森林の日講演会

 12月18日に、中条交流センターで、森林の日講演会がありました。SBCラジオ豊かな森林キャンペーンの一環として、森林の日講演会が開催され、信州大学農学部教授の堤大三先生に「森林と土砂災害の関係」の演題でご講演をして頂きました。

 ご専門の砂防工学の視点から、学術的にお話頂きました。日本の国土面積の内森林は約70%を占めること、天然林と人工林の割合は大体半々であること、日本は世界的に見て森林が多い国で、アマゾンなどの熱帯雨林の森林減少で世界的に森林面積が減少傾向である中、日本は横ばいであること、日本では人口増加や奈良・平安時代の寺院建立「古代の略奪」と戦国~江戸時代の城建築「近世の略奪」により森林面積が減ったが、産業革命により木材から石炭・石油への燃料のシフト、外国からの木材の調達、植林等により、また森林が回復してきたこと、最新の砂防工学では、生物の邪魔をせず土石流は止めてくれる透過型砂防堰堤があること等、沢山のことを教えて頂きました。

 中でも印象的だったのは、森林の基本機能は「侵食防止機能」であり、土砂災害に対して森林は一定の効果があること、万能ではないが無ければもっとひどい災害が起きるため、今ある森林を保っていく必要であること、等でした。データや実際の実験をもとに説明してくださったので、とても分かり易かったです。

 そして、森林を保つには間伐が重要であることを知り、先日の「ろくちゃんの森の学校」私たちのやった森林整備は、森林の保全にとても役に立っているということが分かりました。私たちの中条の自然を守り、これからも後世に伝えていきましょう。

 なお、今回の後援会の様子は、1月16日(火)9:45~「坂ちゃんのずくだせえぶりでぃー私を森林に連れてってー」で紹介され、12月29日(金)13:00~豊かな森林キャンペーンでも紹介されるそうです。

 

 

 

 

2023年12月19日