食品化学科 NEWS
No.006 還元糖の定量実験
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5月
3年生の食品化学の時間で、還元糖の定量法であるソモギー法について学びました。
 還元糖とは、還元性(電子を受け取りやすい性質)のある 糖類 のことです。
ブドウ糖、麦芽糖、果糖などが還元糖に含まれます。
今回の実験では、原理を学ぶためにブドウ糖(グルコース)溶液を用いました。
 
まずは、ホールピペットで0.1%グルコース溶液を10mlはかります。
その後、三角フラスコに注ぎます。
次に、ソモギーA液を10mlはかり取り、三角フラスコに加えます。
深い青色(硫酸銅の色)をしていますね。
 
三角フラスコを加熱し、中の液体を沸騰させます。
沸騰したあとも、3分間加熱し続けます。
ここで、溶液の色が赤茶色(亜酸化銅の色)に変わりますね。

火から離した後、流水ですぐに冷まします。 
 
これにソモギーB液、C液をそれぞれ10ml加えます。
溶液の色が次は濃い赤茶色(ヨウ素の色)になりますね。
ここにソモギーE液(でんぷん)を数滴加えます。
 ソモギーD液(チオ硫酸ナトリウム溶液)でこの溶液を滴定します。
透明青色になったら滴定終了です。
今回も、グルコース溶液を蒸留水に変えて実験する、空試験を行います。
結果を出した後は、計算をして還元糖の量を求めます。
今回は、0.1%とあらかじめ濃度がわかったグルコースを使用しました。
どれくらい近い数字になったでしょうか。
ソモギー変法で、還元糖の定量を行うことができました。