【土木工学科】2年生がコンクリート二次製品製造工場見学をしました

12月8日(木)に土木工学科の2年生が、小布施町にあります株式会社高見澤様のコンクリート事業部小布施工場を見学しました。今回の見学は、地元で建設関連事業を展開している高見澤様より、土木を学ぶ高校生に、将来建設業界に就労し、現場で活用することになるコンクリート二次製品について、認識を深めてもらいたいとご提案いただき実現しました。 

(写真1)長工のOBからも説明があり、先輩の姿に刺激を受けました  (写真2)次から次に高品質の製品が造られていました

建設業界においても、少子化の影響は大きく、人材不足は現場の多忙化と技術力低下という事態が課題となっています。そこで、近年、土木業界では現場作業の省力化と品質保持の観点から、工場で製造した部材(コンクリート二次製品といいます)を現場に持ち込むことで、課題解決の一策としています。

従来のコンクリート造の構造物は、現場で部材の内部に配置する鉄筋を組み立て、その周りに「型枠」という枠組みを設置してコンクリートを流し込み固めます。この場合、現場で行う作業工程が多く、時間や品質の確保に費やす場面が多くなる訳ですが、コンクリート二次製品は、現場での省力化に繋がるというわけです。

 

(写真3) 大きな資材の現場投入で作業が進むことが実感できます (写真4) 現場で活躍する大型クレーンを操作させてもらいました

見学では、現場に搬入できる大きさのコンクリート部材が、次から次に型枠から取り出される様子を間近で見ました。また、通常では生コンの流し込みから型枠を外すまで数日を要するコンクリートが短時間で脱型される光景を目にして、多種多彩なコンクリートの造り方があることを学びました。

2年生はちょうど座学でコンクリートについて学んでおり、学校での学びと実社会での活用事例を関連付けることができ、専門分野の学びを深める機会となりました。

その後、赤沼の建設事業部に移動し、大型クレーンの操作およびクレーンオペレーターについて体験学習をすることができました。

土木の主要素材であるコンクリートの多彩な活用方法を学ぶとともに、自分の適性に照らし合わせたキャリア教育の機会となった見学でした。