清陵サイエンスフォーラム21
〜未来をひらく知の誘い〜
生徒の知的探究心を喚起、自然科学の魅力を満喫させ、未来への夢や希望を大きく育むことを目指し、全国各地で活躍するトップクラスの研究者・技術者を招いて講演会やシンポジウム等を開催します。  



 第1回 サイエンスフォーラム21 短報
日 時 平成14年9月5日(木) 13時〜15時30分
場 所 諏訪市文化センター
対 象 全校生徒を対象とし、保護者・一般の方の参加も受け付けた
講 師 西澤 潤一 先生 (岩手県立大学学長、元東北大学学長)
テーマ 「科学と独創性〜21世紀の私たち〜」
概 要  約1時間半の講演、その後3時から約30分間懇談会が行われた。 講演では、「未見の自分」を見つけだすという話から始まり、努力をすれば必ずそれをきちんと評価してくれる人が現れる、自分の内に眠っている才能・能力を見つけだせるようにあきらめず努力することが必要であると説かれた。また、自分の才能を見抜いてくれる先生との出会いの大切さについても、八木先生が学士院賞に推薦してくださった際の先生のお気持ちを率直に述べられた。さらに、scienceは人間との関係が重要であるとの立場から、エネルギーの発達と人口・環境問題について触れ、炭酸ガス濃度の上昇による人間への影響について危惧を示される一方で、使い方の制限によりそれを防止もできるのだと説かれた。また、中国揚子江流域に建設中の三峡ダムについて触れながら、目的を考えて科学技術を利用することの大切性や光ファイバーや半導体、レーザー未利用周波数帯の利用など「自分で発見する・考える」ことの大切さを説かれた。
 なお、講演後の懇談会では、ダム建設の問題や先のメダル受賞をめぐってのエピソード、あるいは今の受験は暗記だけで「考える」ことを抑制してしまい「考える」力を失わせてしまう、すなわち暗記するが使いこなせていないのだと指摘された。
 生徒はメモをとりながら講師の話に耳を傾けていた。また、講演後の懇談会では、積極的に質問する姿が見られた。先生のエネルギッシュな語りに圧倒されながらも、確信に満ちた語り口の中に科学に取り組む姿勢、努力することの大切さについて共感をおぼえた者も多かったのではないだろうか。
放送予定日が変更になりました 。
*この模様は10月27日、LCVで以下の時間に放映されます(2時間)
   @9:30〜 A13:00〜 B19:00〜 C23:15〜
 サイエンスフォーラム21 スナップ
古典ギター部 古典ギター部の軽やかな演奏で先生を歓迎
学校長の歓迎の挨拶 校長
西沢先生 いよいよ、先生の講演の始まり。会場の視線が先生に注がれた
本題に入る前に、これまでご自身が
歩んでこられた道程について語られた
道程
三峡ダム OHPを使用して、
中国の三峡ダムの有益な構造について分かり易く説明
講演後、生徒を代表して中村文宣君のお礼の挨拶 中村君

 


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