探究活動 プログラミング始動からの様子

 4人のアイデアをいかにプログラミングして文化祭で実現できるのか、そもそもプログラミングってどのように学んでいけば作れるようになるのだろうか?と、途方に暮れていました。
 ちょうどその7月に「最大160万円の支援&メンタリングを通し、長野県から最先端のデジタル人材を排出 未来のクリエイター育成プログラム“EACH EDGE”参加者募集中」を知り、定員10名で、〆切日はもうすぐ、という大変厳しい状況でしたがエントリーし、面接を受けた結果は、なんと【準採択】に選ばれ、挑戦が始まりました。
 夏休み明けの9月7日の夕方、EACH EDGE事務局の信州大学繊維学部産学官連携支援施設ARECにてメンターである藤本博士(ARECアドバイザー)、ARECアシスタントの小林様と、スカラーである本校2年生4名、および担当教員1名による顔合わせがありました。

 文化祭で実現したいプログラムのアイデアを伝え、それに必要なプログラミングのための環境構築の方法や学習方法などの打ち合わせがありました。

 9月18日祝日に、本校に藤本博士と小林様にお越しいただいて、Webアプリケーションの実行に必要なソフトウェアやエディターをインストールして、擬似Webサーバーに表示させる環境設定を行い、プログラミングの学習を始めました。

 このあと、何回かのメンターの支援のもとHTML、JavaScript、PHPを“いち”から学びはじめています。
 そのような中、藤本博士から「燕三条 工場の祭典」の話をお聞きして、“ぜひ行ってみたい”と感じ、さっそく参加計画を立てました。それは、文化祭の中にある“不便さ”をDXする力を活用して便利にし、来校者のみなさんに楽しんでもらいたい。そのためにプログラミングを組んでスマホを動かしていく、そんなものづくりを始めたこの段階で、燕三条のプロの製造の現場を見てみたい。技術者のものづくりへの姿勢を肌で感じてきたいという期待をもって、10月27日に参加してきました。新潟県の燕市と三条市および周辺地域のオープンファクトリーの祭典で、多数ある工場から興味をもった工場に出向き、自ら社長さんやスタッフの方に声をかけて、さまざまな質問をしてスマホにメモをとり、今後に生かせることを懸命に探してきました。ものづくりの体験もあり、専門の職人が深く追求して完成させた製品の奥深さに、情熱を感じました。今回お話をいただいた職人さんや経営者の方々の情熱は、自分たちのEACH EDGEにかける気持ちのかけ方に関して非常に参考になりました。高校2年生でこのような貴重な経験ができたのは、EACH EDGEに準採択していただいたおかげで、たいへん感謝しております。
 また、このようなフィールドワークを実現できたのは、学校の支援もあってのことで、大変ありがたいことであると思いました。


染谷祭「探究マルシェ」~「RELAIR」・「そめや工房」が企業とコラボ~2023.06.27

 7月1日・2日の染谷祭の一般公開に合わせ、探究の成果発表の場として「探究マルシェ」が開かれます。昨年の探究活動で、幸せの届け方は沢山ある。その中でも「香り」で幸せを届けることにこだわりをもち、地元上田の企業さんと香りの研究をしてきた3学年「RELAIR」のメンバーが、染谷祭に合わせ、長野市にある古薫kotakiさんの協力をいただき「匂い袋」を販売します。ご協力をいただいたお店との繋がりを通して、お店の魅力を伝えつつ、商品販売の経験を積みたいと準備しています。幸せの香りがたくさんの人の心を癒してくれるといいです。

 また、長野県立大学の学生さん(WARIBASHI)と一緒に令和3年に立ち上がった「そめや工房」でも、2年生5名がメンバーに加わり、生キャラメル「ソメルト」の販売準備が進んでいます。6月26日(月)の放課後には、アプリコット逸品会(株)の堀さんが生キャラメルの納品に、6月27日(火)の放課後には、(株)協栄テクノスの樋口さんが、今回の企画リーダー3年生長岡愛美さんがデザインしたシールとパッケージの納品に来てくださいました。堀さんも樋口さんも、普段の業務でお忙しい中、「こうして高校生と一緒に仕事できることが嬉しい♪」と高校生の企画に伴走して下さりました。応援してもらえる企業や大人に恵まれ、メンバーたちは笑顔で手際よく、袋詰め作業を行っています。今年は、5種類の地元の味が楽しめるようです♪

 また、ぱんとりーソメヤprojectでも、3年生から活動を引き継いだ2年生8名が、染谷祭に合わせてフードドライブを行います。6月22日(木)の放課後、2年生メンバー5名が、おけまる食堂の小林みゆきさんを訪ね、今後の活動を相談してきました。染谷祭で集まった食品は、7月5日(木)に必要なご家庭に配布することが決まったようです。今年もみなさんの温かなお気持ちが集まるといいなと思います。
右側にあるチラシのPDFファイルは こちら から開いてください。

 2学年 「献血で幸せを広め隊」~染谷祭に献血バスが来ます!~ 2023.06.19

 医療や看護の現場に興味をもった仲間、高校生でも何かできることはないのかと課題をもった仲間が集まり「献血で幸せを広め隊」が結成され、活動が開始しました。献血バスを呼び、長野献血ルームの協力を得て献血の情報を発信し、文化祭で献血バスを呼ぶことで、献血参加者の割合が低い若者に献血をする機会をつくり、また、多くの人にとって献血がもっと身近なものになるようにする活動を行います。自分たちで長野県赤十字献血センターさんへ直接アポイントメントを取り、6月19日の放課後、献血センターの白川さんと一緒に、学校で打ち合わせを行いました。現在、事前アンケートやポスターを制作して、多くの人の温かな気持ちが集まるよう努力しています。是非、アンケートをはじめ、みなさんの当日のご協力お願いします。
右側にあるチラシのPDFファイルは こちら から開いてください。

 2学年探究活動日 生徒企画による「Canta!Timor」 上映会 2023.06.16

 国際教養科の直井朝子さんと中越こよみさんが、昨年8月、海野町商店街にある犀の角という小劇場で「カンタ!ティモール」の上映会を実施しました。たくさんの方々に参加してもらったものの同年代の参加が少なく、今回は、染谷生にもこの映画を観てもらいたくて、自分たちでチラシを作って、企画上映しました。映画は、2002年にインドネシアの軍事侵攻をはねのけ独立を果たした東ティモールのドキュメンタリー映画。

 前日、沖縄の修学旅行に向けての平和学習で「さとうきび畑」を観て、平和について考えを深めていた生徒たちは、東ティモールを襲った悲劇とそれを生き抜いた奇跡の人々から、またひとつ「平和の大切さ」を学びました。監督の広田奈津子さん(愛知県在中)をお招きし、上映会後のトークショーでは、幾度となく他国からの植民地支配を受けても豊かな自然と海の幸、何より人々の温かさに包まれた暮らしや生き方、撮影時の裏側のお話しをお聞きすることができました。深く心を揺さぶれた生徒たちからは、たくさんの質問や「自分事として平和を考える」感想がでました。
 「生き残った命は宝物。」「何が正しいかは大地が知っている。」「使われない自由はダメになる。無関心ほど悲しいものはない。隣にいる人と意見を交わすという小さなことから始まる。」「みんなが思っている以上にみんなには変えられることがたくさんある。複雑な世界を一生懸命生きているみんなのことを尊敬もするし、期待しています!」という温かいメッセージを広田監督からいただきました。監督のお人柄と実体験から紡がれる言葉のひと言一言の重さに、参加した生徒、教師みんなが、心を揺さぶられる大変よい時間となりました。
 みんなが帰った後、直井さんと中越さんから、みんなの机の上に東ティモールのハガキがプレゼントされていました。「平和とは何か?」についてみんなで考え合う時間をつくってくれた、直井さん、中越さん、広田監督には、感謝の気持ちでいっぱいです♪


 「第6回 HSS 北陸新幹線サミット」 に参加しました  2023.06.10

 上田高校さんが北陸新幹線沿線にある高校の生徒を中心とした課題研究発表会・意見交換会を企画して6年目。コロナが収束し、今回は対面での関東甲信越北陸地域の高校生が課題研究発表を通じて切磋琢磨する場が設けられました。
 記念講演では、長野県立こども病院の医師、南先生より「国境なき医師団日本」のお話をお聞きしました。その後、4つの分散会に分かれ、各高校の研究発表と意見交換が行われました。本校の3年生の坂口怜美さん、関ひなたさん、齋藤蒔富羽さんが、分散会Ⅱ「地域の課題から地域創生を考える」に参加し、「ぱんとりーソメヤprojectの活動について」発表しました。地域や高校の枠を超え、高校生の力で地域を元気にしたい!という思いが繋がり、活動の苦労話ややりがいを共有し合い、新しいアイディアをもらい、時間が足りないくらい盛り上がっていた姿が印象的です。ここでの繋がりを大切に、また何かみんなでやりましょう!と誓い合い、笑顔での解散となりました。
 設営から当日の司会進行、運営までチームで行う上田高校生さんたちの姿には、学ぶものがありました。近隣校として、WWL提携校として、来年は、もっとたくさんの染谷生が参加できること、高校同志が繋がって新しいprojectが立ち上がることを期待しています♪

 探究学習 「そめや工房」 生キャラメル商品開発ミーティング 2023.06.06

 長野県立大学グローバルマネジメント学部の学生さん(WARIBASHI)と一緒に令和3年に立ち上がった「そめや工房」では、アプリコット逸品会(株)と(株)協栄テクノスさんのご協力をいただき、今年も生キャラメルの商品開発を行っています。地元の企業さんと一緒に生キャラメルやパッケージの企画を行い、染谷祭で販売するためにミーティングがスタートしました。企画販売の経験のある3年生が、商品開発に興味のある2年生も巻き込んで、準備がすすんでいます。今年は、どんな味のどんなパッケージの商品が販売されるか、楽しみです♪♪♪

 探究学習 「太郎山登山競争~10回記念大会~」盛り上げました 2023.05.03

 本校の探究学習に社会人講師として関わっていただいている一般社団法人日本スカイランニング協会実行委員長の松本大さんから「太郎山登山競争~10回記念大会」のボランティアスタッフのお声かけをいただいており、兼ねてから街をダンスやイベントで盛り上げたい3年生と、これから探究学習を本格的にスタートする2年生が自主的にボランティアスタッフとして参加しました。
 駅前で行われたオープニングセレモニーでは、ダンスサークルのメンバーたちが、スタート地点で選手を盛り上げる見事なダンスを披露し、会場を沸かせました。ダンス同好会リーダー3年3組の滝澤誓来さんは、事前に松本さんと何度もイベントの打ち合わせや下見を行い、選手も観客も楽しんでもらえる振り付けを工夫。当日、県外から来ている多くの人たちを笑顔にし、上田を盛り上げられたことがとてもいい経験になったと振り返りました。

 また、太郎山の中腹で、給水係として大勢の選手の競技をサポートした3年3組の半田陽大くん、ゴール地点で選手の健闘をたたえた2年7組の吾妻恭佳さん、加藤ゆなさん、清水咲歩さん、清水ゆなさんは、上田の地形や自然を活かして、こんなにも大きなイベントが開催されていることを知り、高校生でもできることがまだまだたくさんあることを実感しました。

 実行委員長の松本大さんからは、「生徒さんたちにダンスやボラティアで会場を盛り上げていただきました!大会自体が大変良い雰囲気になり感謝。また、生徒さんたちはとても礼儀正しくて感心しました。」とお礼のメールをいただきました。

 「探究活動日 各学年の様子」 2023.04.28

 今年度から、本校では定期考査の翌日の午前中は「探究活動日」となり、各学年、様々な学習に取り組んでいます。
 4月28日(金)第一体育館で、3年生が「後輩へ探究学習を取り組みを伝える」をテーマに、代表6グループ(①「ぱんとりーソメヤPJ」②「上田の地理について知る」③「曲を作ってみ隊」④「ボランティアをし隊」⑤「福祉の現状と課題を知り隊」⑥「目指せ!メンタルつよつよ隊)が1年生へ発表を行いました。本校の校歌の中にある「いざや学びて遊ばまし」~自分の好きを学びに~をテーマに1年間課題追究してきた3年生の姿はさすがでした。
 探究学習とは何か?学びの導入を教師や講師が担うのではなく、実際に学習を深めてきた先輩が1年生に伝える姿が、染谷の伝統となりつつあり、嬉しいです。

 一方、1年生は、「先輩の取り組みを知る」をテーマに3年生の発表を真剣に聞き入りメモを取る姿が印象的でした。「自分の好きを追求することがどのようなことか分かった。」「探究の楽しさを知ることができてよかった。」「すごく深くまで突き詰めていてすごかった。」「○○の活動をやってみたいと思った。」など、多くのことを感じ取る姿がありました。すでに具体的な目標も見えた生徒もいたようです。

 具体的な課題追究に入る、2年生は、信州地域デザインセンター(UDC信州)より倉根明徳さんにお越しいただき、探究の進め方についてガイダンスを行っていただきました。身近なことに疑問を持つことの重要性、好きなことをとことん突き詰めることや、どんなことでも探究になるというテーマ設定についてなど、非常にわかりやすくワクワクするような内容のお話でした。

 ガイダンスの後、2学年みんなで探究交流会を行いました。他クラスの人とグループを作り、自分がいま考えている探究のアイデアについて、意見交換をしました。6人前後でグループのメンバーを作る、というのが果たしてうまくいくのか少し心配だったのですが…意外と実際にやってみるとみなさん積極的に動いてグループを作ってくれて、わいわいがやがやと楽しい時間となっていました。この話し合いで意気投合して、一緒にプロジェクトを始めることになった、なんていう生徒の声も聞きました。気軽に車座になって、仲間と語り合うコミュニケーション力が染谷生にはあります。まだ、テーマの決まらない子も、いろいろな人のアイデアを聞いてみて、良いヒントをもらえる時間となりました。2学年の担任・副担任の先生も一緒に輪に加わって下さったり、見守って下さったり、大変ありがたかったです。

 探究学習「ぱんとりーソメヤproject」実践発表 2023.04.27

 4月27日(木)上田文化会館ホールで、上田市少年補導委員会が開かれました。その全体研修会で地域とつながる高校生の活動「おけまる食堂実行委員会における各高校のSDGsアクション」の様子が報告されました。本校の3年生も探究学習「ぱんとりーソメヤproject」の様子を紹介しました。
 上田東高校JRC班さんが長年お手伝いしてきた「子ども食堂project」に学びながら、フードドライブ(家庭から余剰食品を集める)・フードパントリー(必要とされる方々に食品を無償配布する)の活動を探究学習の一環としてスタートして3年目。おけまる食堂の代表を務める本校OGの小林みゆきさんにご指導いただきながら、現在では、上田高校さんが「こどもテラス上田project」として学習支援のお手伝いを、上田西高校さんが「こども広場上田西project」で様々なイベント企画を行う等、上田市内の高校生たちがゆるやかにつながりながら子どもたちの居場所づくりに貢献しています。

発表の様子(動画)は下記URLよりアクセスして下さい。
 https://youtu.be/9M13wbgEnsM をご覧ください。



 探究学習 各学年の様子 2023.04.10

【1年生】
 「本校の探究学習とは」をテーマにオリエンテーションを行いました。中学校での総合的な学習の時間のアンケートから、すでに中学校でSDGsについての調べ学習、プレゼン、生徒会活動に積極的に取り組んできた皆さん、地域課題について調べ学習を進めてきている人たちもいるので、これからが楽しみです♪

【2年生】
 一昨年から本校の探究学習に関わってくださっている長野高校在学中に「清走中」というゴミ拾いと遊びをかけ合わせたイベントを開催した、現在立命館大学アジア太平洋大学2年生の北村優斗さんに、「己の違和を閉じ込めず、問いを探究する生き様のすゝめ」という演題で、お話しをいただきました。「身近にある『なんかモヤモヤするなという違和感』こそが問いになる。自分の中のモヤモヤを閉じ込めずに向き合って、どうやったら解決できるのかと考えていくのが探究学習。」ということを教えていただきました。

【3年生】
 体育館に集合して、3月20日「最終報告会」のまとめを行いました。後輩やアドバイザーの皆さんからいただいた意見や付箋を見合い、探究学習の振り返りを行いました。1学期中に、全員が報告書を作成していきます。どんな報告書ができるのか楽しみです♪

 探究学習 「最終報告会」 2023.03.20

 本校では「総合的な探究の時間」を使い、生徒一人ひとりが自らの興味や関心から問いを立てて調査・研究をしたり、また地域の中に入りプロジェクトを企画・実行をしたりする中で、自らの適性や進路について深く知ることを目標として探究活動を行っています。
 3月20日の探究活動日には、昨年度に続き、2年生による最終報告会が行われました。全校が17会場に分かれ、114の探究チームが発表を行いました。午前中の【報告会Ⅰ】では、1年生向けに来年度のテーマ探しを兼ねて、発表や質疑応答がなされました。午後の【報告】では、フィールドワーク等でお世話になった地域の方々や大学の先生たち、17名がアドバイザーとして来校してくださり、ご指導いただきました。「自分の好き」を探究する楽しさや難しさ、これからの課題が見つかった一日になりました。
 【報告会Ⅰ】:1年生から先輩たちにたくさんの意見、質問がでました。

 【報告会Ⅱ】:アドバイザーのみなさんから、お褒めの言葉や更なる課題をたくさんいただきました。