園芸クリエイト科2年・果樹班



日本ナシ晩生品種の貯蔵


鮮度保持剤「1-MCP」剤の処理

植物成長調整剤の利用にて貯蔵開始




「果樹」 ・ 果樹班の研究活動



令和2年 9月10日(木) 

日本ナシ晩生「南水」果実を用いた鮮度保持剤「1−MCP」の貯蔵試験を果樹班の研究活動の一環にて行う! 長野県下伊那農業高等学校園芸クリエイト科2年「果樹」・果樹班
 園芸クリエイト科の果樹班員を中心に、果物の鮮度保持による端境期での果物販売に関する調査研究を実施しております。日本ナシ晩生品種「南水」を昨年度より9日早い9月10(木)に収穫し、以下の処理試験の準備を実施しました。当初は南信試験場発表の開花始期である9月17日(木)を計画していましたが、果肉の軟化がとても早い情報を地元JAより受け、急遽変更しました。7月の長雨によりここ数年間では経験したことのない小玉・中玉果実中心の結実状況ですが、そのように判断しました。
 8年前より、リンゴやナシの成熟を促進させる植物ホルモンのエチレンの作用を抑制する、植物調整物質1−MCP(商品名:スマートフレッシュ)が一般に使用できるようになりました。ただし、農薬を扱う指定業者の方が処理することが規定されており、極めて限定的な使用しかできません。今回は、そのような限定使用法しか使用できない鮮度保持の効果がある特殊な植物調整物質剤処理を実施しました。
 具体的には、9月10日(木)の放課後4時30分過ぎに専門業者が来校し、燻蒸施設を簡易的に組み立てました。組み立て後、1−MCPの燻蒸処理をするコンテナを中に運び入れました。農業高校ではほとんど実施されていない試験のため、生徒に処理担当業者がわかりやすい説明をしてくださいました。特殊な1−MCP剤が発砲剤と共に水の中に投入され、すぐそばにある扇風機が可動し、完全密閉されました。
 この燻蒸処理は12時間の制限時間があります。翌日の11日(金)は、終了に関しての説明を聞いた後に燻蒸処理を終え、コンテナを取り出します。最終的には、MA包装による氷温貯蔵にて、11月下旬に本校PTAの皆さんを対象とした予約注文方式の販売に使用する予定です。
 後日、地元ケーブルテレビのニュース放映をコース選択生全員で見て、上手に作り上げている映像とインタビューを受けた生徒らのコメントをみて、達成感を感じることができました。
 
ナシ燻蒸処理に関する報道

令和2年9月26日(土) 信越ワイド1 13面

日本農業新聞社様の許諾を得て掲載


 


きくご覧になりたい方 → JPEG形式1.8MB

 
ナシ燻蒸処理に関する報道

令和2年9月16日(水)9面

南信州新聞社様の許諾を得て掲載


 


大きくご覧になりたい方 →JPEG形式1.8MB

 
令和2年 9月10日(木)

 
晩生「南水」品種の収穫

 


 


 


 


 


 
 


 



晩生「南水」品種の収穫果実の搬入

 
 


 


 


 
 
鮮度保持剤「1-MCP」処理試験準備 放課後の時間を利用

果樹班の研究活動で実施

放課後 燻蒸開始


地元ケーブルテレビの取材を受ける

 







 
 


 
 





 
 





 



 



  
 


 


 



 


処理を終えて 地元ケーブルテレビ放映用

果樹班活動記録簿掲載用の画像の準備 今年度はじめて集合写真を撮影

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