園芸クリエイト科2年 果樹班 

伊那谷のナシ栽培発祥の地

飯田市滝の沢 丸山農園 
丸山利勝氏宅(本校卒業生)

樹齢132年のナシ古木の見学視察



令和3年度果樹班のナシ研究計画を立てる
伊那谷で最も古くから栽培されていた
貯蔵性のある
「早生赤」品種の復活プロジェクト開始

令和3年 3月14日(日) 午前


伊那谷のナシ栽培発祥の地 飯田市滝の沢丸山農園 丸山利勝氏宅(本校卒業生) 樹齢132年のナシ古木の見学視察 令和3年度果樹班のナシ研究計画を立てる 伊那谷で最も古くから栽培されていた貯蔵性のある「早生赤」品種の復活プロジェクト開始 長野県下伊那農業高等学校園芸クリエイト科2年生他果樹班
 園芸クリエイト科2年生果樹科学コース選択生を中心とする果樹班は、ナシ晩生品種群の端境期での3,4月の販売を実施しています。
 現在の晩生ナシ品種の中で貯蔵性のある品種は、国内では古くから栽培された品種もあり、現在樹幹を拡大し、今年度には結実しそうです。さらに調べてみると「早生赤」品種もその貯蔵性のある品種群の一つですが、国内での栽培はほとんどありません。しかし、通販サイトでは稀少ナシとしての販売が現在も行われています。
 伊那谷も含め国内では、昭和の時代まで「早生赤」品種が栽培されていました。さらにネット検索すると、明治時代に伊那谷に初めてナシ苗木を新潟県(※明治時代は新潟県は神奈川県など国内ナシ主産県の一つ)から持ち込み栽培を始めた丸山農園が飯田市滝の沢にてナシ栽培をしていることを発見しました。
 さっそく連絡をとり、樹齢132年のナシの古木と今日までのナシ産業への取り組みについて、4代目の丸山利勝(本校卒業生)様に熱く語っていただきました。今回は事前学習として、飯田市歴史研究所より各種資料を準備し学習してから見学にのぞみ、参加生徒は積極的に発言ができました。
 当然本校にも開校当時の100年前の大正時代の果樹園には、「早生赤」品種は国内主要品種の一つでしたので、栽培されていました。果樹班の「早生赤」ナシ復活プロジェクトを、令和3年度の研究目標に設定しました。すでにナシ果実の購入を依頼し、10月中旬には校内晩生ナシ晩生品種群と共に鮮度保持剤1-MCP処理と氷温貯蔵を行う具体的な計画をたてることができました。成功すれば、明治時代の稀少なナシを、端境期に味わうことができます。

令和3年 3月14日(日) 午前


果樹班の研究活動 令和3年度のナシ研究プロジェクト
計画立案の目的で訪問


伊那谷で最も古くから栽培されていた
貯蔵性のある「早生赤」ナシ品種の復活プロジェクト開始



飯田市教育委員会の文化財の指定を受ける
 





 
 

樹齢132年の「早生赤」ナシ品種の古木

苗木は明治22年頃新潟県より一家転住にて持ち込まれ植えられる


明治時代のナシ関係の写真や工具・書籍の紹介



近くの白山神社のお祭り(当時は1ヶ月)で売るために用いられた専門のナシ皮むき器

 


 
 


 



 
 


 
丸山様の許諾を得て掲載