- 電気に関する技術は、通信・コンピュータ・制御などのエレクトロニクス全般を扱う「電子系」と、電気エネルギーの発生・送電・変換や応用を取り扱う「電力系」に大別されます。
INTRODUCTION概要/指導方針


- 本学科は、電力技術、電子回路技術、情報通信技術、制御技術の4分野を学びの柱に定めています。
各分野を基礎から系統立ててバランス良く学ぶことができます。

- 4分野に不可欠な基礎理論として、電気の基礎と情報通信技術の基礎を1年次から2年次にかけてじっくり学習します。
- また、電気工事士を始めとした資格取得にも授業内外で取り組んでいます(後述)。
- 授業内容の詳細は【工業科目/授業風景】をご覧ください。
LICENSE資格取得への取り組み

- 資格は取得するための学習過程を含め、あなたの将来に影響を与えます。
- 「電気工事士」や「工事担任者」、「基本情報技術者」など――電気電子工学科は、高みを目指して挑戦する生徒を授業内外でバックアップしています。
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様々な資格取得を目指して
生徒は様々な資格にチャレンジしています。
電気電子工学科は在学中に挑戦して取得できる資格分野が「電気系」「電力系」「通信系」「情報系」と、本校の他の学科と比べて非常に幅広いのが特徴です。
そのため、個々の興味や関心に応じて挑戦しやすく、それらの資格の多くが国家試験や技能検定など、社会に出てから役立つものばかりです。未来を見据え、3年間を通して計画的な資格取得を目指します。一例を挙げてみますと、
1年次は、計算技術検定、情報技術検定、技能検定 など
2年次は、第二種電気工事士、技能検定、工事担任者、情報処理技術者 など
3年次は、進路希望に応じた資格取得を推奨しています。 -
充実のサポート体制と高い合格率
資格取得の推奨だけでなく、科の職員が資格試験の補習指導や学習方法の指導など、手厚いサポートを行っているのも電気電子工学科の大きな特徴です。
この指導体制により、特に電気工事士試験(第二種・第一種)・技能試験各種・情報処理技術者試験・工事担任者試験などは、毎年高い合格率を誇っています。また、電気主任技術者試験など、電気電子工学科を卒業することで試験科目が免除される資格もあり、地元企業からも電気電子工学科生徒の取組が期待されています。
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第二種電気工事士取得への取り組み
電気電子工学科の2年生は、6月(筆記試験)と7月(技能試験)に行われる上期試験での合格を目指して試験対策をおこなっています。
筆記試験対策は、朝8時10分と放課後の16時。それぞれ過去問題等を解き、勉強を重ねています。
実技試験対策は、筆記試験の受験翌日から怒濤の講習会を実施しています。実習室で工具を持って勉強する姿は、高校生とは思えない気迫を感じます。令和3年度は、第二種電気工事士に51名、第一種電気工事士に7名が合格しました。
令和2年度は、第二種電気工事士に32名、第一種電気工事士に2名が合格しました。
令和元年度は、第二種電気工事士に42名、第一種電気工事士に2名が合格しました。
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技能検定への取り組み
電気電子工学科では、国家技能検定にも取り組んでいます。その中でも、技能検定の「シーケンス制御作業」と「電気系保全作業」の受験を勧めています。
平日は放課後の16時から過去問題等を解いたり、友人や先生と相談したりしながら補習を行い、休日は信州ものづくりマイスターの方に御指導をいただきながら皆で合格に向けて取り組んでいます。
令和3年度は、シーケンス制御作業の2級に2名、3級に13名が合格。
同年、電気系保全作業の3級に5名が合格しました。令和元年度は、シーケンス制御作業の2級に3名、3級に18名が合格。
同年、電気系保全作業の3級に5名が合格しました。※令和2年度の検定は感染症の影響により中止
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情報処理技術者試験への挑戦
近年は情報通信分野への進路を希望している生徒を中心に、情報処理技術者試験に挑戦する生徒も増えています。
令和3年度は、ITパスポート試験に7名が合格しました。
令和2年度は、ITパスポート試験に2名が合格しました。
令和元年度は、ITパスポート試験に4名、基本情報処理技術者試験に3名が合格しました。
今後も生徒の希望が叶うように支援していきます。
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到達点"ジュニアマイスター"へ
高校生時代に取得した工学/工業系の資格が多い場合、「ジュニアマイスター」という肩書を手にします。
資格には難易度ごと点数がついており、取得した資格の合計点数に応じてジュニアマイスター 「ブロンズ」、ジュニアマイスター「シルバー」、ジュニアマイスター 「ゴールド」の称号が授与されます。その中でも特に優れたジュニアマイスターは「特別表彰」となります。さらに、極めて優秀な成績を残した場合は、経済産業大臣賞に推薦されます。ジュニアマイスター制度は公益社団法人全国工業高等学校長協会が定めているため、工業系の高校・学科の生徒しか申し込めません(普通科の生徒がどれだけ頑張っても称号は取得できません)。
ジュニアマイスターの肩書は、決してお飾りではありません。
ジュニアマイスターの称号は履歴書に書けるため、就職や進学の大きなアドバンテージになります。特に理系/工学系の会社や大学に行く際は、これ以上ないアピールポイントとなってくれるでしょう。電気電子工学科は、毎年必ず複数名の生徒がジュニアマイスターの称号を獲得しています。
令和3年には、「特別表彰」が2名、「ゴールド」が2名、「シルバー」が3名に贈られました。 -
取得を推奨している資格/検定一覧
電気電子工学科で取得を推奨している主な資格や検定を一部抜粋しました。★マークのある資格は、科内で学習会や指導等サポートを行っています。
※ 将来のことを見据え、この中に書かれていない資格(工学系ではない分野や難関資格)に挑戦している生徒もいます【国家資格】
・電気工事士試験(第二種・第一種)★
・工事担任者試験★
・電気主任技術者(第三種)★
・情報処理技術者試験★
etc.【技能検定】
・シーケンス制御作業(3級・2級)★
・電気系保全作業(3級・2級)★
etc.【各種検定】
・日本漢字能力試験
・実用英語技能検定(3級・準2級・2級)
・実用数学技能検定(準2級・2級)
・情報技術検定(3級~1級)★
・計算技術検定(3級~1級)★
etc.
MESSAGE中学生・保護者の皆様へ
この世に電気と情報の技術が無ければ。
あなたがこの画面を見ることは無かったでしょう。
私たちの身の回りには、電気を必要とする製品はどれだけあるのでしょうか。
IT(情報技術)のテクノロジーは、
どんな製品に活用されているのでしょうか。
たとえば、災害の報道。
スマートフォンの通信障害や停電していた電気が復旧すると
大きなニュースになるほど、社会では電気と情報技術が生活基盤の礎となっていることがよくわかります。
そしてその復旧には、大きな電気エネルギーを必要とする電気機器をコンピュータを用いて制御する「強電技術」、電子回路
や情報通信といった小さな電気信号を扱う「弱電技術」の両方が必要となります。
あるいは、娯楽。
WEBサイトやスマホアプリやコンピュータゲーム、テーマパークなどの日常をより豊かにする存在。
こういった遊びの世界にこそ、ITの先端技術、「AI」や「IoT」が積極的に利活用されています。
さらには、娯楽の発展が私たちの心を刺激し、想像力を掻き立て――そして新たな技術を生み出す。そんな循環が生まれています。

この世界の半分は、
電気と情報でできている――。
家電を中心としたあらゆる製品、ゲーム、さらには社会のシステム。もはや身の回りにある何もかもが、強電/弱電技術とITのテクノロジーが組み合わさることで成り立っています。
強電/弱電とITの知識が必要とされる現代において、"どれか一つのみを学ぶ"という考え方では、将来の選択肢が限られてしまいます。
そこで、電気電子工学科の生徒は強電技術・弱電技術・ITを相補的に習得します。
電気の基礎と情報技術の基礎を時間をかけて丁寧に学習し、「電力技術」「電子回路技術」「制御技術」「情報通信技術」を『学びの4本柱』と据えて学んでいます。
安定した電気の供給を基盤として、飛躍的な進化を遂げている電気・電子・情報の技術。そのすべてが、私たちの生活に無くてはならないものです。
電気電子工学科での3年間の学習は、こういった社会を支える技術の土台となります。

社会がキミを必要とするときが来る――。
電気電子工学科では、電気・電子・情報技術・通信技術・制御技術など、現代社会のみならず、これからの社会に必要不可欠な専門知識と技術・技能を学び、未来を支える技術者を輩出すべく人材育成をおこなっています。
そこで、次のような素養を備えた生徒を求めています。
- 電気に関係したものづくりが好きな人
- 電気や電子工学に興味があり、技能や技術を身につけたい人
- ゲームプログラミングやWEB制作に興味がある人
- スマートフォンやパソコン、太陽電池など電子機器に興味がある人
- マイコンを駆使したロボットを製作し、ロボットコンテストに出場したい人
- 国家資格などの資格取得に挑戦したい人
- 電力、電気、電子、情報技術、通信技術係の会社に就職したい人
- 大学の工学部や専門学校(電気、電子、情報、制御系)へ進学したい人
- 物事に忍耐強く取り組み、最後までやり通せる人
この先、社会があなたを必要とするときが来ます。
電気電子工学科で、今から準備を始めてみませんか。
※ 本学科卒業後の進路については【進学・就職状況】をご覧ください。