清陵サイエンスフォーラム21
〜未来をひらく知の誘い〜
生徒の知的探究心を喚起、自然科学の魅力を満喫させ、未来への夢や希望を大きく育むことを目指し、全国各地で活躍するトップクラスの研究者・技術者を招いて講演会やシンポジウム等を開催します。  



 第2回 サイエンスフォーラム21 短報
日 時 平成14年9月30日(月) 14時45分〜16時15分
場 所 長野県諏訪清陵高等学校 小体育館
対 象 1・2年生を対象とし、保護者・一般の方の参加も受け付けた
講 師 藤原 正彦 先生(御茶ノ水大学理学部教授)
テーマ 「創造的人間になるためには」
概 要  本題に入る前に、旧制諏訪中の伝統を物語るエピソードとして、藤原咲平氏(先生の祖父)、中島喜久平氏(第2校歌の作詞者)、小平権一氏(後に農林次官)の3人のことを話され生徒の関心を引きつける。
 創造的な人間になるためには、いかに”バカ”になることが重要で、どうすれば”バカ”になれるのかを、様々な例を上げながら、分かり易く話された。講演会中に先生が使われていた”バカ”の意味は、通俗に使っているようなものではなく、「異常な努力をすること」である。
 先生の話を要約すると
1.”バカ”になることの重要性
  →何か価値のあることを成し遂げる、一流の仕事をするための絶対条件である。
2.何故、”バカ”になることが重要か?
  →個人の能力差は伯仲しており、バカになることで眠っている能力を呼び覚ます。
   人間の能力では遺伝的能力差は無視できるほど小さく、環境による努力の差は
   信じられない程大きい。
3.どうしたら”バカ”になれるか?
  →@楽観的であること A野心的であること B執拗であること
「バカになって努力せよ。努力は裏切らず、自信は努力のみから生まれる。挫折は恥ずかしくない。恥ずかしいのは挫折をおそれることである。」と生徒に対する熱い励ましの言葉で講演会は終了。先生の明快な語り口とその内容に引き込まれ、時間の流れをついつい忘れしまうほどでした。
LCVで放映は都合により中止となりました。
 サイエンスフォーラム21 スナップ
旧制諏中
藤原定彦先生登壇。
まずは祖父である藤原咲平氏のことに触れながら、旧制諏訪中の伝説的なエピソードを紹介される。
 
  生徒は清陵高校の伝統の重みをひしひしと感じながら、先生の話に耳を傾ける。
伝統の重み
”バカ”の定義
創造的な人間になるために、
”バカ”になることの必要性、
”バカ”になることの意味、
”バカ”になる手段
などを様々な例を挙げ明快でわかりやすく説明。
 
  軽快かつ歯切れの良い語り口に、聴衆もグイグイと話に引き込まれる。
”バカ”候補生
お礼 講演会終了。
生徒を代表して、学友会長の小林優也君がお礼の挨拶
 
講演会終了後、会議室で懇談会。
情緒の大切さを話されたり、生徒からの「美しい数学の定理とは?」の質問などに答えられる。
藤原先生

 


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