食品化学科NEWS
No.004 アルコール発酵の試験
  4月13日(火)
 本日の微生物利用の授業は、酵母の働きについてです。
パン用イースト菌を使い、糖の種類ごとで発酵にどのような差が出るかを実験しました。

5種類の糖について、各班で分担して試験を行います。


5種類の糖溶液とイースト液を、メスシリンダーでそれぞれはかり取ります。



試験管をひっくり返した形の「アインホルン管」に先ほどの液体を入れていきます。
入れ方が特殊で、少し入れづらそうです。


入れた後は、シリコ栓を注ぎ口に詰め封をします。
大変な作業でした。


各班で作ったものを、定温器30℃で培養していきます。


5分ごとに気体が発生しているかを確認します。
真剣な眼差しで目盛りを読んでいます。

 
 
その間に、屈折糖度計を使い糖溶液の糖度を測っていきます。


発酵が強すぎて栓が飛んでしまいました...

 
 
発酵させた後は、遠心分離機で酵母を分離します。
上澄み液を屈折糖度計で、また糖度を測定します。

 
先ほどの値とは、どんな違いがあるかな?



 
大ボリュームな今日の授業、最後の実験です。
培養液にアルカリ液とヨウ素溶液を入れ、温めてみます。
この実験で、本当にアルコールが発生しているかをヨードホルム反応で確かめます。

 
温めた後、試験管のにおいを嗅ぎました。
アルコールが発生していた場合、ヨードホルム特有の甘い香りがします。

 
測った値を、表に記入していきます。
実験は、データを取るだけで終わりません。
ここから何がわかるか、考察をしてこその実験です。


結果から、酵母は糖を使ってアルコールを造り出していることがわかりました。
久しぶりの実験ではありましたが、スムーズに作業が出来ました。