長野県須坂園芸高等学校
明るい学園美しい心
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School of inspired learning

 本年度、1学年では修学旅行の事前学習の一つとして夏季宿泊研修を計画しました。集団行動・平和学習・進路学習の3本柱を中心に3か月前より計画を練ってきました。入学してから4カ月ほどたち、学校生活に慣れてきた1年生。仲間とともに過ごした1泊2日の様子を特集します。

旅行日程

7月23日(土) 7月24日(日)
9:20 松代象山東駐車場に各自集合  松代大本営を見学 6:00 起床
11:00 北志賀に向けて出発 6:30 ラジオ体操、散歩
12:10 ホテルタガワ到着  各自持参のお弁当で昼食 7:30 朝食
13:30~15:45 平和学習映画鑑賞「月桃の花」 9:00~12:00 卒業生の話を聞く会(講演・討論会)
「卒業生の話を聞いて」のワークシートA3裏表一枚を書きながら耳を傾ける
16:00~18:00 自学自習
(夏休み課題、資格、国数英基礎学力など夏休み中に自分がつけたい力を目標に計画を立てて学習を始める)
18:30  夕食 12:30 昼食
19:30~20:30 生徒指導講話「夏休みの過ごし方、宿泊時の注意」 13:30 バスにて学校へ
20:30~ 入浴 14:30 学校着 解散
22:30 就寝

松代大本営を見学して 生徒の感想文より


大本営に行くのは初めてで、どんな感じかなと思っていた。 私のイメージでは本に出てくるような小さい地下壕かなと思っていたら想像以上にとても大きくてビックリした。 どんな人たちがこんなに大きい地下壕を作ったのかと不思議だった。中略…戦争は体験したことがないけれど、「ありがとう」という気持ちになった。 戦争は辛くて、人の心や体を傷つける凶器だった。私は絶対に体験したくないと思った。 でも実際に戦争を体験した人たちや地下壕の工事をした人たちは本当によく頑張ったと思う。今の日本は本当に平和で、戦争が本当に起こったとはとても信じられない。

普段自分はのうのうと生きていて戦争などの知識はあっても「理解」には至っていない気がする。 戦争はたくさんの人々が殺し、殺されてはいるが、それぞれの人の気持ちは分からないだろうと思う。過去にこのようなことがあったというのは忘れるべきではないし、よく知っておくべきだと思う。 日本人だけでなくアメリカ人や朝鮮人などもたくさん亡くなっている。その上に今の日本や私たちの生があるんだということを絶対に忘れるべきではないと思う。 来年修学旅行に行き、いろいろなものを見学すると思う。もちろん楽しい修学旅行にしたいが、このようなこともしっかりと考え、忘れずに行動していきたいと思う。

映画『月桃の花』を観て 生徒の感想文より


見終わって何の言葉も出ないくらい衝撃の大きな映画だった。戦争をしているときの実際の映像は特にショックだった。 戦争は何の罪もない人たちがたくさん死んでしまう。それは日本に限らず他の国の人たちも同じなんだと思った。中略…どうして戦争をするんだろう。 これは誰にどういう風に説明されても理解できないんじゃないかなと思う。 毎日空から爆弾が落ちてきて、その中を逃げて自分の家族や親戚、友達などの大切な人が死んでしまうなんて考えられないし考えたくもない。戦争はすごく怖いものだ。

自分は正直、戦争についてあまり考えたことがなかった。でも今回この映画を見て「人とは何なのか?命とは何なのか?」ということが少し分かった気がする。 人、一人一人の大切さ、生きていることの有り難さをよく考えて、これからの毎日を過ごしていきたい。中略…今回の「月桃の花」で学んだことを大切にして、 これからはもっと人の痛みが分かる人間になりたい。また困っている人を見かけたら声をかけて助けられる人になりたい。 一人の日本人として戦争のことについてもっと重く、深く考えていきたい。

進路学習「仕事のリアル」を聞いて 生徒の感想文より


園芸高校の、就職した先輩方のお話を聞いて仕事は本当に大変だということが改めてわかりました。この「先輩の話を聞く会」には7人の先輩たちが来てくださり、先生方からもアドバイスをいただいたので、とても勉強になりました。 私はほとんどの先輩が早い時期から就職を決めていたということに驚きました。また、結構多くの先輩が、自分のやりたかったことを諦めたり違う会社に行っていることを知り、厳しいなと思いました。 就職試験は色々な方法がありとても緊張したという先輩とあまり緊張しなかったという先輩がいて会社によってそれぞれ違うのだとわかりました。 仕事の内容はそれぞれだけれど、「仕事にやりがいを感じるときが、お客さんにありがとうと感謝されるときだ」というところは共通していて、やはり仕事は大変だけど苦労したり大変だったりするからこそ、感謝されると嬉しいのだなと思いました。 仕事の大変さや苦労では、どの仕事の先輩でも時間に追われるなど時間の面で苦労しているところが共通していました。時間までに間に合わせるのが大変だったり、朝早くから夜遅くまで仕事するなどです。仕事は、一人が遅れると全体が動かなくなってしまうことが多くあるそうです。 園芸高校で学んで、今役に立っていることは「忍耐力や続けること」だと、どの先輩も皆言っていたので、仕事にはそういう力が必要なのだとわかりました。 今回園芸高校を卒業して働いている年の近い先輩のお話を聞くことができて、仕事についての様子が詳しくわかり、その厳しさ大変さを知ることができました。学んだことを、これからの生活に生かし進路をしっかり考えていきたいです。

今までそんなに仕事とかのことを考えていなかったので先輩たちの話を聞いて多くのことがわかりました。どの仕事についても大切なことは人と人との関わり合いなんだと思いました。 人と接していくことで仕事が楽しくなったり多くを学べるんだと思います。挨拶しても返してくれる人がいないと悲しいし、一人ではできないことも人がいれば助けてもらえたりします。先輩たちはいつも「挨拶」と「笑顔」を心がけているそうです。 これらを普段の生活の中でも心がけて仕事の時にしっかりできるようにしているそうです。普段の生活がいかに大切かということで、日常生活でやっていることが将来に繋がるのだと思います。 中略… これからは一つのことを最後までやり、一度だめであったとしても諦めないでやり続けていくことと挨拶、笑顔を大切に生活していきたいです。先輩たちから学んだことを忘れずにいたいです。

仕事の大変さや苦労に負けないよう園芸高校で忍耐力や我慢強さを身につけて人とのコミュニケーションを多くするよう心がけていきたいです。 そしてこれからの高校生活で生かしたいこと、大切にしたいことは、次の二つです。一つ目は挨拶です。仕事の中でも大切なので、大きな声で誰とでも挨拶できることを目指します。 二つ目は授業のチャイム前着席です。チャイムが鳴ってから行動するのではなく、チャイムが鳴る前に席について授業の準備をすることです。今までの自分はチャイムが鳴ってから席について授業を受けていたので改善していきたいです。 これら二つのことをしっかりと守り、これからの高校生活をもっと充実した生活で臨みたいです。

おわりに


今回初めて1学年として全員を宿泊研修に連れて行くという試みを実施しました。 土曜日だったためと金銭的なことから松代大本営の駐車場の現地集合としましたが、現地で全員がきちんと集まり、合宿のよいスタートをきることができました。 自主学習では夏季休業の始まりということもあり、休業中の課題に取り組んでいる生徒が多かったです。休みの後半に課題を持ち越さない意味でも、よいタイミングであったことでしょう。 平和学習についても1年後の修学旅行を見据えて、何を学ばなければいけないのか、どう行動すべきなのかを考えられるようになったと思います。 集団学習により学習成果が上がり、生徒自らが自身の日々の生活を律する姿勢を感じました。 集団づくりの機会として今回の研修は大変有意義でありました。

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