男子ばかりの学校と思われがちな長工ですが、実は女子も頑張っています。そんな長工のリケジョ達をとりあげて、男女が共に活躍している長工の様子を知ってほしいと思い、「長工リケジョ2023」シリーズを企画しました。

シリーズ第2回目は物質化学科3年生のリケジョ2人にインタビューしました。

第2回 物質化学科3年 Aさん、Iさん


物質化学科は本校のあゆみのなかで、長く工業化学科と称していましたが、学ぶ範囲が工業化学だけに限らず環境分野やバイオテクノロジーの分野なども含まれてくるため、今日の学科名にかわりました。SDGsにも深くかかわる分野なので注目の科といっていいでしょう。それではAさんとIさんにどんなリケジョぶりか聞いてみましょう。

<インタビュー>
Q 今日はリケジョプロジェクトに協力してくれてありがとうございます。
物質化学科は中学生にとって何をしているのかイメージしにくいと思うけど、この学科を志望した理由を聞かせてください。
A (Iさん)私は中学の時から理科が好きだったからです。(Aさん)わたしは実験をやりたかったからかな。中学ではあまり実験をやらなかったので、もっと実験をやりたいなと思っていました。長工の物質化学科の体験入学に参加して、中学ではできない実験を体験してこの科に絞りました。

Q 入学した時に男子が多いから不安だったのでは?
A (Iさん)もっと女子が少ないのかと思っていました。もともと、女子は少ないと覚悟していたのでまわりに女子がいて、ちょっと安心しました。(Aさん)私は環境に順応できるので、あまり気にしていません。今は普通に男子とも話をしていますし、いい仲間に出会えたなと思っています。

Q 物質化学科は実験が多いよね。実験はおもしろいですか?どんな実験が印象に残っていますか。
A (Iさん)アセチルサリチル酸の合成で実際に粉末ができた実験かな。普通にアスピリンとかバファリンとかで呼ばれている身近な医薬品に使われていることもわかって、印象に残っています。(Aさん)私はベンゼンからの誘導体の一つであるオレンジⅡを合成した時の実験ですね。なぜ印象に残っているかというと、オレンジⅡは色素で、染料に使われているのですが、実験の最中にビーカーを割ってしまい、オレンジⅡが白衣に飛び散り、機器にもかかって大騒動になってしまったためです(笑)。(白衣がオレンジ色に染まってしまったのか・・・!)

Q 学校生活について聞かせてください。コロナ禍で2年生まで学校の行事も制限がきつくて大変だったけど、何かいい思い出はある?
A ありますよ。一番は修学旅行かな。修学旅行は京都へ行ったのですが、私たち女子グループは自由行動であちこち行きました。なかでも嵐山はよかったですね。渡月橋~竹の小径はまた行きたいです。行程の中に着物の着付けもいれて、ちょっと京美人に挑戦しました(笑)。
Q 修学旅行の時の写真はないの?
A ありますよ。見ます?

(左 インタビュー中のAさんとIさん)

(右 京都へ修学旅行 着付け後) 

Q 最後に物質化学科の良さをアピールしてください。
A 先生方が皆、いい先生です。おもしろいことを言うし、ダジャレも好きですね。わからないことは丁寧に教えて下さるし、授業以外のことでも色々と相談に乗ってくれます。物質化学科でいろいろ実験をやり、リア充の学校生活が送れています。

インタビューを終えて
Iさん、Aさん、リケジョインタビューありがとう。最初は「えー」と戸惑っていましたが、最後は修学旅行の写真まで提供してくれてとてもありがたかったです。インタビューをすすめていくうちに話が弾んで、あっという間の時間でした。
第2回長工リケジョ2023シリーズはいかがでしたでしょうか。次回をお楽しみに!

第1回 建築学科3年 Yさん

シリーズ第1回目は建築学科3年のYさんです。(以下彼女へのインタビューを掲載します。)

Q Yさんの所属している学科を教えてください。

A 建築学科です。

Q 3年生ですね、入学した時の気持ちは覚えている?

A はい、入学したばかりの時は、周りに男子しかいなくて少し怖かったです。

Q 実はクラスに女子は10人いるけど、中学までとは違うよね。不安はあったかな?

A 周りの男子とも仲良くなれるか不安でしたが、割とすぐに仲良くなれました。

Q 長工は制服がないので服装は自由だけど、おしゃれには気をつかう?

A 気を使う時は、しっかり気をつかいます。面倒くさい時は、適当ですね(笑)

Q 専門科目で気持ちの入っている授業は何かな?

A 製図ですね。描いているときは本当にツライですが、描いてきたものを見返すと、自分の上達がはっきりわかるので、嬉しいです。

Q 他に心に残っている授業はなにかある?

A 2年生の時に受けた世界史の授業が好きでした。世界史の先生が大好きで、テストもすごく頑張りました。

Q 建築科はほかの科に比べて比較的女子が多いけど何か思い当たる理由はある?

A そうですね、デザインやインテリア・コーディネートに興味がある子が多いからかなと思います。

Q Yさんは将来の進路をどう考えているの?

A 歴史が好きなので、伝統工芸などに関心があります。近年、歴史的な建造物や工芸品などが破損したり、修復が必要になったりしても、修復士が不足して、なかなかできないと聞いています。ですので、専門知識と技術を身につけて、そうした道へ進めればいいかなと思っています。宮大工なんていいですね。

Yさんは生徒会書記部の部長、さらに空手道同好会に所属し、アクティブに活動しているリケジョです。少し私的なことも聞いてみました。続きのインタビューをご覧ください。

Q プライベートで趣味は何かある?

A 映画が大好きです。映画をきっかけに仲良くなった子と男女を問わず一緒に見に行ったりもします。少し前に上映されていた「オットーという男」はよかったです。是非見てほしいですね。

Q 最後に中学生にむけて長工リケジョの一言をお願いします。

A えーと、私も最初はちょっと不安でしたが、思っていたほど男女の壁はないです。放課後に遊んだり、ご飯食べに行ったり、「女子だから」といって遠慮する必要もありませんね。のびのび楽しい高校生活を送れます。

「長工リケジョ2023」第1回 いかがでしたか?インタビューをしていても積極的で、臆することなく受け答えをしてくれた彼女に感謝。将来は自分の道を究めて、修復士のマイスターをめざしてください。
第1回 おわり