千の夜をこえて
 3月になり、いよいよ4年生の皆さんが篠ノ井高校定時制を巣立つ日がやってきました。3/2には生徒会主催の「四年生を送る会」が行われました。感染対策も緩和されてきたとはいえ、コロナ以前に比べれば簡素な会です。それでも、四年生を送り出す在校生の気持ちは十分伝わったのではないでしょうか。少人数で、お互いの顔・表情がわかるアットホームな会となりました。
 そして翌3/3は卒業式。心配していた天気も、朝から雪の混じる雨が降ったりやんだりでしたが、夕方近くには熄み、7名の卒業生が在校生・保護者・教職員の見守る中、卒業証書を授与されました。ここまでに至る日々には、悩んだ時もくじけそうになった時もあったとは思いますが、卒業生の晴れやかな表情が、その日々が無駄でなかったことを物語っていました。
 ピリオド
 自宅研修期間に入った4年生の登校日にあたる2/2は、「総合的な探究の時間」の発表会がありました。8月末より学年の枠を取り払って、それぞれが興味を持った職業分野についてグループで調べた内容をプレゼンテーションソフトを使って発表しました。幅広い分野にわたる様々な職業の、内容や就業形態、給与や福利厚生など、この5ヶ月間の探究の馬韓で調べた事柄を効率よくまとめた発表は、とても興味深いものでした。堂々と落ち着いた態度で臨んだ発表に、生徒の皆さんの成長を実感することができました。4年生は、実質ここが篠ノ井高校定時制での最後の学習活動となる場面、感慨もひとしおだったのではないでしょうか。
 在校生の皆さんは、このプレゼンで感じたことや反省を来年度に活かしていきましょう。
 
   
 年が明けて、篠ノ井高校定時制では新年度に向けての準備が始まりました。1/12は新年度生徒会役員に立候補した皆さんの「立会演説会」。少人数の本校では、信任投票、という形になりますが、立候補者・推薦責任者がそれぞれ生徒会活動に対する意気込みや抱負を、自分の言葉で語ってくれました。
 来週の火曜には投票があり、生徒総会で新体制が確立する予定です。少人数の定時制だからこそ、生徒会の活動は「直接民主制」に近いものとなり、役員の皆さんの責任感や行動力が問われていきます。相変わらずのコロナ禍ではありますが、生徒会の行事も徐々に戻ってきています。新年度、どんな生徒会をつくっていってくれるのか、楽しみにしています。
 
    
 立冬も過ぎ、日が暮れるとすっかり寒くなってきました。そんな夜、2名の卒業生が進路決定の報告に来てくれました。今年の春に卒業したI君は、上田情報ビジネス専門学校に進学。8月の【卒業生から職業観を学ぶ】で、秋の公務員試験に向けて受験勉強に励む毎日を話してくれましたが、見事国家公務員試験を突破したそうです。
 高校生活の4年間、勉強に生徒会に部活にと活躍していたI君、本当におめでとうございます。卒業後もたゆまぬ努力を継続した結果かと思います。後輩の励みにもなります。
 
   いつか、その日が来る日まで
 立冬を間近に控えた11月6日、晩秋の晴天の下、中野立志舘高校で令和4年度北信地区定通秋季体育大会が行われました。本校バドミントン部は日頃の練習の成果を存分に発揮し、男女個人戦で各々優勝、女子個人戦3位という素晴らしい結果を残しました。
 今年度の大会はこれで終了となります。北信越大会、そして小田原の全国大会と、上位大会への出場切符を手にしながら、スケジュールが合わずに県選抜チームへの合流がなかなか果たせず、悔しい思いもした一年でしたが、来年度こそは、日頃の鍛錬と大会の結果がダイレクトに反映されるよう願いつつ、篠ノ井高校定時制バドミントン部は日々の練習に励んでいくことと思います。優勝おめでとうございます。
 
     トラベリン・バス
 9月30日は実に三年ぶりとなる「校外学習」。新潟県へバスハイクに行ってきました。「上越市立水族館うみがたり」でペンギンやイルカショーを観たあと、「うみてらす名立」にて昼食。そして今回のメイン・糸魚川市の「フォッサマグナミュージアム」を見学しました。地球の壮大な歴史と日本列島の成り立ちについて、多少なりとも理解が深まったような気がします。中条村や信州新町で鯨やセイウチの化石が発見されたのは、プレート同士の「溝」=フォッサマグナが火山活動で埋め立てられる前は海だったということなんですね(てっきり日本全体が海の底だったのかと思ってました…)。
 新型コロナウイルスの感染が広まってからは、県外への往来もなかなかしづらく、久しぶりの県外、という生徒も多かったようです。雲一つない快晴に恵まれ、いい思い出となりました。
 
     心の言葉
 令和4年度の「北信地区定時制通信制生徒生活体験発表大会」が、9月9日にホクト文化ホールで行われました。新型コロナウイルスの感染拡大により、今年度も観客を入れず、発表者・役員。関係者のみでの開催となってしまいましたが、各校の代表者は精一杯発表したそうです。本校の代表者は生徒会長、篠ノ井高校定時制での4年間の日々を自分の言葉でまとめられたと思います。
 この「生活体験発表大会」は、各校の代表者が、自分の体験を、辛いことや苦しかった体験なども含めて発表するという定時制通信制高校ならではの行事です。東北中南信それぞれのブロックから代表者が県発表大会に進み、全国大会も行われます。代表選出の如何ではなく、各校代表の生徒さん、お疲れさまでした。
       I  am
 令和4年度の1学期も無事終了しました。7月27日は「校内生活体験発表会」。各学年から選出された9名の生徒が、篠ノ井高校定時制での日々や、自分の考え、将来の希望などなど、現在の自分自身についてまとめて発表します。普段あまり人には話さないことや、私的な事情、政治的イデオロギーなど、内容は非常に多岐にわたり、聴く側も興味深く、引き込まれるものでした。全校代表に選出された生徒は、9月に行われる『北信生活体験発表大会』で発表する予定です。
 翌28日は1学期の終業式。「医療非常事態宣言」の発出されている中、なかなか思うように動けませんが、それでもできる範囲で疲れを癒やして、2学期に向けて力を蓄えてもらいたいと思います。
   Gold Rush
 篠ノ井高校の文化祭「篠竹祭」が3年振りに行われます。コロナ禍でさまざまな制約があり、一般公開も対象を限定して7/2(土)のみとなりましたが、それでも本当に久しぶりの大きな行事とあって、今週の準備期間からかなりの盛り上がり。飲食物の模擬店はできないため、定時制は毎年行っていた「焼き鳥」ではなく、教室でのアトラクションとフリーマーケットを計画しました。
 「高校での思い出が何もない」と嘆いている卒業生がいる、というニュースを耳にしたのが今年の春。未だコロナウイルスも増減を繰り返し、日常生活が100%戻ってきたわけではありませんが、それでも何とか少しずつ「高校生らしい」活動ができるようになっています。
 明日の限定一般公開、みんな楽しみにしています。フリマはお宝一杯です。
 
 選抜チームというのは、選出方法やチーム運営など、状況が複雑です。誰がどう選ぶのか、基準は何なのか、という問題もあり、この点については数年前から透明化の取り組みがなされています。
 但し、合同練習を通しての編成、ということで、今大会の結果がダイレクトに全国大会出場とはならない実情もあります。アルバイトをしながら高校生活を送っている生徒にとっては、週末はなかなか身動きのとれない日程。そうした個人個人のやむにやまれぬ事情で、残念ながら全国大会(県選抜チーム)を辞退することになりました。

 全国大会での長野県選抜チームの健闘を祈りつつ、本校バドミントン部も次の大会に向けて精進していってくれることを願います。
 
    Run & Run
 1学期の中間考査も無事終了し、翌日の5/19には恒例の「春季体育大会」です。昨年好評だったビーチボールバレーを今年も行いました。学年・クラスの枠を取り払って、1年から4年までの混成チームをつくり、総当たりで試合を行いました。
こうして学年を越えてチームをつくると、普段はなかなか話のできない生徒同士のコミュニケーションも深まり、また、意外な生徒の意外なプレーにびっくりしたり感心したり。定時制ならではのアットホームな雰囲気の中で楽しい時間を過ごすことができました。
   TAKE IT TIME
 健康診断・身体測定など、慌ただしい4月の始め。今日の4時間目は、新一年生を迎えて第一回の生徒総会が行われました。各委員会が一年間の活動計画を発表。文化祭、体育大会、校外学習等々…。そのうちのいくつかは、『昨年度は新型コロナウイルスのため中止(縮小)となり…』という説明がくっつきました。「徐々に普段の生活を」とか「With コロナ」とか言われても、長野県、長野市の感染者数がどんどん増え続けている現在。今年の生徒会活動に対しても楽観ができない状況ですそれでも、前を向き、できるところからゆっくり、慎重に動き始めたいものです。

篠ノ井高校定時制の日常をお伝えします

過去ログ→

   
 2023年度の終業式に続いて、今年度で転退職する先生方の離任式がありました。校長先生をはじめ、4人の先生方がこの3月、篠ノ井高校定時制から転退職されることとなりました。年月の長短はあっても、同じ学校の中で様々な行事や日常を共有した者同士が分かれる場面というのは切ないものです。
 4月から新しい学校に赴任される先生、ご退職となり、教員人生の最後の締めくくりとなった先生、それぞれに状況は違いますが、篠ノ井高校定時制での思い出、在校生の皆さんへの言葉をいただき、学校からは花束を贈ってお見送りとなりました。
 毎年思いますが、この2月の終わりから3月にかけては、時間の進み方がいつもと違うような気がします。ふとした日常の中で、これからもこの生活がずっと続いていくような、何も変わらないような錯覚をしてしまう時があります。永遠に続いていくような…。でも、確実に時は過ぎ、別れの時はやってきます。あと十日もすれば、花束を抱えた先生方はもうここにはいません。新たな日常が始まっていきます。   
皆さん、どうかお元気で。 篠ノ井高校での日々はきっと忘れないと思います。さようなら。
 
 本校定時制卒業式ならではの特色は、卒業生一人一人の口から卒業に際しての思いが伝えられることです。今回も、それぞれが思っていることを自分の言葉で述べてくれました。四年間の学校生活で自分が成長したこと、後輩へのメッセージ、保護者への感謝・・・。成長したな、と実感するひとときでした。
 4月からの新しい生活、本校定時制での生活を糧に、より大きく前進していってくれることを心から願っています。
 保護者の皆様おめでとうございます。そしてご多忙の中駆けつけてくださった定時制教育振興会正副会長様、ありがとうございました。 
 
    過ぎてゆくすべてに
 新生徒会執行部の信任投票が無事に終わり、1/17の生徒総会では生徒会の代替わりとなりました。旧生徒会執行部の皆さんからは退任の挨拶がありました。何人かの生徒は新執行部でも継続して活動をしていきますが、4年生はこれで生徒会活動を全うすることになります。新型コロナウイルスの影響で中止になったり、変更になったりする生徒会行事も多く、苦労と心配の多い毎日でしたが、その時その時でやれる限りの工夫をし、充実した生徒会活動にしてくれました。お疲れさまでした。
 新生徒会の皆さんの活躍も期待しています。
    
 終業式の一日前の22日、生徒会主催の『クリスマス交流会』が開かれました。新型コロナウイルス対策のため、昨年に続いて飲食を伴わず、換気や消毒等感染予防対策をとった上での開催ですが、今年は定時制振興会の田幸会長、同岡澤副会長にも来ていただき、イントロクイズや学年対抗のゲーム、そして恒例ビンゴ大会で盛り上がりました。
 今年も一年が終わっていきます。コロナも依然終息の気配もない中でしたが、文化祭や校外学習といった行事も少しずつできるようになってきました。来年はいつもの日常が戻ってくるように…。

 
     未来をかさねて
 今年度の体験入学が、本校に入学を検討している生徒・保護者の皆さんを対象に行われました。授業の様子も見ていただき、定時制の学校生活についての理解が少しでも深まっていただけたらと思います。受験を間近に控えるこの時期は、不安が一杯かと思いますが、篠ノ井高校定時制について知りたいことがありましたら、些細なことでも全然構いませんので上記定時制直通電話までご連絡ください。
 また、今回の体験入学に参加できなかった方も、学校見学は随時受け付けております。
    早冬の気配
 昨年はコロナ禍で中止された芸術鑑賞会が、長野市在住のピアニスト・小林千佳先生をお招きして行われました。プロの方の、生の演奏を、それもこんなに間近で聴く機会はかなり貴重な体験です。
 小林先生の「魔法のような」指先の動きと、臨場感あふれるピアノの音に、生徒たちも終始圧倒され、感動している様子でした。
 ショパンやドビュッシーといったクラシックから、坂本龍一氏・久石譲氏といったポピュラーなものまで、短い時間の中に盛りだくさんの内容、そして、動物の鳴き声や虫の動きをピアノで再現するというびっくりするようなプログラムも披露していただき、演奏会はもっと聴きたい、という余韻を残して終了しました。
    君と  
 2学期の中間考査も終わってひと息ついた9月27日は秋季体育大会です。春は団体競技(ビーチバレーボール)でしたが、秋はバドミントン。学年・男女を問わずに、ダブルスでリーグ戦を行いました。バドミントンは日常の体育の授業で取り組んでいるだけあり、みんな上手いものです。しかしダブルスですから、コンビネーションがうまくいって次々に得点を重ねるペアがある一方、譲り合ったり、ぶつかりそうになったりとバタバタするところもあったりで、予選リーグが終わり、決勝リーグで順位が決まっていきました。
 スコアを巡って怒号が飛び交うこともなく、ミスした生徒を責めたりからかったりすることもない。篠ノ井高校定時制ならではの和気藹々とした、楽しい体育大会だったと思います。勝利に向かって団結し、気合いの入った「クラスマッチ」もいいけど、時節柄でしょうか、こんなに平和な体育大会が心に滲みます。
   切り札を探せ
 夏休み中の8月8日は登校日。毎年恒例となっている総合的な探究の時間の特別講座「卒業生から職業観を学ぶ」が、平成30年度から令和3年度まで、4名の先輩方に来ていただいて行われました。
 在校生は、先輩の話をただ聴くのではなく、あらかじめ質問を考え、まとめています。そして、それについての4名の先輩方の考えを話していただくという内容で進行しました。『高校の時にやっていればよかったな、と思うことは?』という質問には、「漢字の学習、社会に出ると本当に漢字の知識や文章を書く力が必要になる」という実体験にもとづくアドバイスがあり、生徒たちも「なるほど…」と納得した表情でした。他にも、進学すると実習や勉強がどれだけ大変か、とか、さまざまな価値観をもっている人の中で協調しつつ仕事をする、などの話も聴くことができ、有意義な時間をもつことができました。
 
    過ぎてゆくすべてに
 昨日に引き続き、真夏のような暑さとなった7/2は、篠竹祭の一般公開日です。対象を限定しての公開のため、せっかく暑い中お越しいただいたのに入ることができない方も多く、職員生徒ともに大変申し訳なく思っておりますが、コロナ感染予防対策でやむを得ない措置です。本当に、コロナウイルスさえなければ…
 そんな制約だらけの中でも、生徒の皆さんは文化祭を開くことができたという喜びをしっかり味わったようです。心配していた雨雲が北へ去った夕方、後夜祭の花火が夕暮れの空に舞い上がっていきました。
 
     答えの扉
 6月11日、上田千曲高校で定通総体の県大会が行われました。本校バドミントン部は5名の選手が出場。男子シングルスはベスト8、女子シングルスは3位、そして女子ダブルスで優勝、というめざましい成績を残すことができました。本校定時制での部活動は、平日の限られた短時間でのものです。その中でも日々の練習を欠かすことなく、集中して取り組んだ努力が結実しました。
 女子のシングルス、ダブルスの3名は8月の全国大会出場権を獲得することができましたが、諸々の事情で辞退することになってしまいました。
 全国大会へは『長野県選抜チーム』での出場となります。この県大会で上位に入った選手が選抜チームの一員となる権利を獲得し、8月までの2ヶ月の中で行われる週末の「県合同練習」を通して選手編成が行われます。

 
   Go For It
 今年の定通北信大会は、会場が本校です。バドミントン部からは9名がエントリーし、日頃の練習の成果を発揮して健闘しました。結果は男女ともに1-2フィニッシュ。6/11に上田で行われる県大会への出場を、女子のダブルスとともに決めました。
 コロナウイルスの影響で、卒業生も保護者の方も応援に来ることはできませんでしたが、それでも徐々に日常を取り戻しつつある昨今です。県大会、そして小田原での全国大会を目指して、本校バドミントン部の活躍に期待しましょう。
 
   時計をはずして
 GW中日の今日は、生徒会主催の新入生歓迎行事第二弾。今年も茶臼山への遠足を行いました。風も強く、若干肌寒い午後でしたが、心配していた雨もほとんど降らず、約30分の道のりをウォーキング。
 現地では、それぞれに恐竜公園内の散策、マレットゴルフ、そしてさらに上の茶臼山動物園まで歩くグループと、去年に比べて親子連れも多く賑わいを取り戻した公園の中を楽しんでいました。
 
    ドアを開けろ
 令和4年度の入学式が4/6に行われました。好天に恵まれ、新一年生の篠ノ井高校定時制での第一歩です。
 翌4/7は、新入生歓迎会。生徒会執行部の先輩たちが準備してくれた学校紹介のビデオやクイズ大会。新型コロナウイルスの感染対策のため、昨年同様規模は縮小されましたが、心のこもった会となりました。