３月３日（火）に、卒業証書授与式が行われました。３年生９６名の生徒が本校を巣立っていきました。
　「科学的農業人を育成する」という教育目標のもとで学んだことを活かし、南農高校の同窓生として地域のさらなる発展のために活躍してくれることを期待しています。校章にある鵬のように、図南（偉大な事業を成そうと志す）の翼を広げて、世の中に大きく羽ばたいていってください。
　ご卒業おめでとうございます。

　アグリマイスター顕彰表彰を例年卒業式前日に行っていますが、本年度は臨時休校により行われませんでした。卒業生の３年間の学びの成果として、結果のみ報告させていただきます。
　日頃より、全国の農業系学科の生徒は高度な国家資格や日本学校農業クラブ連盟主催の各種検定に挑戦しています。また、各種競技会等で優秀な成績を修めるなど優れた活動をしている生徒もいます。これらの生徒が身につけた知識・技術・技能を積極的に評価し、今後の学習の励みとなるように、全国農業高等学校長協会が“アグリマイスター顕彰制度”を設けました。
　今年度、本校からは４０名が表彰され、優良学校として５年連続で「アグリマイスター学校表彰」（全国で２０校）を受けました。また、アグリマイスター顕彰の最高位である「プラチナ位」を１名が受賞し、これに続く「ゴールド位」を５名が受賞しました。

　２月１日（土）に、卒業論文発表会が行われました。
　戦後食料難の時代にイモの栽培を通して少しでも社会貢献するために、宮林弘先生（後の１３代校長）を中心として生徒が研究をしていました。それをまとめたのが卒業論文のはじまりとされています。昭和２４年より７０年以上にわたり、本校の伝統として大学生にも負けない論文を作るという気概を持ち今日まで卒業論文作成が代々行われてきました。平成６年からは「課題研究」という授業が開講され１人１研究を行っています。
　卒業論文発表会は、３年生が１年間かけて課題研究を行った成果を発表する場です。『科学的農業人の育成』を掲げた教育の集大成として位置づけられています。１つのことに集中して取り組んだ経験は、南農卒業生たちの誇りであり、また人生で困難にぶつかった際の大きな支えとなっています。歴代の卒業生の論文は、本校図書館にあります。ぜひ、在校生は先輩たちの課題へ挑戦した記録を見て、自分の課題を見つけるきっかけとしてください。当日、発表を見に来てくださった保護者の方々、中学生、地域の皆様ありがとうございました。

　１月１１日（土）に、三者交流会が行われました。三者とは、農業経営者協会、農業士協会、南安曇農業高校を指します。農業後継者の教育、育成に関わる南安曇農業高校の生徒・職員と地域農業の中核として農業に携わる農業経営者、農業士が一堂に会し、今後の農業の担い手確保や地域農業の在り方等について情報交換を行い、地域農業の振興を目的として開催されています。当日は、農協等農業関連への就職希望者や将来農業自営の予定者など農業や関連産業について学ぼうという意欲のある生徒が集まりました。

　１月７日(火)に、３学期始業式が行われました。
　冬休みはゆっくりと体を休めることが出来たでしょうか。３学期はとても短い学期です。３年生は卒業後の進学・就職先でも活躍できるように、１・２年生は進級後に困ることのないように努力し、充実した３学期にしましょう。年始にあたり、校長講話の中に出てきた「SDGs（持続可能な開発目標）」について自分達が農業を学ぶ中で出来ることを考えてみましょう。また、お正月にみなさんが食べたおせち料理には、それぞれの願いが込められています。食に関わる農業高校の生徒として、一品一品の由来を調べてみてはいかがでしょうか。