BOOK EVENING(2010/06/11)
読書週間にあわせ、岡谷南高校図書館として講演会を企画しました。県の国際交流員(CIR)であるPatricia Dorsherさん、本校ALTテレサ先生、ドゥーガル先生に、“How students in North American study in the school library ”をテーマに話をしていただきました。
文化祭準備に忙しいこともあり参加者は生徒・職員計26名と少なかったことは残念でしたが、校長先生が冒頭の挨拶で触れた「異文化理解」に対するきっかけを参加者一人一人が持てたように思います。
各先生が話された内容
- ドゥーガル先生(岡谷南高校ALT。カナダ・セントジョーンズ島出身)
- カナダに住む先住民「イヌイット族」の伝説を中心に話しをされました。様々な人種が互いに尊重しあって生活するカナダの生活や、本の紹介をしていただきました。
- テレサ先生(岡谷南高校ALT。アメリカ・ノースカロナイナ出身)
- ご自身の図書館司書としての経験をふまえ、本校の図書館の本に興味をもたれた経緯や、図書館にある本を英語で紹介されました。
「図書館の本を読むと世界を旅することができる。図書館は世界を広げてくれるすばらしい所」と図書館の重要性を強調していました。しかし、約40%の人が年間に全く本を読まないか、一冊程しか読まないアメリカの実情も紹介していただきました。
- パトリシアさん(アメリカ・ミネソタ州出身、2007年に国際交流員として伊那地方事務所に赴任。2009年8月より県庁国際交流課に在籍)
- 流暢な日本語で、アメリカで生まれた図書館教育の歴史について説明してくれました。学校に図書館を設置することの重要性を説いたフランクリン(独立宣言)や、デューイの開発した本の分類方法に聴講者は聞き入っていました。アメリカの高校図書館は「知識情報収集の保障がしっかりできること」を重要課題として取り組んでいること、また図書館にはコンピューターが完備され、またグループ学習のできるスペースがあることなどアメリカの学校図書館の様子を紹介してくれました。
長野で読書会を主宰しているパトリシアさんの「本は生涯の友人である。本のにおいが好きで、本の中にはその本を手にとり読んだ人の思いを共有できる」との言葉が印象的でした。