第5回 陸上競技班 機械工学科3年Mさん、建築学科3年Fさん
第5回のリケジョは班活動で頑張った3年生2人に登場してもらいました。2人は陸上競技班で活躍しました。Mさんは「競歩」、Fさんは「棒高跳び」でそれぞれ北信越大会にまで進むことができました。長工での班活動を通してどんな学校生活を送ってきたのか聞いてみましょう。
ーー今日はリケジョプロジェクトに協力してくれてありがとうございます。2人は陸上競技班で活躍して、それぞれ北信越大会に出場することができましたね。まず競技を始めたきっかけを教えてください。
Mさん
私は中学校の時はバスケットボールをやっていました。高校入学後に3年生の先輩から陸上競技班に誘われ、さらに競歩を勧められたのがきっかけです。
Fさん
私は兄が棒高跳びの選手だったので、兄の競技姿にあこがれて中学2年生のときから始めました。中学には専用の施設がないので、自分で工夫して練習をしていました。
ーーMさん、競歩は長い距離を「歩く?」のですよね?競技をしている時はどんな心境なのかな?
Mさん
練習は学校の横にある堤防を利用していますが、往復で4kmなので2往復、3往復と繰り返しました。正直なところ、立ち止まりたくなったり、帰りたくなったこともありました(笑)。でも一緒に練習している子たちより遅れたり、抜かれたくないし、自分の競争心が苦しい時を支えてくれたと思います。その積み重ねが北信越につながる結果を残せたと思います。
ーーFさん、テレビでみていると棒高跳びの選手は皆、華麗に跳んでいるように見えますが、どんなところが難しいのかな?
Fさん
そうですね、華麗に跳ぶことは結構難しいんですよ。助走から始まり、ポールを突いてからの空中での動作まですべてが整っていないと乱れてしまい、高さも出ません。すべての動作が整って跳躍することが必要なのですが、これが思うようにできないんです。うまくいかなくて、悔しい思いを何度もしてきました。自分のイメージ通りに動作ができたときは、空中にふわーと浮かんで、実に爽快な気分になります。バーを越えていく自分を見ると「やったー」と叫びたくなりますね。
ーー2人で一緒に練習をやっていて良かったことって何でしょうか?
(2人で顔を見合わせて)いつも練習に来ているから、お互いに休まずに続けることができたことですね。休まず続けられたことは競技だけでなく、自分の自信にもなったと思います。


ーー学校生活についても聞かせてください。Mさんは機械工学科、Fさんは建築学科ですね。どんな授業が好きですか?
Mさん
私は専門科の科目は全般に好きですね。中でも製図が好きです。CADを使った製図も手書きの製図もどちらも好きです。正確に図面が描けたときは達成感があり、気持ちがいいです。
Fさん
私も専門科の実習が好きです。特に測量が好きです。測量を実際に行って、実際の数値と比べてわずかな誤差で測量ができた時はうれしいですね。
ーー長工は男子が多いけれど、入学した当初はどんな気持ちだったかな?
Mさん
予想以上に男子が多くて、最初は声をかけてくれる子も少なかったのですが、次第に打ち解けて親しくなって、普通に話すことができるようになりました。男子が多くても気になりませんね。
Fさん
私は予想以上に女子が多く、安心しました。クラスの中では男子とも女子とも接することができています。
ーー3年生なので進路選択では悩んだこともあったと思いますが、自分なりに進路はどのように考えて進めたのか教えてください。
Mさん
私は中学生の頃に工業系と食物系の両方に関心がありました。高校では工業系を学んだので、卒業後は食物系を学んでみたいと思っています。ブーランジェに興味があるので、その道を究めてみたいと思っています。
Fさん
私は建築学科で学んだ専門知識を社会で生かせる職業に就きたいと思っていました。幸いそうした企業への内定が決まり、卒業後も建築業界で自分の力を発揮したいと思います。


ーー最後に中学生に長工の良さをアピールしてください。
Mさん
長工は、班活(部活)、資格取得、課題研究など自分の求めることに打ち込める環境があると思います。中途半端な生活を送るより、何かに打ち込んで学校生活を送ることができれば自分の成長にもつながると思います。
Fさん
そうですね、長工では専門科目を学ぶことで、知識やスキルが身に付きます。それは自分の将来につながることにもなり、学ぶことの意味がはっきりしていると言えると思います。また、さまざまな資格を取得できるので、それも進路選択に役に立つため、大きなメリットだと思います。
終わりに
今回は班活で活躍したリケジョ2人を紹介いたしました。いかがでしたか。
インタビューをしながら、陸上競技に打ち込んだ2人の芯の強さを感じました。地区大会を突破し、県大会を突破し、北信越大会まで進むことができたことも2人で支え合いながら、練習を継続してきた結果なんだなと思いました。2人の顔にはっきり「自信」が刻み込まれていたことが印象的なインタビューでした。