日 時 |
2004年5月28日(金) 14時00分〜16時20分 |
場 所 |
諏訪市文化センター
(諏訪市湖岸通り5-12-18) |
対 象 |
本校生徒1・2年生、 保護者・一般の方約 50名 |
講 師 |
講師
小池康博先生(慶応義塾大学理工学部教授) |
テーマ |
「私にとってのファンダメンタルズ」 |
内 容 |
小学生の頃、街頭で初めて見た白黒テレビに感動したのをきっかけに科学者になろうと思った。大学では、「光」を研究している先生がいることを知り、その講座に入り光ファイバーを作ろうと思った。従来の光ファイバーは「石英系シングルモード光ファイバー」といって、屈折率の違いによって、光の到着時間に大きなずれがあった。このずれをなくすために、「ポリマー光ファイバー」というものを開発した。これは、光を波線状に進ませることで、移動距離は長くなるものの、同タイムで光が到着するという仕組みである。しかし、これを証明するには、1980〜1990年代の光ファイバー研究において主流であった考えや、それまでの常識を否定しなければならず、大変な苦労があったが、志を持つ多くの仲間に支えられて研究できたことが成功に繋がった。研究を通じ、最先端の研究の岐路において、必ずしも最新の論文が役に立つわけではなく、「物事の本質・ファンダメンタルズに戻ること」の大切さを学んだ。研究の成果が世界的に認められた今、自己満足で終わるのではなく、社会に多いに貢献したいと思っている。プラスチック光ファイバーを使って、face
to faceのGiga House Townを実現させたい。病院等の施設が光ファイバー化され、着々と日本が、世界が変わりつつある。清陵生の皆さんには何事にも代え難い若さがある。大きな志とドリームを持って自分で自分の人生を切りひらいていってほしい。
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