学 校 長 挨 拶 |
学校長 垂澤 和憲 |
いのちに触れ いのちを育み いのちに学ぶ |
本校は、長野県の南に位置し、県内でも温暖な地域です。東に南アルプス赤石岳、西に風越山を望み、天竜川と松川がつくりだした河岸段丘の高台にあります。果樹栽培が盛んな地域であり、温暖な気候からお茶の栽培も行われています。また、古くからの文化を伝える伝統野菜も数多く守られ存在している地域です。
この地に、大正9年(1920年)に開校し、令和2年(2020年)に100周年、本年は104年目を迎えた伝統ある農業高校です。校内には、昭和4年に来校された、新渡戸稲造氏揮毫の「Boys be ambitious!」と「学如登山」が掲げられ、地域社会からの期待と歴史を感じます。 「質実・剛健」、「誠実・堪能」、「積極・真摯」という3つの校訓のもと、地域とともにあって、時代に即した教育を実践し、創立以来、19,000名を超える卒業生を世の中に送り出し、下伊那地域はもちろんですが、県内外で活躍されています。 本校では、農業高校の特長を活かした教育活動を実現するために、「アグリサービス科」、「農業機械科」、「園芸クリエイト科」、「食品化学科」の4学科を設置しています。 アグリサービス科には「地域探究コース」と「食農文化コース」、農業機械科には「自動車整備コース」と「生産技術コース」、園芸クリエイト科は「施設園芸コース」と「果樹園芸コース」、食品化学科は「食品開発コース」と「食品分析コース」があります。1年次は各学科の基礎的な専門知識・技術を学習し、2年次よりコースごとの学習を展開し、3年次には専門的な学習を深めるとともに、課題研究で自らのテーマ設定に沿った探究的な学びを進めています。その成果を、課題研究発表会で発表し、農業の専門知識・技術の定着とともに将来を担う生徒の皆さんに必要な、課題解決能力につながっています。また、発表を通して、次の1・2年生に引き継がれるようになっています。 本校における探究的な学びは、地域との連携や関連を重視しており、地元の企業・事業所・自治体等のご協力をいただき、遊休農地や竹林の活用、シードルやワインの醸造、茶の消費拡大、信州黄金シャモプロジェクト、伝統野菜の保存と普及、農産物を活用した商品開発などを題材に学習を行い、「南信州の持続可能な未来の創り手育成」を目指して取組んでいます。 これら本校3年間の学習は、国公私立4年制大学・短期大学・専修学校への進学や、公務員・農業協同組合・農業関連産業・製造業などへの就職といった幅広い進路選択につながっています。 また、校友会(生徒会)、農業クラブ(農業高校独自の全国的組織をもつクラブ活動)、班活動(部活動)が活発で、生徒たちが高い目標を掲げて活動や練習に励んでいます。各分野で上位大会に進む生徒も多く、優秀な成果を収めています。 本校は、「命に学び 心を育む」教育をとおして、豊かな人間性を涵養するとともに、これからの社会をつくる生徒たちの「個人と社会のウェルビーイングの実現」を目指し、生徒の主体的な学びをサポートし、地域連携や探究的な学びをとおして、一人ひとりの人格の完成と自己実現・進路実現を支援する教育を推進しております。 本校へのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。 |
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