フェースシールド(帽子取り付け用、フェースシールド)の製作とSTLデータの提供　Ver.20200525

駒ヶ根工業高校　情報技術科では、新型コロナウイルス予防対応の一環として、フェースシールド（帽子取り付け用）を開発しました。フェースシールドはフェースシールドとも呼ばれます。

マスクと併用することで、予防効果が高くなると言われているフェースシールドですが、入手はなかなか困難なようです。

web上にはフェースシールドのSTLデータがいくつか無償で公開されており、３Dプリンタがあれば利用できます。ただ、公開されているデータのほとんどは頭部に直接取り付けるものが多く、３Dプリンタによる出力時に時間と多くのフィラメントを消費します。

そこでもう少し手軽に利用できるフェースシールドとして、既製の帽子に取り付けるタイプを開発しましたので、STLデータと製作方法を公開します。

透明ガードは何も挟まないで空通ししたラミネートフィルムを利用します。

帽子取り付けタイプフェースシールドSTLデータ

帽子取り付けタイプフェースシールドSTLデータのダウンロードはこちらからどうぞ！

帽子取り付けタイプの利点

１　頭部への固定を既製品の帽子を利用することにより、構造が簡単になり、出力に要する時間と使用するフィラメントが少なくてすむ。
２　つばの先端に固定するために、顔との距離を容易に確保することができ、息苦しさの度合いが低くなる。
３　帽子の調整機構を利用することで頭部へのフィットが容易となり、長時間の装着にも適したものとなる。

などがあります。

フェースシールド（帽子取り付け用）の作り方

本体の出力

先のリンクよりフェースシールド（帽子取り付け用）STLデータをダウンロードします。作例は３D CADソフトSolidWorksを利用し設計しました。試作をいくつか行い、現在はVer３となっています。

出力にはフィラメント溶解型３DプリンタのMarkforgedを使用しています。専用ソフトにSTLデータを読み込み、出力データに加工します。

３Dプリンタに転送して、出力します。4時間ほどで完成します。

出力したフェースシールド(帽子取り付け用)本体です。

透明シールドの製作

透明シールドはラミネートフィルムを利用します。

透明シールドテンプレート(pdf)のダウンロードはこちらです。

透明シールドと本体を接続する穴開け用テンプレートをダウンロード後普通のプリンタで印刷します。印刷の際に、「実際のサイズで印刷」をチェックしてください。

A4サイズラミネートフィルムを準備します。

ラミネータを通して透明化します。説明書に「空通しは控えるように記載」されている場合は、個人の責任においてお試しください。

透明化したラミネートフィルムです。

先ほどダウンロードしたテンプレートの上に重ねて洗濯ばさみなどで挟んで固定します。

パンチの中心に合わせて穴開けパンチで穴を開けます。

2カ所４つの穴を開けてください。

完成！

本体の突起に取り付ければフェースシールドの完成です。

手元にあった帽子に取り付けました。取り付けは挟むだけです。挟み込みが緩い場合は、紙を挟むなどして厚みを増やしてください。

これでフェースシールド(帽子取り付け用)は完成です。活用して頂ければうれしいです。

データの利用について

フェースシールド(帽子取り付け用)STLデータおよび取り付け用テンプレートデータの著作権は駒ヶ根工業高校情報技術科竹内浩一に帰属します。自由にダウンロードしてご利用頂くことができます。再配布および印刷配布も自由ですが、このページと共に配布してください。改変することはできません。

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