Q & A

 
 
 
 
  
 
 

学校のしくみについて

Q1 高校と中学校はどこがちがいますか。
中学校は全員が行かなければいけませんが、高校は本当に勉強したい人が自分の意志で行くところです。逆にその意志がしっかりしていればきっと卒業を手にすることができます。

Q2 定時制というのはどのような課程ですか。
  • 1日の授業が4時間の課程です。仕事をしながら高校卒業の資格を取りたい人などのためにつくられたしくみですが、現在はさまざまな人が学んでいます。卒業までに4年かかりますが、ゆっくりと着実に学ぶことができます。

Q3 多部制・単位制高校とはどんな学校ですか。
  • 多部制(本校では三部制とよびます):午前・午後・夜間の学習時間帯から、自分の生活スタイルに合った時間帯を選んで学習する定時制高校ならではのしくみです。(例えば、午前中学習して午後からアルバイト、1日勤務して夜間学習等)自分が在籍する時間帯以外の授業も選択することができるので、必要な単位数を満たせば3年間での卒業も可能です。しかし、4年間じっくりと学ぶことが標準です。

  • 単位制:学年の区分がなく卒業に必要な単位数を取れば卒業できるしくみです。基本的には年度ごとの進級・留年という考え方がなく自分のペースに応じた学習が可能です。

Q4 定時制には経済的な特典はありますか。
  • 授業料が全日制に比べて1/3程度です。教科書代の補助制度があります。また、夜間部では給食費の補助制度があります。(教科書、給食とも年間90日以上働いていることが条件です。アルバイトを含む)

Q5 総合学科とはどのようにちがうのですか。
  • 総合学科は、普通科、専門学科と対比される用語であり、定時制の一つの形である多部制単位制でも、全日制でも設置されることがあります。本校は普通科の多部制単位制高校です。総合学科と本校は単位制という点が共通しています。

Q6 卒業までに何年かかりますか。
  • 4年が基本です。3年で卒業することも可能です。最大6年まで在籍できます。

Q7 3年で卒業したいのですが。
  • 自分の所属する時間帯以外の授業も選択することができるので、必要な単位数を満たせば3年間での卒業も可能です。

Q8 学年がないと聞きましたが。
  • 学年はありません。また進級という考え方もないので、留年もありません。取得した単位の数が問題になります。ただし、在籍できる年数は限られているので、計画的に学校生活を送ることが求められます。中途半端な気持ちの生徒で、卒業に至らない例が見られます。

Q9 単位が取れないと卒業できないそうですが、何年在籍できますか。
  • 在籍できるのは6年間です。6年で卒業できない場合は在籍資格を失います。細かなこと(特に転編入の場合)は直接お問い合せください。

Q10 卒業の条件は何ですか。
  • 次の条件をすべて満たすことです。
  • (1)通算で、高校在籍期間が3年以上であること。
  • (2)必履修科目(必ず学習しなければいけない科目)がすべて履修(学習)されていること。
  • (3)修得単位数が74単位以上であること。
  • (4)特別活動(HR活動、生徒会活動、学校行事)に出席し、その成果をおさめていること。
  • (5)授業料が完納されていること。

Q11 在籍する部を途中で変えることはできますか。
  • 原則としてできません。卒業まで同じ部に在籍します。

Q12 在籍する部や課程以外でも授業が受けられますか。
  • 生徒は、午前部・午後部・夜間部のいずれかに在籍しますが、在籍する部以外の授業を年度の初めに登録し、受講することができます。(一定の条件があります)

Q13 授業の内容や程度はどうですか。
  • 「学び直したい」という気持ちを大切にしたいと考えています。したがって、各科目とも基礎から学習していきます。また、大学・短大・専門学校等への進学を考えている人には、午前部の選択科目を中心に、発展的な科目も設定しています。

Q14 必履修科目とは何ですか。
  • 文部科学省が定めた、高校を卒業するまでに最低限度学習しなければならない科目です。したがって、卒業単位数(74単位)を満たしていても、必履修科目を履修していないと、卒業することはできません。

Q15 科目群とは何ですか。
  • 選択科目は自分の学力や興味関心、将来の進路などにあわせて選択します。その内容や特徴から3つの科目群に分けています。
  • 伸ばす科目:各自の目標に向かって学力を伸ばし、進路実現を目指す科目群。
  • 広げる科目:各自の興味・関心を深め、卒業後の生活に生かす科目群。
  • 固める科目:国語、数学、英語などの基礎力をじっくりと固める科目群。
  • ただし、実際に開講する選択科目は年度や部の状況、生徒の希望により変わります。

Q16 時間割はどうのように作るのですか。
  • 自分の所属する部の授業を中心にして、決められた範囲で他の部の授業などを選択して時間割を作ります。この際、以下の点に気をつけなければなりません。
  • (1)必履修科目は必ず履修すること。
  • (2)学習する順序が決められた科目に注意すること。
  • (3)卒業までの年数や、卒業後の進路を考えて選択すること。

Q17 勉強に自信がないのですが授業についていけますか。
  • どの授業も基礎基本を大切にわかりやすい授業をモットーにしています。国語、数学、英語の必履修科目では習熟度別授業も取り入れています。

Q18 松本工業高校定時制がなくなるということですが、工業科目を学ぶことができますか。
  • 夜間部に選択科目(3・4年次)として「工業技術基礎」「課題研究」を開講する準備を進めています。ものづくりの基礎を学ぶことができます。
Q19 資格の取得はできますか。
  • 簿記、英語検定、漢字検定をはじめとする資格検定の受検ができます。これらには、単位の一部として認められるものもあります。

入学について

Q20 入試を受ける前に学校を知りたいのですが。
  • 本校は、他の高校と考え方や組織が大きく違います。だから、本校受検を考えるときは、是非とも学校見学に来てください。学校を知る方法としては以下の2つの方法があります。
  • (1)10月〜11月に行われる学校説明会
  • (2)個人での学校見学(随時行います)

Q21 入学者選抜はどのように行われますか。
  • 前期選抜(2月実施)と後期選抜(3月実施)が基本です。
  • (1)前期選抜:作文と面接を中心に選抜を行います。学力だけによらない、本人の考え方や意識を重視した、多様な面からの選抜を行います。
  • (2)後期選抜:学力検査(5教科)と面接を中心に選抜を行います。ここでも、学力だけでなく、本人の考え方を重視した選抜を行います。

Q22 前期選抜で不合格になった場合、後期選抜に出願できますか。
  • 出願できます。

Q23 中学校時代ほとんど学校に行っていないのですが大丈夫ですか。
Q24 他の高校を中退したのですが、学び直すことができますか。
  • 不登校を経験したり、高校を中退しても、真剣に学び直したいと考える人なら入学に問題はありません。しかし、「ただ高校生であればいい」とか、「定時制だからいい加減に生活していても大丈夫だろう」と考える人には向かない学校です。

Q25 転・編入学について教えてください。
  • 転・編入した人は、以前に在籍していた高校で学習した期間や修得した単位を、本校での卒業するための在籍期間や修得単位数に加えることができます。転編入試験は、2月に予定しています。本校に直接問い合わせてください。
  • ただ、転・編入するということは、それまでの生活の環境が大きく変わるということです。決して楽なことではないことは知っておいてください。

学校生活などについて

Q26 二期制というのはどんなことですか。
  • 1年間の授業を、前期と後期に分けて学習することです。

Q27 クラスはありますか。また、担任の先生はいるのですか。
  • 生徒は、全員クラスに所属し、担任の先生の指導を受けます。毎日のショートホームルームと、週1回のロングホームルームを中心に活動します。担任は、全日制高校と同様に、生徒一人ひとりに細かな目配りを行います。生徒や家庭からの相談にも対応できる体制を取っています。

Q28 困ったときに相談するところはありますか。
  • 担任の先生、保健室の先生、生徒相談室の先生をはじめすべての先生が相談にのります。また毎週カウンセラーが来校し、カウンセリングを受けることもできます。さらに月に1回医療機関より医師がアドバイザーとして来校する体制をとります。

Q29 どんな行事がありますか。
  • 入学式、卒業式のほか、くれき野祭(文化祭)、スポーツ大会、環境の日、ウインタースポーツ教室、卒業生を送る会ほかの行事があります。

Q30 部活動はできますか。
  • 昼の時間を利用して十分ではありませんが部活動ができます。なお、午前部の生徒で、午後の授業を選択していない人は、施設が開いていれば、午後も活動は可能です。夜間部の生徒は、授業(12限)が終わった後に部活動を行うことができます。種目によっては全国大会(定通大会)に出場する生徒もいます。

Q31 生徒会活動はありますか。
  • あります。各部の活動の時間帯が異なるので、定時制課程全体としての活動には制限がありますが、工夫をしながら活動していきます。

Q32 校則はどうなっていますか。
  • 学校全体が安全で安心な生活を送るための、最小限の約束ごととしての校則があります。

Q33 制服はありますか。
  • 制服は決めていません。校則を最小限度にしているのと同様、学習するにふさわしい常識的な服装を自分で判断してください。

Q34 働きながら学ぶことはできますか。
  • 定時制は本来働きながら学ぶための課程です。そうした方は大歓迎です。また、夜間部の生徒には、できる限り定職に就くことを勧めています。

Q35 アルバイトはできますか。
  • 午前部・午後部の生徒には、定職を得ることが難しいこともあり、アルバイトを勧めています。社会との繋がりを確保するためにも、また働いて収入を得るという体験のためにも有効だと考えています。夜間部の生徒には、できる限り定職に就くことを勧めています。

Q36 給食があると聞きましたが。
  • 夜間部には給食があります。温かくておいしい手作りの食事を食堂で取ることができます。給食費の補助の制度もあります。

Q37 就職の状況はどうなっていますか。
  • 高校生の就職を取りまく状況は厳しいものがあります。しかし、自分の進路を考えることは「生きる意味」を考えることでもあります。明確な目標を持って、社会性を身につけ、規則正しい生活をおくり、真剣に学習することが必要です。キャリアサポート室がみなさんの手助けをします。

Q38 地域に開かれた講座を開設するそうですが。
  • 現在、2つの方向から地域に開かれた講座の設定を考えています。(1)現在も行っているパソコン入門講座と、それと同じような生涯学習を目的とした講座。
  • (2)普通の授業に一般の方々が参加する科目履修。