平成30年度卒業式答辞(2019年3月1日)

暖冬だったとはいえ、ここ長野の冬はやはり厳しく、それでもほほに当たる風に春のやわらかさを感じる様になりました。
本日は、私たち三年生のためにこのような素晴らしい卒業式を挙行していただき本当にありがとうございます。三年間をともに過ごした仲間とともに、この晴れの日を迎えることができたことを、とても嬉しく感じます。
これまで私たちを支えて下さった同窓会、PTAをはじめとするご来賓の皆様、温かく接していただいた地域の皆様、校長先生をはじめとする多くの先生方、そしてそばで支え続けてくれた家族に、この場を借りて感謝の言葉を申し上げます。
つい先日のように思い出される三年前の入学式。正門での盛大な歓迎、校内のあちこちには楽しいお祝いのメッセージ、式場では吹奏楽の先輩が華やかな演奏で私たちを迎えて下さいました。私たちは歓迎されていると感じ、吉田に入って良かった、ここでなら頑張れると感じた瞬間でした。
華やかなスタートを切った高校生活ですが、常に順調だった訳ではありません。例えば、高校生活において大きなウエイトを占めてきた班活動。ある程度できるつもりでいた自分でしたが、体は思うように動いてくれず、楽器は思うように演奏できません。なんなくこなす先輩が大きく見え、自分の不甲斐無さを感じる毎日でした。その中で仲間の存在は大きな支えでした。試合で勝つために、一つの作品を創り上げるために、同じ方向を向いて汗をかき、涙を流した時間は、この先の人生で大きな力になる宝物です。
日々の学習も大変でした。苦手な教科の課題を前に、途方に暮れたことが何度もあります。本格化した受験生としての生活は、辛く長いものでしたが、ここでも友達や先生方が私にとっての支えでした。数学が苦手だった私は、数研に通ってしつこく質問をして先生を困らせたり、同じ教室で勉強した友達の黙々と取り組む後姿に励まされたり、そんな友達とのお昼休憩に他愛のない話をして癒されたり。そうやって本当は孤独なはずの受験勉強も多くの人に支えられながら、頑張りぬくことができたと思っています。
私にとって生徒会活動はかけがえのないものとなりました。私が痛感したのは自分の思いが簡単には伝わらないということです。過去の繰り返しではなく、変わっていかなければならないのに、変わることには大きなストレスが伴います。全校の皆さんが楽しみにしている暁峰祭。思い入れが強ければ強いほど、その思いは当然ぶつかり合います。そのぶつかり合いの積み重ねこそが暁峰祭を創り上げていく過程であることを、皆さんもわかっているはずです。暁峰祭は本当に楽しいけれども本当に難しい。だからこそ、私たちの宝物となるのです。
今年は百十周年の節目の年でした。百十という数字は私にとって当初はぼんやりとしたものでしたが、盛大な式典の最中、誇らしげな同窓会の皆様の姿を目にして、歴史と伝統の長さを実感しました。また、油井さんのお話をお聞きして、果てしない宇宙の広がりに思いを馳せることもできました。長い歴史の流れの中の今この瞬間、広い宇宙のこの一点で出会うことができた私たちの縁というものを感じずにはいられません。
私たちは本当に縁に恵まれてきました。まずは今日一緒に卒業の日を迎える仲間達です。くだらないことでお腹を痛くするまで笑い合ったり、本当に苦しいときに寄り添ってくれたり、皆さんがいてくれたから、ここまで頑張ってこられました。本当にありがとう。
それから、先生方にも大変お世話になりました。授業や班活はもちろんのこと、進路や生徒会のことでも様々な場面で熱心にアドバイスをいただきました。私たちが困難に直面し、不安を抱えたとき、先生方のお言葉はどれほど頼もしく聞こえたか分かりません。
そして、一番近くで見守ってくれた家族。毎日のお弁当作りや朝・晩の送り迎え、受験の際は何も言わずに黙って背中を押してくれました。多くの迷惑をかけましたが、その支えのおかげで今日という日を迎えることができました。本当に心から感謝しています。
最後に後輩の皆さん、今まで本当にありがとう。私たちは班活動でも生徒会活動でも様々な場面で皆さんに支えられてきました。皆さんからの支えは心強いものでした。先日も受験に向かう私たちへのメッセージは本当に嬉しかったです。月並みですが、高校生活があっという間だったということが、今の私たちの偽りのない実感です。どうぞ悔いの残らない毎日にして下さい。
本日この場をもちまして、私たちは卒業を迎えます。私たちはこの場所で数多くの出会いに支えられて、今日まで過ごしてきました。これからはそれぞれの場所で誰かの支えになれるような人になりたいと思います。
最後になりますが、私たちの高校生活を支えて下さった全ての皆様に感謝申し上げ、長野吉田高校のさらなる発展を祈念し、答辞とさせていただきます

平成三十一年三月一日
長野県長野吉田高等学校 卒業生代表
倉崎 桜織