公開授業 短報
日 時 平成14年6月27日(木) 第3時限,第4時限
場 所 長野県諏訪清陵高等学校 化学教室
対 象 1年2部(3時限),1年4部(4時限)
講 師 渋谷教育学園 幕張高等学校 盛口 襄 先生
テーマ 「ものの溶け方」
概 要  「間違ってもよい。発言することで分かってくることがある。」と,次々に生徒の発言を求め,それをつないで授業が進行する。
 水彩絵の具やイオウを題材に,実験を通して「溶けるとは,原子や分子の大きさで混ざること」を示し,関連してコロイドも紹介。
 後半は,「水」と「塩水」を判定する実験を,生徒自身が計画・実施。「作り出す,考える化学」を示唆。
 製紙,入浴等,生活の中で溶かし出す例を挙げながら,話は,人間が生活するうえで必然的に起こっている環境への影響におよんだ。
 公開授業 スナップ
準備 実験の準備,補助は生徒の代表がやります。
「水彩絵の具が水に溶けたと思う人?」
「溶けていないと思う人?」
生徒の中に入り込み,対話しながら授業が進みます。
溶けた?
どうして? 「どうして?」
次々と問いかけが繰り出されます。
発言した生徒には,「はい,10点」といった具合にカードが渡されます。
「ここで,溶けるとはどういうことか定義しよう!」 定義
硫黄 「では,硫黄は,エタノールにとけているかな?」
エタノールの上澄みを水に混ぜ,硫黄のコロイド溶液の説明です。
「透明ではないけれど一様な,ニセ溶液」
コロイド
塩水

水と塩化ナトリウム水溶液の判定実験。
生徒が,班ごとにアイデアを持って,先生と相談。

「ナメクジにかけてたしかめる。」
「ナメクジのかわりに,はい,貝割れダイコン」

さまざまなアイデアに対し,方法・注意点等 的確にアドバイスしてゆきます。

アドバイス
わかった 「わかった!こっちが塩水!」
「紙を作るとき,汚い水がやまほど出る。」
「人が何かやれば,必ず環境が汚れる」
紙


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