昭和26年10月、創立50周年を経た学園内に出現した音楽堂は、内外ともに
モダンな建築物で、生徒達の音楽熱もより高まった。
一見2階建てに見える音楽堂の内部は奥が低くなった階段教室で、東側上部が
バルコニーとなっており、その下は講堂へと続く通路、室内には研究室や
器楽練習個室も備えた近代的かつデザイン性にも優れた建物です。市立と県立の統合を機に飯田市の負担で新築されました。 この素晴らしい音楽堂を生徒達も誇らしい気持ちで利用しました。その成果は昭和29年の全国合唱コンクールにおいて第2位の栄冠を獲得したコーラス班の活動にも現れています。 |
音楽堂には昭和4年に購入されたベヒシュタインが誇らしげに置かれました。ベヒシュタインは、スタンウェイとともに、古今東西を問わず、世界の最高級品とされているドイツ製ピアノです。当時とすれば家が2〜3軒建つほどの高価なピアノで、その購入には同窓会、在校生保護者からの寄附金によって5年の歳月をかけています。 |