園芸クリエイト科2年 次年度の「課題研究」 果樹班の活動と関連させ実施 ナシ「早生赤」品種の高接ぎ更新! 本校含め当地方 100年前に栽植されていたナシ品種 復活プロジェクト開始 「果樹」 ・ 果樹班 令和3年 2月24日(水) ・ 25日(木) |
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園芸クリエイト科2年生「果樹科学コース」選択生には果樹班員もおります。2月24日(水)、25日(木)は、次年度の「課題研究」を果樹班の研究活動と関連させながら実施しました。 本校は開校後の大正末期には果樹園が開園されています。当時のナシ品種は「早生赤」、「晩三吉(おくさんきち)」、「長十郎」、「二十世紀」品種などでした。その後見本ナシ品種群を含めた「二十世紀」ナシ品種を主体としたナシ園になりました。現在のナシ園は昭和60年代後半にいや地現象回避の目的で新規に開園となりました。「二十世紀」と赤ナシを中心とする品種構成でした。現在は平成25年度以降、「二十世紀」を切り始め、国内購入可能なナシ苗木の植え付けを行い多品種栽培になっています。最新有望品種以外、大正・昭和の時代の品種も複数栽植され、果樹班の研究活動の用途として利用しています。 そのような品種構成の中、果樹班では明治時代に最初に飯田の地に栽培されはじめた貯蔵性がある「早生赤(わせあか)」ナシ品種の復活プロジェクトを開始しました。この品種は当地方はじめ国内ナシ産地では昭和の時代までは普通に栽培されていた品種です。明治・大正・昭和初期の果樹専門書の複数の品種紹介の記述から、新潟県が発祥地で江戸時代から栽培されていたのではないかと推測される品種です。 具体的には、国内では古くから栽培されている「新高(にいたか)」(新潟県の品種「天の川」に「長十郎」の交雑にて昭和2年育成)品種の成木2本を中間台木とし、「早生赤」品種の穂の接ぎ木を2日間かけて実施しました。普通は花芽は用いませんが、開花・結実を目的に花芽を含む穂木も用意して接ぎ木を実施しました。 |
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令和3年 2月24日(水) |
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高接接ぎ ナシ「早生赤」品種の穂木の調整と接ぎ木 |
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令和3年 2月25日(木) |
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接ぎ木 前日同様 2種類の穂木を用意し試験区を設定 |
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![]() 葉芽が着生した一般的な接ぎ穂 |
![]() 花芽を含む穂木も調査区として設定 |
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