園芸クリエイト科2・3年・果樹班


日本ナシ晩生品種の貯蔵試験
処理後MA包装試験開始


鮮度保持剤「1-MCP」剤の処理試験
植物成長調整剤の利用にて貯蔵試験開始
学校科学教育奨励基金の研究活動の一環で実施


「果樹」・「課題研究」 果樹班の研究活動


平成30年 8月27日(月)  〜  9月14日(金)

日本ナシ晩生「南水」果実を用いた鮮度保持剤「1−MCP」の貯蔵試験を果樹班の研究活動の一環にて行う! 長野県下伊那農業高等学校園芸クリエイト科3年「課題研究」・2年「果樹」・果樹班
 園芸クリエイト科の果樹班員を中心に、果物の鮮度保持による端境期での果物販売に関する調査研究を実施しております。日本ナシ晩生品種「南水」を9月7日(金)早朝から収穫し、以下の処理試験の準備を実施しました。
 6年前より、リンゴやナシの成熟を促進させる植物ホルモンのエチレンの作用を抑制する、植物調整物質1−MCP(商品名:スマートフレッシュ)が一般に使用できるようになりました。ただし、農薬を扱う指定業者の方が処理することが規定されており、極めて限定的な使用しかできません。今回は、そのような限定使用法しか使用できない鮮度保持の効果がある特殊な植物調整物質剤処理を、長野県学校科学教育奨励基金をいただき実施しました。
 具体的には、9月7日(金)の早朝から「南水」品種の果実を関係生徒全員が集合し、収穫しました。放課後4時過ぎに専門業者が来校し、燻蒸施設を簡易的に組み立てました。組み立て後、1−MCPの燻蒸処理をするコンテナを中に運び入れました。農業高校ではほとんど実施されていない試験のため、生徒に処理担当業者がわかりやすい説明をしてくださいました。特殊な1−MCP剤が発砲剤と共に水の中に投入され、すぐそばにある扇風機が可動し、完全密閉されました。
 この燻蒸処理は12時間の制限時間があります。翌日の10日(土)は、終了に関しての説明を聞いた後に燻蒸処理を終え、コンテナを取り出しました。取り出したコンテナはとりあえず密閉し、0℃の氷温下の菌茸室内の冷蔵庫内に貯蔵しました。その後、順次MA包装を行い貯蔵試験を開始しました。

高糖度の日本ナシ「南水」品種 
1-MCPの燻蒸処理 地方紙にて報道される!


南信州新聞社様の許諾を得て平成30年9月9日(日)3面の記事を掲載 

 


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平成30年 8月27日(月)

 
晩生「南水」品種の収穫前の品質調査




 


 


 


 
 





 
 


 

平成30年 9月7日(金)
 早朝

晩生「南水」品種の収穫




 









晩生「南水」品種の収穫 大玉果実を調査研究用に選ぶ

関連のMA包装に向けての準備

破袋 ・ 選別 ・ 鮮度保持剤1−MCP処理に向けての準備

 
 





 
 


 











 
 





 
 


 


 

鮮度保持剤「1-MCP」処理試験準備 放課後の時間を利用

果樹班の研究活動で実施

放課後 燻蒸開始





 



 
 








 


 





 

平成30年 9月8日(土) 午前

 

鮮度保持剤「1-MCP」処理終了
午前 取り出し 果樹班の研究活動で実施






















 
平成30年 9月10日(月) 11日(木) 14日(金) 放課後


氷温貯蔵下の冷蔵庫より取り出しMA包装開始

果樹班の研究活動