セイコーエプソン株式会社との連携による化学講座の報告


■ 化学の連携講座が行われました。詳細は以下のとおりです。

講 師 セイコーエプソン株式会社 分析リサーチセンター  小松 忠一 先生
テーマ 分析技術体験
場 所 諏訪清陵高等学校化学実験室(7/30)・セイコーエプソン株式会社富士見事業所(7/31・8/1)
期 日

2003年7月30日(水)〜8月1日(金)

参加者 2学年SSH2課程履修者24名
概 要

1.事前講義
・分析とは?
・電子顕微鏡・FT−IRの原理について

2.光学顕微鏡実習
・電子顕微鏡で観察する試料を光学顕微鏡で観察

3.走査型電子顕微鏡の実習
・花粉、動物の毛、セロハン、各自の毛など観察したい試料を実際に電子顕微鏡を各自で扱って写真に納める。
・同時に元素分析を行う。

4.FT-IRの実習
・ペットボトルのチャートを取り、身近な物からペットボトルと同じ材料でできている物を各自FT−IRを用いて探す。
・各自調べてみたい物をFT−IRで調べる。

5.透過型電子顕微鏡による原子像の観察
・シリコンウェハーを透過型の電子顕微鏡で観察し、ケイ素の原子像を観察する。
・分析リサーチセンターにある他の分析機器の見学と使用法・用途などの説明を受ける。

講師のお話  分析とは対象物をよく見ることからスタートする。分析機器は刺激を与えた後の反応をとらえる装置。原理は高校の化学や物理の内容くらいの物である。各自が興味を持って実際に操作することが大切。企業では製品の管理や品質の保持の面で重要な部署である。
生徒の様子

 電子顕微鏡など話には出てくるが見たこともないものに触れることができ、実際に映し出される映像に感動していた。FT−IRなどにも積極的に取り組んでいた。透過型による原子像の観察は生徒の希望でもあり非常に良かった。

 

 


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