シリーズ第4回は土木工学科のリケジョ3人にインタビューをしました。今回の企画をお願いしたところ、快く協力してくれることになり、まずは教室へインタビューに出かけました。どんな話が聞けるかなと楽しみです。

第4回 土木工学科3年 Iさん、Kさん、Tさん

近年、異常気象が多発するようになり、集中豪雨や巨大台風など日本列島を襲う自然の猛威はますます激しくなっています。長野県においても2019年の台風19号による大きな被害はまだ記憶に残っているところです。そんな日本の国土をより安全に保ち、また、あらゆる生活基盤の基礎となるインフラを確固たるものにする技術こそ土木工学の醍醐味です。今回紹介する3人は土木工学科で学び、社会に役立つことをしたいという志をもって入学してきたリケジョです。

<インタビュー>
ーー今日はリケジョプロジェクトに協力してくれてありがとう。いろいろとお話を聞かせてください。
ーーさっそくだけど、中学生の時に土木工学科をめざした理由を聞かせてください。
Tさん 
わたしは親が土木系の会社を経営しており、土木の仕事がどんな仕事なのかを知っていました。自分でも実際の仕事を見て、興味があったからです。
Kさん
わたしは学校見学で、土木工学科の授業がとても楽しそうだったから選びました。
Iさん
わたしは、自分の家を建ててもらったとき現場監督の仕事がとてもかっこよく見えて、自分もこんな仕事ができたらいいなと思ったからです。
ーー入学して、男子が多い中で不安はなかったですか?
Kさん、Iさん
特に不安はありませんでした。
Tさん
私は少しありました。というのも、中学のクラスは34人で、男女比も半々だったのに、高校は40人のクラスで男子が多いため、中学の時よりも教室内が狭く感じたことが原因かなと思っています。でも、みんな優しいからすぐに不安はなくなりました。
ーー3人は同じクラスですぐに仲良くなったの?
T、K、Iさん
時間が経つうちになんとなく自然と話をするようになったよね?(3人顔を見合わす)今はとても仲良し3人ですよ~(^^)/。
ーー男子とも仲はいいのかな?
(3人)クラスの男子とも仲がいいですよ。男子ともよく話しますね。(ちょうどM君とY君が話に加わってくれたので、一緒に写真を撮らしてもらいました。男子のみんな、ありがとー)

ーー授業について教えてくれる?やっぱり実習が大事だよね。どんな実習があるのかな。
(T、K、Iさん)
測量がありますね、この夏の測量はきつかったですね。でも測量が終わらないとどんな構造物も着工できないので、測量ってとても大事なんですよ。将来の仕事に役立つ技術だなと思います。あと、製図、材料実験なんかも実習でありますよ。
ーー学校生活で思い出に残っていることを教えてください。
(T、K、Iさん)
やっぱり修学旅行かな?コロナ禍でようやく行くことができたので、運もよかったし、みんなで行った京都の街はよかったですね。清水寺の坂を歩きながら、両側に並ぶお店をぶらぶらしたのが結構楽しかったです。あと、祇園や新京極を歩いて、京都の風情を感じました。抹茶のお店に入ってお茶したけど、あれどこだっけ?
(修学旅行の話でひとしきり盛り上がった3人でした。青春だな~)
ーーこれから長工祭だけど、盛り上がるかな?
(3人とも)もちろんですよ。
ーー班活は何かやってたの?
Iさん
わたしはラグビー班のマネージャーをやっています。もうすぐ大会なので、選手のみんなはとても気合が入っています。おにぎりをつくったり、選手のプレーを支える仕事を任されていて、充実しています。是非とも花園に行ってほしいです。
(3人のインタビューがとても楽しい雰囲気だったので、雰囲気を伝えられるようにリラックスした写真をお願いしました。

ーー最後に中学生に長工の良さを伝えてください。
(3人で)やっぱり就職に強いことですかね。でも、就職だけじゃないよね。進学する子もかなりいるし、どちらも目的をもって学校生活を送っているからかな、そんな感じがします。今って将来不安じゃないですか。だから就職に強いってすごく大事なことだと思いますよ。わたしたちも進路は決まったので、将来の不安はなくなりました。中学生の皆さんも、イメージだけで進路先を決めないでほしいなと思います。

インタビューを終えて
戦後78年をむかえ、日本の社会も大きな時代の転換期にあると感じています。AIが人の仕事を代替するような時代を目前にして、一方で、やはり人が関わらないとできない仕事は残ります。その中でもインフラを扱う仕事はどこまでも人のかかわる仕事じゃないかなと思いました。3人にインタビューをして感じたことは、本校に入って過ごした時間がとても有意義なものだったことでした。3人とも自分の志をしっかりもっているので、将来、いい仕事をしてくれると思います。
進路が決まり、気がつけばもう秋です。残り少なくなってきた学校生活を充実させてください。