2022.3.22 『今日まで そして明日から』
 寒の戻りの冷え込みとなった3月22日、令和3年度3学期の終業式、そして離任式が行われました。小金校長先生をはじめ、4人の先生方がこの3月、篠ノ井高校定時制をから離任されます。それぞれの先生方から篠ノ井高校への思いを語っていただきました。お世話になった先生方とお別れするのは寂しいですが、入学生を加えて4月から新しい一年を迎えます先生方も新天地でのご活躍を。そして、篠ノ井高校定時制での生活も時折思い出してください。
 式が始まる夕方には、朝からの名残の雪もやみ、西の空からは夕日が顔を出しました。
冬が終わっていきます。
 
  2022.3.3  『翼なき野郎ども』
 晴れ渡った一日が夕暮れにさしかかった頃、本年度の篠ノ井高校定時制卒業式が始まりました。今年度は定時制単独での卒業式。時間も、日常登校し、授業を受けている夕方からに設定しました。来賓、保護者、そして在校生の見守る中、3人の卒業生が篠ノ井高校定時制を旅立っていきました。
 このシーズンは、よく「翼を広げて…」とか「大空に羽ばたいて…」という言葉を耳にします。でも、彼等3人は知っています。我々には翼なんかないことを。大地に踏ん張った自分の足で、一歩一歩、ゆっくりと、しかし着実に、前に進んで行かなければならないことを。
  2021.5.11 『夜の才気にふれて』
 本日は、今年度の定時制教育振興会総会です。1時間目が授業参観、その後の振興会総会では、昨年度の事業・決算報告と今年度の計画が審議され、学校側からも新年度の学校の様子が報告されました。その後は「相談力向上」保護者向けプログラム。NPO法人CAPながのさんのご協力により、「おとなワークショップ」を行い、いじめや暴力、虐待などから子どもが自らを守ることができるよう、我々大人がどのような支援をすべきか研修しました。
   2021.5.20  『息抜き』
 昨年度は休校期間中で実施できなかった春季体育大会が二年ぶりに行われました。学年の枠を取り払い、1年生から4年生の混合チームとして、ビーチバレーボール大会です。柔らかいビーチボールだから簡単だろうと思っていたら、これが真逆。力加減が難しく、あらぬ方向に飛んでいったり、飛びすぎたり、飛ばなかったりとみんな四苦八苦。それでも、時間の経過とともに段々と慣れていき白熱したラリーの応酬も見られました。 
 毎日の授業も大切ですが、たまにはこうした時間を持つこともとても重要です。先月の歓迎交流会(校外遠足)に続いて、やっと日常生活が少しずつ戻ってきています、新型コロナウイルスの感染もまだまだ油断のできない状態ですが、恐れるばかりではなく、防御と対策を忘れずに彩りにあふれた高校生活を送っていきたいものです。
 女子は本校2名のみのエントリーで、二人の対戦がそのまま決勝戦となり、図らずもワンツーフィニッシュとなりました。昨年度準優勝だった男子シングルスは見事雪辱を果たし優勝!
 ●結果: 女子ダブルス→県大会へ
        女子シングルス 優勝 準優勝
        男子ダブルス 優勝
        男子シングルス 優勝 第3位

日々練習に励んだバドミントン部のみなさん、おめでとうございます。
 
  2021.5.22 『刹那のまばたき』
 5月22日(土)、令和3年度の定通北信大会が長野商業高校で行われました。
 昨年度は新型コロナウイルスの影響で秋の新人戦のみでしたが、今年は5月の北信大会、6月の県大会と実施されることになりました。感染予防のため、無観客試合。参加者も、選手と在籍高校の職員・大会役員のみとなり、先輩や外部コーチも来ることができず、各校生徒にとっては少し心細かったかもしれませんが、開催されて何よりです。本校バドミントン部の生徒たちも、日頃の練習の成果を出せるとあって嬉しそうでした。
 
  2021.6.12 『電光石火に銀の靴』
 定通県総体が長野西高校で行われ、本校バドミントン部4名が出場しました。「ホーム」の北信での開催とはいえ、県大会。3週間前の北信大会より一段と緊張感の高まる中、それぞれ精一杯のプレーをしていました。結果は男子ダブルス3位、女子ダブルス3位、女子シングルス3位。
 決して欲張らず、今の自分の力をありのままに発揮する本校バド部の4人の姿は、ともすれば生徒以上に、勝つこと、上位大会に進出することにこだわり、いつの間にか自分の手柄を立てることに執心してしまっている我々大人に「大切なことはそんなことばかりじゃないんだよ」と語っているようでした。
   2021.7.1  『きらめき』
 令和3年度の篠竹祭は、一般公開を行わず「校内祭」という形で実施されました。コロナウイルスの影響で中止となった昨年のことを思えば、どんな形であれ実施できたということは喜ばしいことです。定時制では新しい試みとして「動画王コンテスト」を開催。学年・個人で各々撮影した動画を製作して上映。暗くなってからは中庭にて花火大会を行いました。制約のある中で工夫をこらした企画を実行してくれた4年生を中心の執行部の皆さん、ありがとうございました。
 
2021.7.19  『君の心を眠らせないで』
 定時制高校に通う生徒として感じたことや決意。中学での経験を振り返って。アルバイトをする中で思ったこと。新型コロナウイルス…。今年の「校内生活体験発表会」は、例年に増して多岐にわたる内容でした。各学年からの代表者9名が発表を行い、最優秀者1名が9月に開かれる「北信地区生活体験発表大会」に本校の代表して発表することになりました。
 発表内容は様々でしたが、辛かったこと、苦しかったこと、後悔していること。つい目をそらしてしまいがちになる自分自身をしっかりと見つめて、この先の高校生活に向かって進もうという強い意志が感じられ、来賓としてご出席いただいた振興会役員の方々からも、「自分の経験を思い出しました」という感想をいただきました。
 2021.8.05  『久しぶりです』
 篠ノ井高校定時制は、長い夏休み中に登校日を設けています。登校日初日の8/5は、総合的な探究の時間の中で「卒業生から職業観を学ぶ」という特別活動を行いました。今年の春に本校を卒業し、就職・進学と新しい生活を送っている3名の先輩が講師です。
 今年は自分の生活について一方的に喋る、という形式ではなく、まず卒業生の近況について話してもらい、続いて在校生が先輩方に訊きたいことを質問し、それに答えてもらうという内容となりました
「定時制を選んだ理由は?」「在学中にやるべきことは?」など、現在の高校生が抱える疑問に、生徒目線での意見をもらい、多くの生徒が共感し、励みとなった時間でした。
 
  2021.9.28   『午後のひととき』
 9月28日、秋季体育大会が行われました。新型コロナウイルス感染拡大により、文化祭・生活体験発表大会・校外学習・芸術鑑賞など主要な行事が次々と中止になり、気の滅入る日々が続いていましたが、感染対策を行ったうえでこの体育大会を開催することができました。楽しみにしていた生徒も多かったようで、学年・性別を越えてペアを組み、体育館でバドミントンを楽しむことができました。 
 新規感染者数も落ち着いてきたとの報道もなされていますが、まだまだ気の抜けない日々が続きます。平穏な日常が戻り、行きたい所へ行き、会いたい人に会い、思い切り叫んだり歌ったり、笑ったりできることを信じましょう。
いつか その日が来る日まで
2021.10.21  『ひとりぼっちの影』
 CAPながの(子どもへの暴力のない社会実現に向けて活動するNPO法人)から3名のスタッフに来ていただき、ワークショップ=「暴力防止プログラム」を行いました。金銭強要や暴力、いじめ、ネットでの誹謗中傷、セクハラやパワハラといった「暴力」はどこにでも存在し、我々が当事者になる可能性も低くはありません。その加害者は、自分が行っていることに対する罪悪感が薄く、そして、クラスメートや知り合い、初対面の人ばかりでなく、悲しいことに本来は皆さんが信頼し、頼るべき大人の場合もあります。
 そうした様々な「暴力」に直面した時、どうすればいいのか。今回は想定される場面での「ロールプレイ」を行い、生徒がグループになって効果的な対処方法を考えました。日常生活の中での「訓練」や「想定」が、暴力に対抗する力になることを実感しました。
 
  2021.11.04  『来るべき世界』
 11月4日、公開授業風景です。例年のことですが、授業を公開し、その後学校について、生徒会行事についてなどの説明会を行いました。中学三年の生徒さん、保護者の方々、そして中学の先生もお見えになり、いつにも増して緊張感のある授業となりました。中学三年生にとって、高校選択はとても重要な、大きな岐路となります。時間の許す限り、多くの様々な学校の様子を見学し、自分に合った進路選択をされることを祈っております。今回は篠ノ井高校定時制について、知っていただけることができたら幸いです。
 今年度の授業公開は終了しましたが、学校見学はいつでも受け付けております。気軽に定時制直通電話026-292-0413までご連絡ください。
   2021.11.06  『夜と昼の顔』
 定通北信新人戦は、感染予防対策を取りつつ、11月6日に長野工業高校で行われました。昨年も書きましたが、定通の新人戦は、卒業学年の生徒も参加できるのが特徴です。4年生にとっては高校での部活の総決算ということになり、気合いの入った試合を見せてくれました。結果は男子1-2-3、女子1-2 と今までにない素晴らしいものでした。 結果も重要だけど、そこでは学校でなかなか見ることのできない様々な生徒の表情があります。嬉しかったり悔しかったり、そして、部活や学校生活に対する気持ちも見えたりします。定時制にとってこうした大会で学校の外に出ることは決して多くはありませんが、今回の大会も応援に行って本当に良かった。会場の準備や片付け、審判等にご協力いただいた長野工業全日バド部の皆さん、ありがとうございました。
   2021.11.19  『月のない夜』
 「限りなく皆既に近い部分月食」という小説のタイトルのような天文現象。140年ぶり、と言われても、あまりにもスケールが大きくてピンときませんが、満月・そして快晴という好条件は本当に珍しいことです。月は出始めの頃から既に欠けており、食の最大となった6時前後は、授業を中断して多くの生徒が夜空を見上げました。理科の先生が用意してくれた双眼鏡を覗き、徐々に欠けていく月を見ながら、それぞれ感動していたようです。「定時制で良かった、月食きれい」 そんな声も聞こえました。
 
2021.12.22   『12月22日』
 恒例の「クリスマス交流会」が今年も終業式前日に行われました。
今年は生徒会執行部の皆さんが念入りに準備を行い、イントロクイズ、箱の中身当て、お絵かき伝言ゲームの3本立て。学年シャッフルで4つのチーム対抗戦で盛り上がりました。伝言ゲームでは、各々の個性的な「絵心」が発揮され、感心したりびっくりしたり。
新型コロナウイルス感染防止のため、今年も飲食はありませんでしたが、最後に行われたビンゴ大会では全員にもれなくクリスマスプレゼントが渡りました。
 そして明日の終業式で年内の登校は終了。今年もコロナコロナに振り回され、大変な一年でした。来年こそは収束して、と願うばかりです。在校生の皆さんも、受験生の皆さんも、良い年でありますように。
 
  2022.1.18   『世代』
 新しい年を迎えた篠ノ井高校定時制では、生徒会の代替わりが進行しています。1月13日には新生徒会役員候補の立会演説会、そして18日は信任投票が行われ、その結果を受けて生徒総会が開かれました。コロナ禍で諸行事の実行が困難を極める中、体育大会やクリスマス交流会、定時制校内文化祭と精一杯の活動を行い、学校を楽しく盛り上げてくれた生徒会執行部の皆さん、一年間お疲れ様でした。少人数の定時制ならではの楽しさや、大変さを実感した一年間ではなかったでしょうか。
 コロナウイルスは現在未曾有の感染拡大となっていますが、きっと終わりがきます。この辛く苦しい時期を共に過ごしたことを忘れずに、その日が来るのを待ちましょう。そして、その来たるべき大いなる日常を楽しみに、新生徒会執行部の皆さんの活動を楽しみにしています。
   2021.4.6  『国旗はためく下に』
 令和3年度の入学式が全定合同で行われました。新型コロナウイルス感染症の予防対策のため、今年度の入学式も静かに進行しました。定時制は10名の生徒が入学。新しい高校生活の始まりとなりました。
 ご入学おめでとうございます。これからの四年間、楽しいことやうれしいこと、そしてちょっと頑張らなきゃいけないこともあるかもしれませんが、今日の入学式のことを思い出して乗り越えていってもらいたと思います。
 2021.4.7  『長い友とのはじまりに』 
 入学式の翌日、4/7は新入生と在校生の対面式と、生徒会主催の歓迎交流会がありました。まだ緊張が解けない表情の一年生も多かったのですが、中には中学の時の先輩と久しぶりに再会し、うれしそうに話をしている人もいました。生徒会執行部が企画したゲーム大会では、学年をまたいでチーム編成を行いました。
 本校定時制の特色は、学年の区別なくみんな仲良く高校生活を送っていること。交流会の中で、早くもその雰囲気を醸し出し、新入生の緊張を解きほぐそうとする上級生の気持ちを感じました。
   2021.4.15  『今を生きる』
 4/15の4時間目は、今年度新生徒会の発足となる第一回生徒総会がありました。交流会・篠竹祭・体育大会・北信大会・校外学習…昨年度は多くの行事が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりました。変異種の脅威が日毎に増大する現在、今年の行事はどうなるのか・・自分ではどうしようもない不安と焦りと苛立ち。でも、私たちにできることは、日々の生活をとにかく着実に、精一杯過ごすことだけです。生徒の拍手の中、今年度の生徒会活動計画が承認されました。そして4/30、昨年は実施できなかった歓迎交流会Ⅱが行われます。
   2022.3.2  『離・メンバー』
 卒業式を翌日に控えた3月2日、生徒会による「4年生を送る会」が行われました。まん延防止等重点措置も解除されていないということもあり、飲食はなし、短時間といった制限がありましたが、新生徒会メンバーが作成した4年間を振り返るスライド上映や記念の色紙贈呈など、短い時間ながらも心のこもった内容でした。会の後は、翌日に予定されている卒業式の会場づくり。2年生を中心に、会場の大会議室に紅白幕を張ったり、机や椅子の移動をしたりと、遅くまで頑張ってくれました。顔を合わせて言葉を贈ることも大切ですが、こうした地味な準備も欠かせないものです。在校生が人間として成長している姿を見て、職員一同嬉しくなりました。
  だから、困難な状況に直面した時、壁にぶつかった時もあせらない。当たって砕けろでは解決しないことを知っているから。穴を掘ったり、よじ登ったり、迂回したり、時には撤退したりしながら、それでも何とか前に進めれば、時間がかかっても問題はない。自分が諦めさえしなければ。
 卒業に当たって担任の荒木先生は、北京オリンピックの小平選手の談話にある「成し遂げる、ではなくやり抜く力」を彼等3人に感じた、とおっしゃっていました。式の最後、卒業生一人一人が、定時制4年間への自分の思いを自分の言葉で語ってくれました。彼等はきっと、これからの長い人生、へこたれることなく「生き抜いていく」ことができると思います。ご卒業おめでとう。
  当日は心配していた天候にも恵まれ、恐竜公園までの3km弱を歩いて上り、公園内の散策や動物園、マレットゴルフなどを楽しむことができました。楽しい時間を過ごせた人もいれば、人見知りをしてしまってなかなか思ったように話ができなかった人もいたかもしれませんが、太陽や風、草の匂いや音といった空気感を共有できたことは、立派なコミュニケーションですよ。何ヶ月か、何年か後に「茶臼山、行ったね」という話ができますからね。
 全校での特別活動は、この後7月に篠竹祭、9月に校外学習が予定されています。新型コロナウイルスの影響が心配されますが、一つ一つの行事を大切に、高校生活の思い出をつくっていきたいです。

 
 
  2021.5.6 『大通りを横切って』
 「交通安全講話」がありました。今年も長野南警察署のご協力で、交通課署員の方を講師にお迎えし、身近な交通安全についての講演をしていただきました。
 長野市では今年、自転車事故の件数が増大しているということです。そういえば自分も最近脇道から出てきた自転車にひやっとしたことがありました。下校時間が暗くなってからになる定時制は、特に注意しなければならないとお話があり、夜間での視認性を向上させる反射板をいただきました。
事故に遭わないための対策も重要です。
  2021.4.30  『明日も今日の夢のつづきを』
 新入生歓迎交流会の2回目は校外遠足です。毎年連休前のこの時期に行っているのですが、昨年度は新型コロナウイルスに伴う休校期間中で実施できませんでした。感染対策を十分にした上で今年は茶臼山恐竜公園への遠足、まだまだコロナウイルスの感染も収束しませんが、対策を取りつつ実施できるものを徐々に増やしていければと思います。
 一年以上続く自粛期間で感じたことは、コミュニケーションとは、言葉を発して会話することだけではないということです。モニター越しではなく、地に足をつけて、同じ時間
と空間を共有することが何より大切なんだと思います。

2020

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