気機器(電気コース) 誘導機、同期機、パワーエレクトロニクスについて学習をします。
電力技術(電気コース) 発電、送電、配電について学習をします。
プログラミング技術(情報コース) コンピュータを用いてCプログラミングの学習をします。
課題研究 電気情報分野に関する課題を設定し、1年間かけて研究をして、その成果を発表します。

建築学科(建築専攻)

建築学科は、建築に関する基礎的な知識や技術を座学と実習を通して学び、将来的に設計や施工の仕事に従事する技術者の養成を目的としています。

具体的には、構造・計画・構造設計・施工等の座学で基礎理論を学び、製図・CAD・実習等で基礎技術を学びます。 また、2年次後半より建築技術者に必要な技術の習得を目指す「技術系」、木工等の建築技能の習得を目指す「技能系」に分かれて実習を展開するとともに、 3年次には本校独自の職業体験システムである「池工版デュアルシステム」や、地域の皆さんの養成に応えることで実践技術を身に付ける「池工お助け隊」等、 個性ある学習課題も展開しています。

中信地区では唯一の建築学分野の学科設置校であり、卒業生の多くは建設関連の幅広い分野の企業・団体に就職し、活躍しています。 また、建築学についてさらに学習を深めたい者には、4年制大学や専門学校への進学の道も開かれています。 卒業後には、2級建築士、木造建築士、2級建築施工管理技士などの受験資格も得られます。

建築学科(建築専攻)専門科目
1年(通年) 工業技術基礎 文書作成 製図 模型 CAD 木材加工 プレゼンテーション
工業情報数理 コンピュータのしくみについて学習をします。Cプログラミングについても扱い、情報技術検定3級合格が目標です。
1年(後半) 建築構造 木構造について学習をします。
建築計画 住宅の計画について学習をします。
2年 建築実習 軸組模型 CAD 測量 スチレン模型 木材加工
建築製図 住宅の設計をし図面を描きます。
建築構造 木構造、鉄筋コンクリート構造、鋼構造などについて学習をします。
建築計画 室内空間を快適なものとするために、色彩、気候、伝熱、日照と日射、照明、音響などについて学習をします。
建築構造設計 構造物に働く力、部材に生じる力について学習をします。
3年 建築実習 スチレン模型 エスキス プレゼンテーション 足場の作成 鉄筋 木材加工
建築製図 木造2階建住宅や鉄筋コンクリート構造の設計製図を行います。
建築計画 集合住宅の計画、事務所の計画、建築設備の計画について学びます。
建築構造設計 静定トラス、部材の性質と応力度などの計算をし、設計について学びます。
建築施工 建築工事の一連の流れを理解し、契約、工事管理、施工方法などについて学びます。
建築法規 建築に関する法規について学習をします。
課題研究 建築分野に関する課題を設定し、1年間かけて研究をして、その成果を発表します。

池工版デュアルシステム

池工版デュアルシステムについて

池工版デュアルシステムは、生徒が学校で工業の基本を学ぶのと併せて地元企業など工業や産業の現場で実習を受けることで、実践的な技術を身につけるとともに、 職業観や社会観といった職業人としての資質を磨くカリキュラムです。

本校は、このシステムを平成18年度に長野県下の高校で初めて導入しました。参加生徒は3年次に1年間、毎週金曜日の午後、地元企業や事業所に出向いて実習をします。

現場実習をカリキュラムに位置づけ年間を通して行う教育活動は、全国的にも数少なく、多くの注目を集めています。 参加生徒、受入企業の双方から高く評価され、進路実現などでも多くの成果が出ています。

地域の産業基盤を支える人材の育成は、ここ大北地区唯一の工業高校である本校の大切な使命です。 高校と地域社会が連携して生徒を育て、地元企業で技術者になり、やがては母校の後輩を育てるという人材のサイクルが定着し発展することを目指したいと思います。

平成19年度には、池工版デュアルシステムや信州ものづくりスキルアップ事業などの取り組みが評価されて、文部科学省「ものづくり人材育成のための専門学校・地域産業連携事業」 (翌年度から「地域産業の担い手育成プロジェクト」)の実施推進校に選ばれました。

令和5年度 デュアルシステムについて

参加生徒数、受入企業・団体数の推移

紹介報道

令和5年度 支援協力企業・団体

高大連携

公立諏訪東京理科大学工学部(情報応用工学科、機械電気工学科)のご支援とご協力により、本校の工学系4年制大学進学希望者は、3年次の課題研究の授業時に貴学研究室において、 先端技術に関わる研究を授業形態で取り組んでいます。平成28年11月に連携協定に調印しました。今年は更なる発展を目指し取り組んでいきます。